お役立ち情報
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保育士といえば、残業時間が多く勤務時間も長いという印象を持つ方も少なくありません。保育士の労働環境について取り沙汰されることも多いですが、多様化する保育士の働き方において、勤務時間はどのくらいなのでしょうか。今回は、保育士の勤務時間を勤務形態別に紹介するとともに、残業や休日事情についても解説します。
■目次
保育士は勤務形態ごとに勤務時間が異なるため、一概には言えませんがフルタイムを例にすると、基本の勤務時間は8時間です。
中には7時間30分と勤務時間が短い園もあるため、保育園によって異なります。
ただし勤務時間に加えて、残業が多ければその分実際の勤務時間は長くなります。
保育士の勤務形態は、「シフト制」「固定時間勤務」「短時間勤務」「変形労働時間制勤務」の4つのパターンがあります。
ここでは、勤務形態別に保育士の勤務時間について説明します。
保育士の基本的な働き方であるシフト制。
ほとんどの保育園では「早番」「中番」「遅番」のシフト制を導入しています。
勤務時間については公立保育園か私立保育園か、保育園の運営元によって異なります。
●公立保育園・・・
拘束時間8時間45分で、実働が7時間45分(休憩1時間)●私立保育園・・・
拘束時間9時間で、実働が8時間(休憩1時間)固定時間勤務は出勤日や勤務時間が固定されている働き方であり、主に一般企業で導入されています。
子育てや介護を両立させたい方におすすめの働き方ですが、導入されている保育園は少ないようです。
中番の8時〜17時や9時〜18時を固定時間勤務として働く保育士が多く見受けられ、いずれも実働8時間になります。
短時間勤務は育児・介護休業法によって定められ、育児と仕事を両立する方のための制度です。
原則として1日6時間未満と定められています。
ただし以下の条件に当てはまる方が対象です。
変形労働時間制勤務とは、月単位や年単位の業務量の状況に応じて労働時間を調整できる制度です。
基本的な労働時間は労働基準法に基づき1日8時間までとされており、業務量が少ない月初は1日6時間、業務量が多い月末は1日10時間と労働時間を調整することが可能です。
行事が多い季節には残業が多くなりがちな保育士ですが、変形労働時間制勤務を導入することで残業時間を抑える効果を期待できるかもしれません。
労働基準法では、1日8時間以上の労働時間の場合は1時間以上の休憩を取る必要があると定められています。
しかし実際の保育現場では、きちんと休憩を取れていないことが現状のようです。
保護者対応や連絡帳の記入、園だよりの作成などの作業時間に充てざるを得ないなど、休憩時間を全く取れない保育士も中にはいます。
そのような中でも比較的公立保育園には、休憩時間がきちんと取れる園もあり、「休憩対応保育士」というパートの保育士を配置し休憩時間に交代してくれる園もあります。
残業時間が多い印象の保育士ですが、2019年の賃金構造基本統計調査による実際の残業時間は、月に4時間とされています。
1日の残業時間で見てみると、1日15分程度の計算になります。
この結果に「こんなに少ないはずはない」と感じる保育士もいるのではないでしょうか。
実のところ保育士の中には、サービス残業をしている方や家に仕事を持ち帰る方も少なくありません。
そういったケースの残業時間を含めると、実際の残業時間は月に40〜60時間程度に及ぶと考えられます。
ただし、園児が少ない保育園や人手が足りている保育園では残業がほとんどないため、全ての保育園の残業時間が長いというわけではありません。
参照:厚生労働省|「賃金構造基本統計調査」
保育士の年間休日は保育園によって大きく異なり、100日〜120日となります。
基本的には、日曜日・祝日・年末年始が保育園の休日です。
土曜日も子どもの受け入れを行う保育園では、保育士が隔週で出勤したり平日に代休を取れるようしたりする園もあるなど、さまざまです。
ただし保育園の行事は土曜日や日曜日に行われることが多く、保育士は全員出勤となります。
その際の休日は、平日に交代で代休を取ったり、休日手当てが支給される代わりに代休は無しで次の週末まで働く場合があります。
有給休暇は、基本的に勤務開始をしてから6か月後に最低でも10日付与されます。
最近では働き方改革により有給休暇の取得を促進している保育園もあるなど、さまざまな取り組みを積極的に行う保育園が多いようです。
しかし一方で人手不足により有給休暇を取得しづらい状況であったり、有給休暇を取得しづらい労働環境の保育園も見受けられるため、保育園によって取得しやすいかどうかは大きく異なります。
>>>あわせて読みたい「保育士に夏休みはある?保育士の休暇事情や長期休暇を取る方法」
保育士の基本の労働時間は保育園によって異なりますが、実働8時間としているところが多いようですね。
残業時間については多いわけではないですが、サービス残業や持ち帰り残業といった残業申請されていない残業を含めて考えると、長時間労働ではないとは言い切れません。
ただし保育園によっては、保育士が休日や有給休暇をきちんと取れるようさまざまな取り組みを行っている園もあるため、自分に合った職場を見つけることが大切です。
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