お役立ち情報
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健やかな体を作るうえで、大切な離乳食。子どもにとっては、「食」を知る重要なステップです。保育園では、一人ひとりの子どもの発達状況に応じて量や回数を調節するなど、スムーズに行かない部分もあるでしょう。今回は、離乳食の食べさせ方のコツを始め、基本の進め方や注意点について解説します。
保育園での離乳食の進め方は、子どもの成長に合わせて行います。
以下では、具体的にいつ頃から離乳食を始めるのか、離乳食中のミルクの回数について説明します。
保育園によって異なりますが、離乳食を始める時期は一般的に、生後5〜6か月頃が多いです。
その判断の目安として、以下の4点が挙げられます。
❶首が座っている
❷食べ物に興味を示す
❸支えてお座りができる
❹スプーンなどを口に入れても押し出さない
授乳食中のミルクは、子どもの成長に合わせて量や回数を加減する必要があります。
大まかな目安は、200mlのミルクを1日5回程度、離乳食後にあげると良いでしょう。
1日の離乳食の摂取量を考えながら、栄養バランスが偏らないよう注意しましょう。
離乳食を勧める目安となるのが「月齢」です。
月齢を基本する4つの時期に区分して離乳食を進めていきますが、保育園では加えて、子どもの発達状況や家庭での食の進み具合などを考慮しながら進めていくことが大切です。
以下では、4つの時期別の食べさせ方について説明します。
最初の1か月は1日1回の離乳食で、2か月目に入り、食べられる量が増えてきた場合は1日2回に増やします。
まずは、離乳食を上手に飲み込むこと、離乳食の舌触りや味に慣れることが大切です。
食べさせる際は、無理に口に入れたりスプーンを丸ごと口の中に入れることはやめましょう。
①スプーンを下唇に当て、口を閉じるのを待ちましょう。
②赤ちゃんが口を閉じたら、しっかりと飲み込むまで見守ります。
この時期になると、舌と上あごで食べ物をすり潰して食べられるようになります。
また、お座りも安定するため、椅子をに座って離乳食を食べられる子どもが増えてきます。
食べ物に興味を持ってもらうために、お皿の中を見せて「おいしそうだね!」と積極的に声をかけてあげましょう。
お皿に手を伸ばし始める子もいますが、自分で食べたいという気持ちがあるが故の行動です。
叱ってしまわないよう、子どもの好きなように触らせてあげましょう。
①口の少し手前でスプーンを止めます。
②赤ちゃんが自ら食べに来るのを待ちましょう。
大人と同じように1日3回食になり、この時期から手づかみ食べが始まります。
手づかみ食べは、手先が器用になったり食べる意欲を掻き立てたりする重要な時期です。
つかんで食べるという経験を積むためにも、持ちやすい大きさに切ってあげるなどメニューを工夫すると良いでしょう。
無理にやめさせるのではなく、自由に食べさせることが大切です。
①食べ物は、手でつかみやすい大きさに切ってあげます。
②足が床や踏み台に着くよう、安定した姿勢にしてあげましょう。
③まずは、保育士が手づかみ食べをしてお手本を見せましょう。
少し歯も生えて歯茎で噛んで潰すということが上手になってくるため、食べられる物が増えてきます。
この時期になると、大人が使うフォークやスプーンを自分で使って食べたい、という子どもが多くなります。
手づかみ食べに慣れてきたら、実際にスプーンやフォークを渡してみましょう。
最初は上手く使えず、お皿の上をぐちゃぐちゃにしてしまうかもしれませんが、優しく見守りあくまでもサポートする姿勢でいることが大切です。
①まずは、保育士が実際にスプーンやフォークをお手本を見せましょう。
②スプーンなどを使って食べられない場合は、保育士が手を添えてあげるとよいでしょう。
③上手に口まで食べ物を運べたら、褒めてあげます。
離乳食に関するよくある悩みの対処法は、以下の通りです。
初期の段階で離乳食を食べたがらない子どもの場合は、スプーンを替えてみましょう。
スプーンの材質や一度にあげる量を見直すことで、変化が見られるかもしれません。
月齢別にできる対処法としては、空腹を感じるよう1日を活動的に過ごすことも効果的です。
この場合は、味付けや食材の大きさ・固さに工夫を凝らしてみましょう。
子ども達もいつもと同じ調理方法では、飽きてしまいます。
少し変化させることで、また食べたいという意欲を掻き立てることができるでしょう。
また、調理方法のみならず、盛り付けなどの見た目を変えることも方法の一つです。
特に、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは、口に入れる・飲み込むという行為に慣れていないために、時間がかかってしまうでしょう。
なかなか食べないからと言って、無理に口の中にスプーンを入れたりすることはやめましょう。
丸飲みや吐き出してしまう可能性があります。
子どもによって食事のペースや量は異なるため、時間をかけてゆっくりと見守ることが大切です。
離乳食を始める際、あらかじめ保護者からアレルギーチェック表を記載してもらいます。
子どものアレルギーに関する情報は、子どもの命にも関わるため保育士全体で共有することが最も重要です。
もちろん未然に防ぐことが大切ですが、万が一の場合を想定して、アレルギー症状が発症してしまった際の対処法は、必ず確認しておき備えておきましょう。
>>>あわせて読みたい「保育士が知っておくべきアレルギー対応!対策や対応の流れを解説」
離乳食は、食に興味を持ってもらうことが目的でもあります。
そのために、「食べることは楽しい」と感じてもらうための雰囲気づくりを心がけましょう。
子どもが離乳食を食べたら、大げさに褒めたり子どもに笑顔で声をかけることが大切です。
離乳食は、ミルク以外で大切な栄養を摂れるようになるための大切な過程です。
なかなか上手く子どもに食べさせられない、と悩む保育士も多いのではないでしょうか。
思うように行かず心配することもあるかと思いますが、食べさせ方や環境に少し工夫をするだけで、解決することもあります。
子ども達にとって、「食事をする=楽しい時間」という認識になるよう、楽しい雰囲気を心がけましょう。
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