保育園で大切な保護者とのコミュニケーション!円滑にする方法

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保育士が悩んでしまう保護者との関係。細かく気にされる保護者がいたらどうしよう、上手くコミュニケーションが取れるかな、などと不安に思う人も多いはず。一度保護者との信頼関係を崩してしまうと元に戻すことは容易ではありません。今回は、保護者とのコミュニケーションを円滑に行うための方法について紹介します。

保護者が感じる保育士の嫌な言動

いつの間にか保護者に避けられたり、上手くコミュニケーションが取れなくなったりするとき、なぜなのか心当たりはありますか?

もしかすると知らず知らずのうちに保護者を傷つけたり、プレッシャーを与えたりしている可能性があります。

保護者との良い関係を築くために、一度自分の姿を見直してみましょう。

子どもを否定する表現

保育士は子ども一人ひとりの成長を手助けし、安全を見守る役割があります。

そのためにも、子どもにとって安心できる空間を作る努力が必要です。

それにも関わらず、子どものことを侮辱する言動や子どもの人格を否定する言葉を発していないでしょうか?

保育士も一人の人間であるため、イライラすることがあるかもしれませんが、保育のプロとしての意識を持って過ごしましょう。

事例

1歳児ですがまだトイレに行く時に着脱が上手くできません。

おもちゃの片付けもきちんとできません。

そのことに対して保育園の先生から、「全然できないですね」「このくらいの時期にはできて当たり前ですよ」などと言われました。

まだ1歳児だから、少しずつできるようになったらいいなと思っているため、とても焦ります。

回答

子ども一人一人成長のペースが違い、家庭で教えられることも違います。

「家での着脱はどのようにされていますか?」などと尋ね、「一人でも履きやすいズボンがあると良いですね」と提案をするのも良いでしょう。

また、「一人でズボンを持って履こうとしていましたが諦めて保育士に渡していましたよ」など現状の頑張っている姿と一人では着脱がまだ難しいという事実を伝え、お家で取り組んでもらえるように促すというのも一つの方法です。

保育士は集団の子どもに見慣れているため、他の子どもと比べてできないと判断しがちですが、その子が入園したときからの姿と比べて、その子に合った声かけをしましょう。

上から目線や決めつけた発言

手がかかるのに預かってあげている、自分はベテランの保育士だからと保護者より上に立とうする気持ちはありませんか?

経験が多いからといって、発達について決めつけることもあってはいけません。

育児で悩む保護者のサポートができる、頼れる保育士でありたいですね。

事例

親として気にしていたが誰にも相談できずにいたところ、担任の先生から「1歳過ぎているのになかなか歩こうとしないですね。偏食も多くて何か発達の遅れや障害があるに違いありません。一度専門の機関に相談に言って下さい。」と言われました。

本当に悲しくなりました。

回答

「発達の遅れ」や「障害」という言葉はとてもナイーブであるため、気を付けないといけません。

自分が言われると、すごく気にしませんか?

ましてや大切な我が子のことを言われ、決めつけられるとなると、保護者の心のダメージは計り知れません。

発達障害の具体的な名前を伝えたり、断定的に発達の遅れを伝えることは決して行ってはいけません。

保育士が答えにくい内容の場合は、市役所や専門の機関など気軽に育児相談ができ、些細なことでも相談されている方がいることを伝えましょう。

働く親の事を理解していない発言

子どものことを考えて発したつもりの言葉でも、働く保護者にとっては負担に感じることもあります。

忙しい親というイメージを持って、少しでも手助けできるような声掛けをしましょう。

事例

いつもより早く仕事を切り上げることができ、保育園にお迎えに行ったところ「今日は早く来られましたね〜」と言われました。

また、どうしても土曜日は休みがとれず保育園に預けているのですが、「土曜日まで保育園に預けて、いつ子どもと遊ぶのですか?土曜日お家でゆっくりできている子は、保育園でも落ち着いて過ごせますよ」と言われました。

好きで遅くなっていたり預けている訳ではありません。

回答

子どもに向かって「早く来てくれて良かったね」と言う言葉なら、子どもの気持ちを代弁したことになりますが、保護者に向かって言うと嫌味に聞こえる場合があります。

保育に欠ける子どもの保育を行うのが保育士であるため、保護者への苦情はあり得ません。

保護者と良い関係を築く最低限のマナー

気づかないうちに保護者を傷つけていたり、保育士としての慣れが悪い方向へ向かっている可能性があります。

保育士として、丁寧に保護者一人ひとりと信頼関係を築いていきましょう。

人格を磨くということも、一人の人間として非常に大切です。

笑顔と挨拶を大切にする

笑顔と挨拶は、コミュニケーションの基本です。

笑顔が苦手な方は、自分から「おはようございます」と語尾を上げて挨拶をするだけでも印象が変わります。

鏡を見ながら口角を上げる練習を行うのもおすすめです。

棒読みになると事務的と思われがちであるため、気持ちを込めて挨拶をしましょう。

積極的に声をかける

保護者の中には子どものことで気になることがあるにも関わらず、自分からはなかなか聞けずに悩んでいたり、保育士が忙しそうだからと聞くのを遠慮したりしている方がいます。

お迎えに来られた際に事務的に「こんにちは」と挨拶をした後、子どもとさようならの挨拶をするだけになっていませんか?

「今日、給食全部食べましたよ」など、一日のちょっとしたことをお話しするだけでも保護者は安心できます。

毎日の積み重ねで、安心できる保育士という印象に変わっていきます。

保護者が聞きやすい雰囲気を作ることが大切です。

子どもの良い所をたくさん伝える

大人でも、悪いことばかり言われ続けると気持ちが滅入ってしまいます。

日常の元気な姿、お片付けを頑張っていた姿などちょっとしたことでも伝えましょう。

ときには、お友達とのトラブルで手が出てしまったなどというマイナスの言葉を伝えないといけないことがあるでしょう。

そんなときには「一緒に遊びたかったみたいですが、気持ちが伝わらなくて手が出てしまったようです」などと、子どもの気持ちや状況をしっかりと伝えて保護者が納得できるように話しましょう。

普段から良い所をたくさん伝えていると、信頼関係ができやすくマイナスなことも割とスムーズに伝えられます。

5つ良いことを伝えて、1つマイナスなことを伝える程度にしましょう。

 

保護者の気持ちを考える

我が子を優先したい気持ちがありながらも、保護者は家庭と仕事との両立をしながら忙しい毎日を送っています。

保育士としては、泣いているから早くお迎えに来て欲しいと思っても、それがどうしても叶えられないときもあります。

保護者に怒りを持つのではなく、子どもが少しでも安心できるように、保護者の頑張りに寄り添えるように声かけをしましょう。

保育士からの歩み寄りが大切です。

まとめ

自分が苦手意識を持ってしまうと、相手にも伝わります。

まずは子どものことを一番に考えた上で、子どもの良い所をたくさん見つけ、素直な気持ちで保護者に伝えましょう。

我が子の良い所を言われて嫌な気持ちになる親はいません。

信頼関係をしっかりと築いてから、色んな面でサポートできる発言を増やして行くと良い信頼関係が築けます。

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