お役立ち情報
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入園してすぐの子どもたちが、まずは保育園に慣れることを目的に園内で過ごす慣らし保育。子どもも保護者も緊張している状態のため、保育士がその緊張をほぐし、保育園のことを知ってもらえるように上手くサポートすることが大切です。今回は、慣らし保育の目的や子どもが泣いてしまう理由、保育士の慣らし保育のポイントについてまとめました。
入園して間もない子どもたちが、まずは短時間で保育園での生活に慣れるための慣らし保育。
保育園が慣らし保育を行うことには、どのような目的があるのでしょうか。
自分の知っている環境のなかで過ごしてきた子どもたちにとって、保育園は未知の世界。
突然長時間新しい環境に入るよりも先に慣らし保育をすることによって、子どもの精神的な負担を減らすことができます。
これから通うことになる保育園がどんな場所なのかを知ることは、子どもにとって安心材料にもなるでしょう。
保育園がどのような方針、どのような環境で保育を行っているのかを知りたい保護者は多いです。
慣らし保育で実際に保育園に訪れることで、保護者がそのような点をチェックする機会にもなるでしょう。
また子どもが慣らし保育を通じて楽しく過ごせているか、子どもに合っているかも確認することができます。
慣らし保育は、保育士が子ども・保護者と改めてしっかりコミュニケーションを取る機会でもあります。
慣らし保育で信頼関係を築くことで、保護者が保育園に安心して子どもを預けられると決心する後押しをすることもできます。
子どもが保育士のことを信頼してくれれば、今後良い関係を築くことができるでしょう。
慣らし保育で初めて保育園にきた子どもたちは、環境の変化から泣いてしまうことが少なくありません。
慣らし保育で泣いている子どもは、園児とは異なる理由で泣いていることが多いようです。
その理由についてまとめてみました。
保護者と一緒に保育室に来たのに、突然保護者がいなくなってしまうことから「ここに置いて行かれた」と不安になって泣いていることがあります。
この場合は「ママ、ママ」と保護者を探していることが多く、気分が安心できるまでなかなか泣き止みません。
子どもが興味を持ちやすいものを探し、遊びに誘いながら気を紛らわせてあげましょう。
見慣れない新しい環境に戸惑ってしまい、泣いてしまうことも多いでしょう。
環境の変化に驚いているだけでなく、「もうここから帰れないのでは」と不安になっていることも。
保育園は楽しい場所だということを知ってもらえるように、子ども目線でサポートしてあげましょう。
保育園にいる周りの子どもが泣いているのを見て、涙が伝染してしまうことも。
慣らし保育できた子どもは緊張していることが多く、他の子どもが泣いているのを見て、それまで我慢していた涙が溢れてきてしまうのです。
ただし泣いている理由は子どもによって異なります。
子どものことをしっかり観察しながら、適切なアプローチを行う必要があるでしょう。
体調不良、寝不足、おむつが濡れているなどのコンディションの理由から泣いていることもあります。
泣き止ませることも大切ですが、子どもがずっと泣いていると感じたらまずはコンディションを確認してみましょう。
おむつがまだ外れていない子どもは、定期的におむつをチェックしてあげることも大切です。
子どもの体調管理については、保護者にもヒアリングしてみましょう。
慣らし保育で子どもが楽しく過ごすためには、保育士がしっかりとケアしてあげることが大切です。
アプローチ方法が園児とは少し異なるため、以下のポイントを押さえながら対応しましょう。
保育園に初めてやってきた子どもにとって、保育園は何があるか分からない世界です。
保育園はさまざまなおもちゃがあって楽しく遊べる場所だ、ということを教えて安心させてあげましょう。
好奇心旺盛な子どもの場合、保育園内をきょろきょろ観察して周ることも。
保育士がサポートしながら「あれなあに?」の疑問を解いてあげましょう。
慣らし保育では子どもをたくさん褒めてあげることもポイントです。
子どもはたくさん褒められることで自己肯定感が上がり、褒めてくれた人に対する警戒心がほぐれます。
保育園に行ってたくさん褒めてくれたという経験を持つことで、保育園に対してもポジティブな印象を持ってもらいやすいでしょう。
保育園では、普段お家ではできないような遊びもできるということを知ってもらいましょう。
子どもが興味を持ったものや楽しく遊べる遊びに積極的に誘って、その子どもにとって「特別な体験」をしてもらうことがポイントです。
>>>あわせて読みたい「保育園の室内遊びはメリットいっぱい!年齢別おすすめの遊び方」
慣らし保育で子どもに保育園のことを知ってもらうことも大切ですが、保育士が子どもを振り回しすぎるのもよくありません。
無理にスケジュールに合わせて行動させようとすると、かえってトラウマを植え付けてしまうことも。
子どものペースを尊重し、子どもの思うように快適に過ごしてもらうことが何より大切です。
慣らし保育では、初めて保育園を見学する保護者へのフォローを行うことも大切です。
以下では、保護者へのフォローで大切なポイントについて解説します。
子どもが好きなものや苦手なもの、興味のあるもの、生活リズムやクセなど、事前に保護者にヒアリングしておくことが大切です。
また慣らし保育中に子どもがどう過ごしていたか、どんな遊びをしてどんなことに興味を持っていたかという情報を伝えるようにしましょう。
このように保育士が保護者とコミュニケーションを頻繁に取ることで、信頼関係が築かれやすく、子どもを安心して任せてもらいやすくなります。
保護者は子どもを預ける保育園のことや、新生活について不安に感じていることが多いです。
それらの不安や疑問点にはしっかり耳を傾け、一つひとつ丁寧に答えましょう。
保護者が不安・疑問に思っていることの例としては、以下の点が挙げられます。
●子どもが保育園に馴染めるか
●他の子どもと仲良くできるか
●トイレや食事、午睡ができるか
●どんな行事があるのか
●保育士がどんな人なのか
●職場復帰が心配
●仕事と子育ての両立が心配
保護者と会話するときは、ネガティブではなくポジティブな言葉がけを心がけましょう。
例えば、慣らし保育開始時は泣いていた子どもの保護者に対して「まだ全然保育園に慣れていません」のようなネガティブ発言はNGです。
「朝は泣いていましたが、〇〇遊びをはじめると楽しそうな笑顔を見せてくれました。
保育園では元気でたくましい姿を見せてくれているので、ご安心ください」のように、保護者が安心できるようなポジティブな発言をするようにしましょう。
慣らし保育は、保育士・子ども・保護者それぞれが信頼関係を築く期間でもあります。
子どもと保護者に対して、保育園に対しての不安や疑問を解消できるよう適切なサポートを行いましょう。
子どもを安心して任せてもらえるように、保育園全体で万全の状態で子どもたちを迎えてあげることが大切です。
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