保育における環境構成とは?考え方や計画のポイント、書き方など

更新日:

保育園での活動をするうえで、重要な「環境構成」。子どもの成長につなげるために、適切な環境を見極めることが保育士として大切なことでもあるのです。子どもの成長と周りを取り巻く環境は非常に深い関係があります。今回は、保育における環境構成に関する、考え方や計画のポイント、書き方などを解説します。

保育における環境構成とは?

環境構成とは、子どもの心身の発達や成長に関わる「人的環境」「物的環境」「自然環境」「社会的環境」といった環境を保育士が考えること。

保育士は、子ども自らこれらの環境に興味や関心を持てるよう配慮したり、保育園の設備や環境を整えたりとさまざまな工夫をすることが大切なのです。

子どもが、さまざまな経験を積んで成長できることを意識した環境構成を行うと良いでしょう。

保育環境を構成する8つの要素

子どもは、周りの環境からさまざまな刺激を受けています。

以下では、保育環境の構成において押さえておきたい8つの要素を紹介します。

環境を構成するうえで最も重要な「人」。

周囲の人の動き方や話し方、表情などが子どもの活動に大きな影響を与えます。

自然

自然との触れ合いは、子どもの経験を左右するといっても過言ではありません。

特に乳幼児期には、多くの自然に触れることができる活動を取り入れることが大切です。

遊び道具の量だけでなく、素材や質が子どもの遊びに影響を与えます。

情報

保育室は色や形、動き、音など、子どもの視覚・聴覚への刺激が家庭よりも多くなります。

そのため保育室は、なるべく視覚刺激が少ない温かな空間にすることを心がける必要があります。

空間

遊び・睡眠・食事の空間は分け、動と静の活動の性質にメリハリをつけられるよう配慮します。

時間

食事の時間や準備、片付け、トイレなど子ども一人ひとりのペースに合わせたゆとりのある時間の環境を作ります。

動線

遊びの性質や生活のしやすさを考慮して、物を配置することが大切です。

物を配置する際は、子どもの目線になって考えてみましょう。

温度、湿度、空気の質

身体の健康を考える意味でも、保育室の温度や湿度、空気の質には配慮しなければなりません。

また子どもに快や不快な感覚を与える要素でもあるため、保育士はこまめな喚起や空気の質を維持するよう心がける必要があります。

環境構成を考えるポイント

子どもが自主的に活動したくなるような環境作り

さまざまな経験を積んでいくためにも、子どもが自主的に「やりたい!」と思えるような環境を作ることが大切です。

そのためには子どもの興味や関心を引くような遊びや活動を取り入れるだけでなく、子どもが遊びやすいような道具の配置や事前準備に配慮する必要があります。

子どもにとって多くの経験や学びにつながるよう、さまざまな工夫を凝らしましょう。

周囲の大人や子どもと関わる機会を設ける

子どもの「人と関わる力」を養うためには、子ども自ら周囲の大人や子どもとコミュニケーションが取れるような環境を作ることが大切です。

子どもは保育園生活を通して、自立心を育て、周りの人と関わる大切さを学びます。

複数人のお友達と協力するゲーム遊びや遊び道具を取り入れるなど、同年齢・異年齢の子どもと関わる機会を作ると良いでしょう。

また保育士とコミュニケーションが取れるよう、道具の出し入れや活動の事前準備を保育の一環として一緒に行うなどの機会を作ることもおすすめです。

子どもの安全や健康を意識する

子どもの衛生面や活動面における安全確保は、保育士として最も重要な役割でもあります。

そのため子どもが伸び伸びと活動に専念できるよう、健康への配慮や安全確保を重要視した環境作りを行うことが大切です。

衛生面や安全確保は、保育園全体で意識統一し、人によって認識に誤りがないようにすることが重要なのです。

環境構成の書き方のポイント

指導案や実習日誌でぜひ活用してみてくださいね。

見取り図を用いる

環境構成は、物の配置や動線がイメージしやすいよう文章ではなく、見取り図を用いた描き方をおすすめします。

描いていく図は、保育士や子どもの位置、机、イス、教材、玩具の配置などです。

図を描く際は、定規を使って丁寧に描きましょう。

また矢印を用いて動線を描くことで、安全面に配慮されているかということが瞬時に分かります。

保育活動の前にあらかじめ物の配置を確認しておくことで、子どものケガや想定外の事故を防ぐことにつながります。

箇条書きで書く

屋外遊びなど子どもの位置を図で表すことが難しい場合や細かい気づきがあった場合は、箇条書きにして書くと良いでしょう。

例えば「想定される遊び」「万が一の対処法の手順」「必要な安全対策や指導」などは箇条書きで書くと分かりやすいですね。

また複数の遊具があるときや遊びが想定される場合は、その遊具や遊びごとに注意点を書くだけでも情報が整理されるためおすすめです。

まとめ

保育における環境構成は、子どもの成長を促すうえでも非常に大切です。

そのためにも保育士は、子どもに関わるさまざまな環境への配慮や工夫を凝らす必要があります。

子ども達が伸び伸びと保育園生活を送れるような環境構成を考えていきましょう。

保育士さんの転職サポートは【保育求人ラボ】


【保育求人ラボ】は専門のアドバイザーがあなたに合った保育園・幼稚園の求人をご提案させていただきます。ご不安な点やご希望などしっかりとヒアリングさせていただき、サポートさせていただきます。まずはお気軽にお問い合せください。

お電話で無料お問い合わせ 簡単!Webで無料お問い合せ

 

InstagramTikTokYouTubeにてお役立ち情報更新中!
フォロー・いいね・コメントよろしくお願いします♪