お役立ち情報
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保育者が乳幼児の家庭へ出向いて保育を行う訪問保育。「ベビーシッターと何が違うの?」「仕事内容は?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。訪問保育は、スキルアップをしたいと考えている方におすすめの働き方でもあります。今回は、保育訪問に関する仕事内容や働くメリット・デメリットについて紹介します。
訪問保育とは、保育者が乳幼児のいる家庭へ出向いて保育を行うサービスのこと。
居宅訪問型保育とも呼ばれ、認可保育園の待機児童を対象に社会復帰できない保護者などの支援として始まった子育て支援制度の一つです。
対象は、3歳未満の保育を必要とする乳幼児です。
また以下のいずれかに該当すると市町村長が認めた子どもが対象となります。
❶障害、疾病等の程度を勘案して集団保育が著しく困難であると認められる場合
❷保育所の閉鎖等により、保育所等による保育を利用できなくなった場合
❸入所勧奨等を行ってもなお保育の利用が困難であり、市町村による入所措置の対象となる場合
❹ひとり親家庭の保護者が夜間・深夜の勤務に従事する場合等、保育の必要の程度及び家庭等の
状況を勘案し必要な場合
❺離島その他の地域であって、居宅訪問型保育事業以外の地域型保育事業の確保が困難である場合
そもそもベビーシッターとは、利用者の自宅や託児所へ訪問し子どもの身の回りのお世話や保育をする仕事です。
仕事内容だけで見ると訪問保育との違いはありませんが、大きな違いは対象年齢です。
「未満児をゆっくり保育したい」という方に向いている訪問保育に対して、ベビーシッターは0〜12歳までの子どもを対象としており、保育だけでなく教育を行うケースもあります。
また訪問保育は一般的に保護者の不在時に子ども預かり保育をしますが、ベビーシッターは保護者が在宅の場合でも保育サービスを行います。
保護者が家事をしている間やリフレッシュのための外出にも対応できることが、ベビーシッターの特徴でもあるのです。
訪問保育は、どのような仕事を行うのでしょうか。
一例の仕事の流れと合わせて、訪問保育の仕事内容を紹介します。
❶保育開始10分前に利用者の自宅へ訪問
❷保護者から、前日の子どもの様子やその日の体調について聞き取りを行う
❸子どもと1対1での保育を開始する
❹その日の子どもの体調に合わせて、室内遊びや散歩をする
❺月齢や年齢に合わせて、保護者が準備したお昼ご飯を食べる
❻子どものお昼寝の時間に、呼吸確認や連絡帳を記入する
❼起床後におやつを食べて、室内遊びや散歩をする
❽保護者が帰宅後、保育内容の詳細を共有し保育終了
基本的な仕事内容については、保育園の保育と変わりません。
1日8時間を原則とし、保育所の保育方針に基づいて保育サービスを提供します。
ただし子どもの年齢や家庭環境によって、多少なりとも変わる場合もあります。
訪問保育として働くメリットは、以下の通りです。
訪問保育では、通常の保育施設では培えないような高度なスキルを身につけられることが一番のメリットといえるでしょう。
中には医療的なケアを必要とする子どももおり、保育する場合は所定の研修の受講をする必要があります。
「居宅訪問型保育基礎研修」では、乳幼児の発達と心理についてや心肺蘇生法の実技、特別に配慮を必要とする子どもの対応方法についてなど幅広く学ぶことができます。
そのため保育士としてキャリアアップしたい、保育士以上のよりハイレベルな対応力を身につけたいと考えている方に向いているでしょう。
子どもと1対1となる訪問保育では、時間をかけて子どもと向き合い、子どもに合わせた保育をすることが可能です。
通常の保育施設では一度に複数の子どもの保育を必要とするため、一人ひとりに時間をかけて向き合うことが難しいのが現状です。
一方で訪問保育は穏やかな環境の中で保育ができること、また1人の子どもの成長をしっかりとサポートしているという実感を感じられるというメリットがあります。
訪問保育のデメリットは、幅広い知識を身につけなければならないということが挙げられます。
保育者として幅広い知識を身につけられることはメリットでもありますが、 学ばなければならない大変さはデメリットでもあります。
特に医療的なケアを必要とする子どもの保育を行う場合は、その子どもに合わせた知識やスキル、万が一の事態を想定した対応力が求められます。
保育する子どもにしっかりと対応できるよう、常に学ぶ姿勢を持って保育に取り組むことが大切です。
訪問保育は、保育士の資格を持っていなくても働くことが可能です。
働く基準としては、「必要な研修を修了し、保育士または保育士と同等以上の知識や経験があると市町村が認めるもの」とされています。
そのため指定された研修を受講することで、訪問保育として働くことができるのです。
ただし保育士の資格があれば、働くうえでも有利であり信頼度もたかくなるため、あるに越したことはないでしょう。
認可保育園の待機児童を対象に社会復帰できない保護者などの支援を目的とした、訪問保育について紹介しました。
保育訪問の仕事内容は、保育施設とほとんど変わりありません。
ですが保育士以上のスキルを身につけられることや子どもと時間をかけて向き合える保育を行えるなど、保育士としてスキルアップしたい方におすすめの働き方といえるでしょう。
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