お役立ち情報
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多くの保育園で取り入れられている散歩。保育園で実施する散歩には、子どもの好奇心や社会性など多くの成長を育むための重要な目的があります。一方で多くの危険を伴うため、保育士は子ども達の安全確保のため十分に配慮する必要があります。今回は、保育園の散歩に関する、ねらいや安全に楽しむ方法について解説します。
■目次
保育園で実施するお散歩は、子ども達にとって必要不可欠ともいえるほど重要な保育活動です。
ではなぜ保育活動に散歩が必要なのでしょうか。
そのねらいは、以下の点が挙げられます。
●自然と触れ合い、感受性や好奇心を育む
●地域の方々と交流し、社会性を身につける
●集団で歩くことで、協調性を養う
●交通ルールを学ぶ
上記のように保育園で実施するお散歩は、生きていくうえで必要となる社会性や協調性、交通ルールといった学びのための重要な機会になるのです。
また草木や花、川、動物、虫などの自然と触れ合うことで、感受性や好奇心を育むことはもちろん、命の大切さを学ぶ機会にもなります。
保育士は子ども達が多くの発見ができるよう「このお花きれいだね」「あの虫は○○っていう名前だよ」と積極的に紹介してあげましょう。
保育園で散歩を実施するにあたり、保育士はあらかじめいくつかの準備をしなければなりません。
ここでは、保育園での散歩に必要な準備について紹介します。
散歩ルートを決める際は、交通量が少ない道と時間帯を選ぶことが基本になります。
交通量が多い大通りや車道と歩道の区別が付かないような道は、事故につながる可能性が高いため避ける必要があります。
また時間帯についても、人や自転車が行き交う通勤・通学ラッシュの時間帯は避け、人の動きが比較的落ち着いた10:00頃に設定すると良いでしょう。
散歩ルートと時間帯が決まった後は、保育士だけでそのルートを実際に歩いてみましょう。
決めたルートが、子ども達にとって本当に危険がないかを確かめる重要なポイントでもあります。
実際に歩くことで、気づかなかったことに気づくこともあるでしょう。
事故多発看板があったり、段差が多い道など危険箇所があった場合は、迷わずルート変更を行う必要があります。
下見まで完了した後は、散歩の流れや注意点を記載した計画書を作成し、会議やミーティングで他の保育士に共有します。
また散歩ルートやちょっとした草花の紹介を記載したお散歩マップを作成し、保護者や子どもに共有をする保育園もあります。
園内に貼り出せば、全体への共有が可能になります。
ここでは、保育園での散歩に必要な保育士の持ち物について紹介します。
子どもの予想外なハプニングやいつ何時もサポートができるよう、持ち物の準備は念入りに行う必要があります。
万が一のトラブルに備えてあらかじめ携帯電話には、保育園や近くの病院の電話番号を登録しておきましょう。
また上記の持ち物に加えて、子ども達が楽しめるようなボールや砂場道具、シャボン玉などの玩具を準備するのも良いですね。
散歩は園外を移動するが故に多くの危険が伴うため、保育士は十分に配慮することが大切です。
ここでは、保育園での散歩で気を付けることについて紹介します。
散歩に行く直前に子ども達と約束の確認をすることで、大きなトラブルや事故を未然に防ぐことにつながります。
子ども達一人ひとりがきちんと理解できるよう、分かりやすい言葉を意識してゆっくりと話すことが大切です。
また子ども達に問いかける形式で伝えれば理解もより深まるため、さまざまな工夫を取り入れてみましょう。
以下では、子ども達との約束の一例を紹介します。
子どもの安全確保が最重要な散歩では、常に子どもの動きから目を離さないよう、移動中もこまめに声かけをすることが大切です。
子ども達と約束をしていても、中にはよそ見歩きをして列から外れてしまったり突然走り出してしまう子どもも出てくるでしょう。
時折、「このお花綺麗だね」「公園にはどんなお花があるかな?」と楽しい声かけをして子どもの好奇心を掻き立てながら、注意喚起をしましょう。
大人と子どもの歩幅や歩行ペースは大きく異なるため、信号が点滅してる場合は、無理に渡ることはNGです。
横断歩道は最も危険が多く、また子どもの列が分断してしまうポイントでもあります。
万が一に備えて、前列・中列・後列とそれぞれに保育士を配置し子どもの安全を確保しましょう。
散歩中にすれ違う地域の人へ率先して挨拶することも大切なことです。
地域の人と交流することで、子どもの社会性を育むことにつながります。
子ども達のお手本として、保育士は気持ちの良い挨拶を心がけましょう。
万が一、散歩中にトラブルが起きてしまった場合、どのような対応を取ればよいのでしょうか。
ここでは、保育園での散歩中にトラブルが起きた場合の対応について紹介します。
子どもが怪我をした場合は、応急処置を行いましょう。
かすり傷などの小さい傷であれば、消毒をして絆創膏を貼るなどの対応を行います。
一方で、頭を打ったり出血が多いなどの怪我が大きい場合は、タクシーや送迎バスで病院へ連れていく必要があります。
また意識がないなどの一刻を争う場合は救急車を呼び、到着までの間に応急手当や心肺蘇生法を行いましょう。
応急処置が終わった後は、子どもが怪我をした経緯や事故が起きた経緯について、いち早く保育園に連絡することが大切です。
また子どもを病院に連れていくとなった場合は、合わせて保護者へも連絡する必要があります。
事故や事件などで相手がいる場合は、警察を呼ばなくてはいけません。
警察を待っている間は相手が逃げないよう、相手の名前や住所、電話番号を聞いてメモを取ることが重要です。
不審者に遭遇した場合は、防犯ブザーや警笛を鳴らして周囲の人に助けを求めるとともに、警察を呼びましょう。
事故や事件に巻き込まれた際、気が動転してしまう子どもが出てくるかもしれません。
さらなる被害を出さないためにも、怪我をした子どものみならず、他の子どもも安全な場所へ移動させましょう。
このような場合に備えて、あらかじめ保育士同士で「連絡をする人」「手当てをする人」「全体を誘導する人」と役割を決めておくことが大切です。
保育園での散歩に関する、ねらいや気を付けることについて紹介しました。
保育園で実施する散歩には、子どもの成長にとって多くのメリットがあり、非常に重要な役割を担っています。
一方で危険も多くあり、保育士は子ども達の安全確保のために十分に配慮する必要があります。
子ども達にとって、安全で楽しい散歩時間を作り上げましょう。
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