保育園でできる虫よけ対策は?刺されたときの対処法や危険性など

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暑い時期になると気になるのが虫刺されですよね。特に子どもの虫刺されは、保育士が気づいてあげないと重症化してしまう危険性があります。そのため少しでも子どもに虫を寄せつけない対策を保育園で実施したいですよね。今回は、保育園でできる虫よけ対策に関する、刺されたときの対処法や危険性について解説します。

子どもの虫刺されの危険性

子どもの虫刺されは大人の虫刺されとは異なり、放置しておくと重症化や長期化してしまう恐れがあります。

特に小さい子どもは、虫に刺されたとは気が付かずかきむしって患部を悪化させる可能性があるため、保育士は十分に注意する必要があります。

また虫刺されは腫れてかゆくなるだけではなく、以下のような危険性も潜んでいるのです。

虫刺されにより感染症を引き起こす危険性

虫刺されにより発症する感染症の中でも特に多いのは、「とびひ(=伝染性膿痂疹)」です。

とびひとは、虫刺されを始め汗疹やすり傷、湿疹などをかきむしることで患部から細菌が感染する病気のことです。

患部をひっかいたり触れたりした手で玩具やタオルを共有したり、遊んでいて患部に触れてしまったりすると、他の子どもに感染してしまう恐れがあります。

蚊アレルギーの危険性

虫に刺された後の症状は個人差がありますが、刺されてすぐにかゆくなり1〜2時間ほどで収まるパターンと刺された翌日にかゆくなり赤くなるパターンがよくある症状です。

しかし稀に刺された後に高熱が出たり、全身に蕁麻疹が出たりといった症状が出る人もいます。

これがいわゆる蚊アレルギーと言われる重症な反応になります。

生まれて初めて夏を迎える赤ちゃんは、蚊に対するアレルギー反応の有無が分からないため、特に蚊に刺されないための対策をしてあげることが大切です。

保育園での虫よけ対策

保育園での虫よけ対策は、子どもの体質や危険性を考えて不用意に虫よけ剤などを使用することができないため、工夫する必要があります。

また虫よけ剤の中には化学物質である「ディート」を含むものもあり、子どもにとって危険な成分であることから、虫よけ剤の塗布を始めとした虫よけ対策は家庭にてお願いをしている保育園もあるようです。

以下では、保育園でできる虫よけ対策について紹介します。

蚊取り線香や電子蚊取り機を数か所に設置する

蚊取り線香にはさまざまなタイプがありますが、子どものことを考えると火を使わないタイプや電子蚊取り機を選ぶことをおすすめします。

その中でも子どもの手が届きづらい吊るせるタイプのものが良いでしょう。

保育室の出入口や園庭の中でも吊るせる場所があれば、数か所に蚊取り線香を吊るしておくと良いですね。

 

イカリジンを含んだ虫よけ剤を使用する

前述で述べたように、子どもにとって危険な成分であるディートを含む虫よけ剤を使用する保育園はほとんどありません。

その代わりに「イカリジン」という、肌への刺激が少なく年齢による使用・回数制限がない成分が配合された虫よけ剤を使用することをおすすめします。

販売以降、副作用などの報告はされておらず、匂いもないため安心して子どもに使用することができます。

 

アロマオイルなどで虫よけスプレーを手作りする

子どもの肌は大人と比べてデリケートであるため、できる限り肌に優しいものを使いたいという保育園もあるでしょう。

少し手間はかかりますが、アロマオイルと精製水、エタノールで手作りの虫よけスプレーを作ることも虫よけ対策の一つとしておすすめです。

アロマオイルは虫を寄せつけない、ペパーミント(ハッカ油でも可)やユーカリ、レモングラスなどが良いでしょう。

ただし子どもによっては肌に合わない子がいる可能性もあるため、事前にパッチテストを行うと安心です。

水回りの環境を定期的に整備する

蚊は水辺に卵を産みつける習性があるため、水が多い場所に発生しやすい傾向があります。

特に腐った水を好み、ほんの少しの水であっても蚊は増えていきます。

保育園でも蚊を発生させない対策として、水たまりや水が入った容器は放置せずにすぐに片づけるなどの対応をすると良いでしょう。

子どもの体内を冷ますようにする

蚊は人間の体温や汗に含まれる成分、呼吸時の二酸化炭素などを感知して近づいてきます。

そのため大人よりも汗をかき、体温が高い子どもは蚊に刺されやすい傾向があるのです。

こまめに水分補給を促し、汗をしっかりと拭いたり、濡れタオルで身体を冷やしたりするなど子どもの身体を冷ましてあげると良いでしょう。

保育園での虫刺されへの対処法

もしも子どもが虫に刺されてしまった場合の対処法について、一般的に保育園で行われている一例を紹介します。

水と石鹸で患部を洗う

腫れや赤みが強い場合は、濡れタオルや保冷剤などを当てて症状を緩和させる

かゆみがある場合は、ステロイド剤無配合の子どもに安心して使えるかゆみ止めを塗布

子どもがかきむしり皮膚が傷ついてしまった場合は、かゆみ止めを塗布したうえで、
 絆創膏やガーゼを貼る

保育園によっては市販のかゆみ止めの使用は禁止としている園もあるため、保育園の方針に従いましょう。

また市販のかゆみ止めを使用する際は、どのようなものを使っているのか保護者へ情報共有すると安心です。

まとめ

じめじめとした暑い時期になると気になる虫刺され。

大人であればあまり問題視することはないかもしれませんが、特に小さい子どもは虫に刺されたことに気づくことができないため、保育士が注意して見てあげる必要があります。

複数の子どもを一度に保育している場合、保育士でもすぐに気づくことが難しいかもしれませんが、子どもの虫刺されは早めに対処することが大切です。

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