【保育士必見】文章力がアップするコツ!伝わりやすく書くには?

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保育士の仕事の大半は、事務作業です。書類を書くことが多い保育士ですが、文章を書くことに苦手意識を感じている保育士は少なくありません。しかし文章力は、保育士にとって必要不可欠なスキルの一つなのです。今回は、保育士の文章力がアップするコツや読み手に伝わりやすく書く方法について解説します。

保育士が文章を書く書類は?

保育士の仕事において、文章力は必要不可欠なスキルの一つです。

というのも保育士の仕事は、1日の大半を事務作業が占めるからです。

限られた時間の中で、さまざまな書類をスピーディーに書くことが求められます。

保育士が文章を書く主な書類は、以下のものが挙げられます。

  • 園だより
  • 連絡帳
  • 指導案
  • 保育日誌
  • …など

保育士が文章を書く書類には、大きく分けて3つの種類と目的に分けられます。

文章を書くうえで、この目的をきちんと理解しておくことが大切なのです。

予定を立てるための書類 ・・・指導案など

<目的>
・予想外のパターンを避ける事前シミュレーションをするため
・他の保育士との動きや目的を共有するため

過去を振り返って記録をする書類 ・・・保育日誌など

<目的>
・振り返ることで自分のスキルアップにつなげるため
・単純な記録のため

外部などへ情報を伝えるための書類 ・・・園だより、連絡帳など

<目的>
・情報共有と整理を行うため
・文書として存在していることが目的

一般的な文章のパターン

ここでは、文章を書く際の基本ともなる一般的な文章のパターンについて紹介します。

文章を書くことに苦手意識を感じている方は、これらのパターンを意識することで書きやすくなるかもしれません。

ただし全ての書類に使えるわけではないため、文章を書くうえでの基本として理解しておくと良いでしょう。

起承転結

起承転結は最初にテーマや導入を述べて、中盤でそれについて具体的に説明し、最後に結論をまとめる書き方です。

例えば園だよりで保護者へのお知らせなどを分かりやすく伝えたいときに、このパターンを用いると良いでしょう。

「起」・・・ 話の内容についての背景や理解しやすいよう必要な情報を伝える部分

「承」・・・ 「起」で述べた内容を受けて、本題につながる導入部分

「転」・・・ メインとして伝えたい内容を説明する部分

「結」・・・ これまでのないようの結末をまとめる部分

PREP法

PREP法は最も大事な結論を最初に提示し、最後に改めて強調する書き方です。

こちらの意図を理解しやすいため、説得力がある文章を作れることや伝えたいことを素早く伝えられるなどのメリットがあります。

「P」・・・ 要点(結論)

「R」・・・ 理由

「E」・・・ 具体例

「P」・・・ 要点(結論)

5W1H

5W1Hは「相手に分かりやすく伝えること」の基本ともいえる書き方です。

物事の情報整理に欠かせない6つの要素を入れることで、伝えたい情報の主旨が明確になり分かりやすく伝えることができます。

連絡帳や保育日誌などで子どもの様子や成長を伝える際、誰が見てもその場面をイメージできるような文章を作りたいときに役立ちます。

「When」・・・ いつ

「Where」・・・ どこで

「Who」・・・ だれが

「What」・・・ なにを

「Why」・・・ なぜ

「How」・・・ どのように

分かりやすい文章を書く方法

ここでは、分かりやすい文章を書く方法について紹介します。

1つの文章は短く書く

読み手が一度に受け取れる情報量には限界があります。

そのため長い文章に情報を詰め込んでしまうと、なにを伝えたいのかが分からず理解しづらい文章になってしまうのです。

特に文章中の「〜が」は文を転回させるのに非常に使いやすいですが、注意が必要です。

また1つの文章は長くても80字以内におさめると良いでしょう。

接続詞は少なめに

接続詞には、次に来る文章を予告する役割があります。

上手に使えれば読み手が理解するための助けとして非常に役立ちますが、使いすぎてしまうと読みにくい文章になってしまいます。

接続詞を少なくすることでスッキリとした文章になるため、書き終わった後に接続詞がなくても伝わるような不要な接続詞は削るようにしましょう。

ただし「しかし」「とはいえ」「ところが」などの話の流れを反転させる接続詞(=逆説)は、削ってしまうと分かりづらくなってしまうため残しておいたほうが良いです。

主語と述語を正しくつなげる

文章を読んでいていて「あまり入ってこないな」と感じる文章は、主語と述語が正しくつながっていないことが原因であることが多いです。

主語と述語を正しくつなげるには、主語で出てきた品詞と確実に同じ品詞で述語を対応させることが大切です。

以下の例文を参考に、主語と述語の正しいつながりを見てみましょう。

<主語と述語が正しくつながって”いない”パターン>
Aちゃんの楽しみは、保育園に行きます。

<主語と述語が正しくつながって”いる”パターン>
Aちゃんの楽しみは、保育園に行くことです。

主語と述語が正しくつながっていないと、なんだか違和感を感じてしまいますよね。

一度文章を書いた後に自分で読み返して、主語と述語が正しくつながっている文章かどうかを確認するよう心がけましょう。

抽象的な表現は避ける

抽象的な表現が多い文章は書き手の意思とは反して、読み手の解釈で受け取られてしまいます。

「そういう意味ではなかったのに…」というようなことが起こらないよう自分が伝えたいことは、具体的に表現することが大切です。

例えば「Aくんはスポーツが好きなようです」と保護者に連絡帳で伝えたとしましょう。

しかし保護者は「Aくんはなんのスポーツが好きなのかな?」「スポーツ全般が好きなのかな?」「見るのが好きなのかな?」「実際にするのが好きなのかな?」と、1つの文章からさまざまな疑問や解釈をすることになります。

この場合は「Aくんはサッカーをすることが好きなようです」と具体的に書くことで、保護者にも誤解を与えることなくきちんと伝えることができます。

箇条書きを取り入れる

文章の中には箇条書きでまとめたほうが分かりやすく、すっきりと読めるものがあります。

箇条書きは情報量が絞られているため、不要な情報が自動的に削られるという特徴があります。

以下の例文を参考に、箇条書きを取り入れたほうが良いパターンを見てみましょう。

<箇条書きにする前の文章>
プールの日は、水着、タオル、着替え一式、水泳帽を持たせてください。

<箇条書きにした文章>
プールの日の持ち物は、以下の通りです。 ・水着 ・タオル ・着替え一式 ・水泳帽

上記のように1つの文章で持ち物を記載するよりも、箇条書きにしたほうが読み手も分かりやすいですよね。

「言葉が3つ以上続いたら箇条書きにする」というように自分でルールを決めておくと、文章に箇条書きを取り入れやすくなるかもしれません。

文章力を鍛える方法

ここでは、文章力を鍛える方法について紹介します。

書き方が上手な文章を見つけて真似する

本やweb記事、SNSなど色々な文章に触れてみましょう。

「この文章は読みやすい」「この言い回し使ってみよう」と他の文章から影響を与えられ、文章力を鍛えることにつながります。

自分が気に入った文章があればメモに書き留め、自分のオリジナリティを加えながら文章を書いていくことをおすすめします。

読み手を意識して文章を書く

文章を書くうえで読み手を意識することは、最も大切なことです。

どのような文章だったら読み手に伝わりやすいか、読み手が理解できるかを考えて文章を書きましょう。

そのための手段として書き終わった後に自分で読み返したり、他の保育士に読んでもらうことをおすすめします。

書類を読む相手が、保護者なのか、園長なのか、外部の人なのかといったところも踏まえて意識できるとより読み手に寄り添った文章を書くことができます。

構成を考えてから文章を書く

最初に全体の構成を考えてから、文章を書くのも方法の一つです。

構成を先に組み立てておき、あとから文章をその構成に当てはめて書けばいいため、自ずと書く内容が決まってきます。

構成は考えられても、内容をどのように書けばいいのか分からないという方は、とにかく思いついた文章を書いてみましょう。

書き出した文章を、後から構成に当てはめていくことも可能です。

まとめ

文章を書くことを苦手と感じる保育士は、少なくありません。

しかし保育士の仕事の大半は事務作業であり、書類を書くことが意外にも多いということが現状です。

今すぐには難しいかもしれませんが、徐々に文章を書くことに慣れていき苦手意識を変えていきましょう。

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