保育士は年度途中で退職できる?退職理由や円満退社のコツとは

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今回は、保育士が年度途中に退職できるのか、年度途中で退職したくなる理由や円満に退職するためのポイントについて解説します。保育士は通年でクラス担任を持つことが多いという仕事の特性上、年度途中に退職することが難しいといわれています。本記事を参考に、スムーズな退職を目指しましょう。

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保育士も年度途中に退職できる

結論からいうと、保育士が年度途中で退職することは可能です。

民法627条にて2週間前までに退職の告知を行えば退職できる」と定められていることから、2週間前までに申し出た退職は有効になるといえます。

そうはいってもクラス担任を持つ保育士さんの場合「来年の4月までは転職できない…」と考え、つらくても年度途中での退職をためらってしまいがち。

しかし我慢した挙句体調を崩してしまったり、保育士としてのキャリアを諦めてしまうというパターンは決して少なくありません。

今の環境に長く居続けることが難しいと感じたら、年度途中であっても退職し、自分らしく働ける場所に身を置くことも大切です。

参照:e-Gov法令検索|民法

年度途中で退職しないほうがいいパターンって?

法律上は保育士であっても年度途中で退職することが可能ですが、保育士の年度途中での退職にはさまざまなリスクが伴います。

よほどの事情がない限り退職するのは避けたいところですが、以下の理由の場合は退職しなくても解決することがあります。

仕事が覚えられない

指導案の作成など事務作業がつらい

子どもがいうことを聞いてくれない

保護者対応がつらい

これらは、職場内での話し合いや経験の蓄積によって解決することが可能です。

特に「仕事が覚えられない」「事務作業がつらい」などは、まだまだ経験が足りていないことが主な要因。

保育士として経験を積んでいくことで、徐々に上達することができるでしょう。

また子どもや保護者への対応の方法は、実践や研修、先輩保育士からのアドバイスを受けてどんどん磨いていくことができます。

>>>あわせて読みたい「保育士1年目だけど辞めたい…新人保育士の退職・転職について」

保育士が年度途中で退職する理由

保育士が年度途中で退職したい、もしくはしなければいけない理由には、どのようなものが挙げられるのでしょうか。

ライフステージの変化

結婚や妊娠、出産といったライフステージの変化により、年度途中で退職するケースが多い傾向です。

また結婚に伴う引っ越しや配偶者の転勤、家族や親族の介護などといった生活環境の変化も、年度途中での退職の理由として多く挙げられます。

これらにより年度末まで仕事を続けたい、最後まで担任を持ちたいと思っていても、退職や休職せざるを得ない状況になってしまうこともあるでしょう。

人間関係のトラブル

職場の人間関係でトラブルが起きてしまい、これ以上居続けられないと感じた場合は、年度途中で退職することがあるでしょう。

特に複数担任で保育を行っている場合は、保育士同士の不仲や衝突が起こってしまうことも。

それが原因で「仕事にいきたくない」とストレスを抱えてしまう保育士も少なくないのです。

この他にも上司や先輩からのパワハラ、同僚からのいじめなどが原因で、年度途中で退職を余儀なくされることがあります。

体調不良

保育士が病気になってしまった、ケガをしてしまったなどで保育士業務の続行が困難になった場合、年度途中で退職することになるでしょう。

一時的に休養して完治できるものであれば、休職・短時間勤務などを経て復帰することが可能ですが、長期的な治療が必要と判断された場合は年度途中であっても退職せざるを得ません。

これらの原因は不可抗力であることが多いですが、生活習慣が原因で体調を崩してしまわないよう、日頃から健康管理には気を遣って過ごしましょう。

保育士以外にやりたいことが見つかった

保育士以外にやりたいことが見つかり、それがどうしても今じゃないと始められないようなものである場合、年度途中で退職することになるでしょう。

例えば海外留学に行きたい、学校に通いたい、他の会社から声が掛かった、起業するなどのことが挙げられます。

特に海外留学の場合、ビザの取得に年齢制限や有効な時期があるなど、なかなか自分の意志でタイミングをコントロールすることが難しいものです。

こういった理由が発生した場合は、年度途中で退職することとなるでしょう。

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年度途中に円満退職するためのポイントと流れ

年度途中であっても円満に退職するためにはどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。

スムーズに円満退職するための流れを紹介します。

退職する時期の目安を考える

年度途中での退職時期には、運動会や生活発表会などの大きな行事前を避けて考えましょう

大きな行事前は、準備で保育園全体がバタバタしている時期であり、退職が受理されにくいことも。

行事が落ち着いている時期に設定するのがいいでしょう。

また就業規則を確認し、退職は何日前までに報告しなければならないかを把握しておく必要もあります。

>>>あわせて読みたい「保育士の転職の流れは?失敗しないためのポイントや注意点を紹介」

まずは直属の上司に退職の意向を伝える

退職を決めたとき注意しなければいけないのは、報告する順番。

まずは直属の上司に伝えるようにしましょう。

仲のいい同僚や先輩に話したりすると、何かの拍子で上司に話が伝わってしまう可能性があります。

順番を間違えてしまうとトラブルにつながることがあるため、注意が必要です。

職員が集まる場所で退職のあいさつを行う

上司や主任、園長に報告できた後は、同僚や後輩の保育士に向けて、朝礼や職員会議など職員が集まる場所で退職のあいさつをします。

その場にいない職員はのちほど個別に挨拶しましょう。

細やかなあいさつの配慮があるだけで、好印象のまま退職できます。

保護者と子どもに説明する

年度途中で担任が変わることは、子どもにとっても保護者にとっても不安に感じてしまいます。

退職日が決まったら、子どもと保護者にしっかり説明しましょう。

中には年度途中での退職に対してよく思っていない保護者もいるかもしれません。

そういった方々に不信感を残さないようにも、退職の旨や後任の保育士についてなど、自分の言葉でしっかりと伝えて理解を得ましょう。

新しい担任との引継ぎを行う

自分の業務を引き継いでくれる保育士に、子どもたちの性格や特徴の共有、行事や係などの作業の引継ぎなどを行います。

特に、子どもについて保護者から共有してほしいことや注意しておいてほしいことなどを伝えられている場合は、伝え漏れのないように注意しましょう。

マニュアルの作成などが必要な場合は、余裕を持って作成しておきます。

最後の出勤日は改めてあいさつ

退職日には、これまでの感謝の気持ちを忘れず職員にあいさつして周ります

昼休みや勤務時間後など、話しかけてもいいタイミングをみながら行いましょう。

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まとめ

保育士が年度途中で退職することは可能です。

その理由にはライフステージの変化や体調不良などが挙げられますが、自分が今本当につらいと感じている場合は、無理をせず環境を変える決断をすることも大切です。

年度途中で退職する場合は、一つひとつ丁寧に対応しながら、円満退職を目指しましょう。

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