保育園での時計の教え方は?楽しくなる学び方や工夫を紹介!

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保育園に通う子ども達は、まだ時間の感覚がつかめません。しかし、少しずつ時計の読み方を教えていくことで就学前の準備にもなり、生活の中で役に立つのではないでしょうか。今回は保育園での時計の教え方に関する、子ども達が分かりやすく楽しい!と思えるような学び方や工夫について紹介します。

そもそも子どもの時間の感覚とは?

スムーズに動いてくれない、急いでといっても全然急いでくれない…そんな悩みを保護者から聞いたことはありませんか?

保育園でも、つい急かしてしまうこともあるかもしれません。

しかし子どもは時間の感覚がまだ分からず、0分、30分、60分が実際どのくらいなのか、自分で推し量ることができないのです。

子ども達は時間ではなく、朝起きて、朝食を食べて、歯を磨き、着替えて保育園に行く…といった出来事で行動しています。

「早くして!」と急かしてしまったとしても伝わってはおらず、ただ怒られているという事実だけが残ってしまっているのです。

時間の感覚がつかめるようになるのはいつから?

昨日のこと、今起こっていること、明日のことなどその出来事がいつ起こる(起こった)のかを理解できるのはおおよそ6歳、つまり就学直前です。

小学校に上がると時間単位で動けるようになり、少しずつその生活になれていくことで、9〜10歳頃にようやく大人と同等の間隔をつかめるようになるのです。

時計が読めても時間感覚は分からない

注意しておかなければならないことは、時計が読める=時間管理がしっかりできるというわけではないということです。

時計が読めたとしても、秒や分がどれくらいなのか、実際には分かっていません。

「あと〇分で用意を終わらせて!」などと話しても、あと〇分の感覚が分からないため、結局は遅くなったり、だらだらと過ごしたりしてしまいます。

時計が読めても時間感覚が理解できているわけではないということを知ることで、大人の焦りや無駄なイライラも減るのではないでしょうか。

保育園から時計を学ぶメリット

時計は小学校で学習しますが、保育園から学ぶことには大きなメリットがあります。

生活の流れが身につく

例えば朝の流れに関して、起床して、食事をし、着替えて、保育園に行くという流れが一般的ですが、子どもはその出来事に基づいて行動しています。

しかし時間が分かるようになれば何時に何をする、という1日の流れを把握できるようになります。

小学校の予習になる

保育園で時計について学んでおくことで、就学してからスムーズに理解を深めることができ、学校にも早く慣れるのではないでしょうか。

授業や生活習慣の予習にもなりますね。

見通しを持った行動をするようになる

過去、現在、未来が分かるようになるため、先の見通しを持った行動ができるようになります。

出来事で動くのではなく時計をみて動けるようになるため、準備もスムーズにいくかもしれません。

保育園で時計を楽しく学ぶ手順

時計の読み方について学んでもらうとき、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。

数を読む練習をする

時計が分かるようになるには、数字が読めて、その概念が分かっていることが大前提です。

早い子では3歳から数の概念が分かるようになりますが、個人差があるため焦る必要はありません。

まずは数字を読む練習をして、増える、減るといった数字の概念を教えていくようにしましょう。

アナログ時計を準備

時計が読めるようになるためには、アナログ時計が最適です。

数字が大きく書かれていて、針が動かせるようなアナログ時計は、子どもが時計を学ぶのにピッタリですよ。

長い針・短い針の意味を教える

長い針を「分」、短い針が「時」を指すということを教えましょう。

最初は意味が分からなくても、時計を扱って遊んでいると自然に分かるようになってきます。

おもちゃの時計をくるくる回しながら「これが〇時だよ」「これは分だよ」と説明していくと分かりやすいですね。

ちょうど・30分・ちょっと前・ちょっとすぎを学ぶ

この時期は、何時何分まで正確に理解する必要はありません。

まずはタイミングを見計らって「今は〇時ちょうどだね」などと生活の中で子ども達に時計を意識させてみてください。

〇時ちょうどが分かるようになった後は、「〇時30分(半)」を教えましょう。

時計の針が今どこを指しているのかを教えることが大切であるため、「〇時ちょっと前」「ちょっと後」など抽象的な表現で構いません。

遊びの中で学ぶ

時計が苦手な場合は、遊びなど楽しいことと連携させて教えるといいでしょう。

例えば「〇時になったら(長い針が〇のところにきたら)おやつだよ!」「〇時にお外に一緒に行こう!」など興味を搔き立てるような言葉と一緒に伝えると、子ども達も楽しく学べそうですね。

時計に慣れてきたら、時間を尋ねてみたりして時計を見る癖をつけさせていきましょう。

子ども達が楽しく時計を学ぶための工夫

何事においてもそうですが、何かを学ぶときは楽しい!と思うような働きかけが大切です。

時計を学ぶ際の工夫を紹介していきます。

絵本

すぐに時計を読むということにこだわらず、まず導入として絵本の読み聞かせをすることをおすすめします。

時計の導入によさそうな本を数冊用意し、子ども達を集めて読み聞かせをしましょう。

 

クイズ・ゲーム

楽しく学べるように、クイズやゲームを取り入れましょう。

大きな時計を保育士が手作りで作って、時計のクイズ大会をしたりするのもいいですね。

時計のおもちゃを準備する

時計に興味を持ち始めれば実際に自分で扱ってみたり、くるくる回してみたり学び方は無限大になります。

自分で動かせる時計のおもちゃを数個用意しておくと、子ども達も楽しく遊べるでしょう。

タイマーを準備する

タイマーで時間の感覚を教えるのもいいですね。

なかなか行動に移せないときは、「5、4、3、2、1…」と子ども達に知らせるのもおすすめです。

時計を教える際の注意点

時計を教える際に注意したいことは、無理強いをしないこと、そしてマイナスな言葉を発しないことです。

時計だけではなく全てのことにおいてそうですが、子どもは楽しいと思わなければ学ぶことをやめてしまいます。

子ども達の理解度を見ながら、少しずつ進めていきましょう。

また保育士が焦ってしまうと、その焦りは子ども達にも伝わってしまうため、焦りは禁物です。

楽しく時計を学ぶにはどうすればいいかを考え実践することは、保育士の腕の見せ所ではないでしょうか。

まとめ

保育園に通う子ども達はまだ時間の感覚がつかめません。

年長から小学生になってやっと少しずつ理解できるようになってきます。

保育園で時計について教えるときは、子ども達が興味を持つような工夫が必要です。

やってみたい!と思えるように、楽しく働きかけていきましょう。

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