お役立ち情報
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0〜2歳頃の乳幼児に多い「噛みつき」。保育士の中にはこの行動に、頭を悩ませる方もいるのではないでしょうか。子どもの噛みつき行動は、子どもの気持ちに寄り添って受け止めてあげることが大切です。今回は、そんな子どもの噛みつきに関する対処法や保護者対応について解説します。
■目次
0〜2歳頃の乳幼児に多く見られる「噛みつき」。
赤ちゃんや子どもがお友達を噛んでしまう行動には、3つの理由が挙げられます。
子どもが噛みつきを起こす原因は、以下の通りです。
0〜2歳頃の乳幼児は発達途中であるため、言葉で自分の感情を表現することが難しいです。
例えばお友達に玩具を取られてしまった際、「嫌だ」「やめて」というような言葉よりも先に噛みつきの行動が出てしまいます。
ちなみに3歳頃に噛みつきがなくなるのは、言葉で感情表現ができるようになるためです。
「お友達と仲良くなりたい」「一緒に遊びたい」というような気持ちから、噛んでしまうケースがあります。
この場合、攻撃的な意味はなく、どのように関われば良いのかが分からないが故の行動です。
このように必ずしもマイナスな感情から噛みついてしまうのではなく、子どもなりの愛情表現になっていることもあります。
例えば体調不良やお母さんの妊娠、引っ越しなど心身が不安定な状況により噛んでしまうケースがあります。
また保育園でも、担任の保育士以外に心を開けずストレスになって保育士にも噛みついてしまうといったことも…。
もしも急に噛みつき行動が出るようになったときは、子どもの環境や変化を一度振り返ってみましょう。
子どもの噛みつきは、あらかじめ対策することで防ぐことが可能です。
子どもの噛みつきを防ぐための対策は、以下の通りです。
噛みつきがある子どものそばに保育士がつき、いつ何時も瞬時に手が届くようにすることが大切。
お友達と一緒に遊ぶ際は、保育士も一緒に入ってあげて声をかけてあげると、お友達との関わり方が分からない子どもも噛みつかずに遊ぶことができます。
また保育士全員が噛みつきがある子どもを把握し、噛みつきをしそうなときは間に入ることで、トラブルを防ぐことができます。
子ども達が密集している環境は、噛みつきが起こりやすいです。
また玩具や場所の取り合いといったトラブルの原因にもなります。
遊ぶときは子ども同士の距離感に配慮し、十分なスペースを確保することが大切です。
特に心身が不安定になっていることにより噛んでしまう場合は、個別にコミュニケーションを取ったり、スキンシップを増やしたりしましょう。
一番大切なことは子どもの気持ちに共感し、受け止めてあげることです。
情緒の安定を促すことで子どもは安心し、噛みつきが落ち着くかもしれません。
保育士がすべき子どもへの対応は、以下の通りです。
噛んでしまったときの状況から噛んだ理由を推測し「玩具を取られたくなかったんだよね」などと子どもの気持ちを代弁してあげましょう。
そして噛まれた子どもは痛い思いをしているということや、噛むことは良くないということをきちんと説明してあげることが重要です。
また「次は噛まないで、ちゃんと貸してって言おうね」と教えてあげることもポイントです。
すぐにやめさせることは難しいかもしれませんが、時間をかけて丁寧に説明する必要があります。
まずは噛みつき傷の手当をしてあげることが最優先です。
噛みつき傷をそのままにしてしまうと跡になりかねないため、流水で流した後に氷のうで冷却しましょう。
また噛みつかれた子どもに「痛かったね。ごめんね。貸してほしいときはちょうだいってしようね」と声をかけながら気持ちに寄り添ってあげます。
噛まれた子どもは急な出来事にびっくりしているため、優しく心のケアをすることが大切です。
前述でも述べましたが、噛みつき傷をそのままにしておくと跡になりかねません。
患部をすぐに冷却し、内出血を抑えることが重要なポイントです。
患部全体をむらなく冷やすためには氷のうが最適ですが、無い場合は氷と水を入れたビニール袋でも代用可能です。
どちらを使用する場合も患部に当てる際は、タオルの上からじっくりと冷やしましょう。
ただし氷のうを強く押して患部に当てたり患部周辺を揉んだりすることは、傷を悪化させてしまうためNGです。
もしも噛みつきが起こってしまったときは、保護者への対応も必要になります。
保育士がすべき保護者への対応は、以下の通りです。
保護者の中には、他の子どもを傷つけてしまったことに対して、ショックを受けてしまったり落ち込んでしまう方もいます。
きちんとそのときの状況を説明したうえで、噛んでしまった理由に対する子どもの気持ちを伝えることが大切です。
あわせてトラブルを未然に防げなかったことへの謝罪を伝えると良いでしょう。
傷の有無に関わらず、まずはトラブルが起きたことを伝え、噛まれてしまったことに対する謝罪をしましょう。
そのあとに、トラブルの詳細や応急処置をしたことをきちんと伝えます。
ここで曖昧に伝えてしまうと、保護者に不信感を与えかねません。
最後まで誠意をもって伝えることで、保護者の不安が取り除かれ信頼関係にもつながります。
噛みつきの主な原因は、言葉で上手に感情表現ができないために起こるものです。
噛んでしまった状況を整理したうえで、噛んだ理由を見つけましょう。
もしも子どもが噛んでしまったときは、怒らず優しく注意してあげましょう。
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