保育園にいる愛情を注がれた子どもの特徴!愛情不足の場合は?

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日々多くの子どもを保育している保育士は「この子は、ほかの子どもとは違った行動をしているな」と感じることがあるかもしれません。その行動が直接愛情不足と関係しているものなのか断言することは難しいですが、中には注意が必要な行動もあります。今回は、保育園にいる愛情を注がれた子どもと愛情不足の子どもの特徴などについて解説します。

保育園で見られる愛情たっぷりに育てられた子どもの特徴は?

愛情不足と感じる子どもの特徴とは反対に、愛情たっぷりに育てられた子どもにも特徴があります。

ここでは、愛情に満たされた子どもの特徴について紹介します。

明るくポジティブ思考

親の愛情をたっぷりと受けて育てられた子どもは、基本的に明るくポジティブ思考な子どもが多い傾向にあります。

そのため後ろ向きに物事を考えたり、大人を困らせるような行動を取ることはほとんどありません。

自分の好奇心のままに行動するため、色々なことに挑戦し成長も早いのです。

人の嫌がることしない

愛情に満たされた子どもは、人の嫌がることや悪口を言うことはしません。

それよりも楽しく明るく過ごすことに興味があり、自分の周りの人に優しく接することができる特徴があります。

相手の気持ちを考えられるという点においても、愛情を注がれた効果といえるでしょう。

行動力がある

好奇心が強く行動力があることも、愛情たっぷりに育てられた子どもの特徴の一つです。

なぜなら「これをしたら叱られてしまう」といった考えがないため、物怖じせず思うがままに行動できるからです。

また大人だけでなく他の子どもに対しても恐怖心がないため、誰からも好かれる性格である傾向があります。

家族や友達を大切にする

親からの愛情をたっぷりと注がれた子どもは、自己肯定感が高く自分のことを大切にします。

自分のことを大切にしている子どもは、家族や友達も同じように大切にします。

また、大人になってからも人間関係の構築が上手になります。

これは、愛情を注がれる最大のメリットともいえるでしょう。

>>>あわせて読みたい「愛着形成の大切さとは?愛着を育む保育士の関わり方を紹介」 

保育士には愛情不足の子どもが分かる?

前述したように多くの子どもを保育していると、周りの子どもとは少し違った行動から「この子は親の愛情不足ではないのか……?」と心配に思う保育士もいるのではないでしょうか。

しかし実際のところ、他人に子どもが愛情不足かどうかということを知る術はないのです。

なぜなら、子どもによって個性や性格は異なり、子どもの愛情の器も一人ひとり違うためです。

保護者に「愛情不足」と言うことは絶対にダメ

保護者に対して「もっと愛情をかけてくださいね」と言うことは、保護者を傷つけるだけでなく、これまでの子育てを否定することになります。

しかし、前述したように子どもの愛情の器は一人ひとり違います。

保護者が愛情を注いでいても寂しさを感じてしまい、行動を起こしてしまう場合もあります。

保育士は子ども一人ひとりに合った保育を行うことが大切であるため、そのような行動が見られた際はそれなりの対応をする必要があります。

保育園で見られる愛情不足の子どもの特徴は?

愛情不足であると断言はできないものの、愛情が不足しているかもしれない……と思う子どもには、どのような特徴があるのでしょうか。

ここでは、愛情不足の子どもの特徴について紹介します。

保育士への甘えが強すぎる

親ではない保育士などの他の大人に甘えが強すぎることは、愛情不足の特徴の一つです。

甘えが強すぎるというのは、まとわりついて独占しようとするような甘え方を指します。

自分の甘えに応じてもらうことにより愛情を確かめていると考えられます。

>>>あわせて読みたい「特定の保育士に甘えてくる園児について|原因と対応方法を解説」

無意識でする癖が多く出る

愛情不足と感じる場合、強いまばたきや頭を振るような動作を繰り返すチックや爪を噛む、髪の毛を抜く、歯ぎしりなど無意識でする癖が多く出ることもあります。

このような癖は、ストレスからくるものであり精神の安定を図るために取る行動です。

特に爪を噛んだり髪の毛を抜いたりする行動は自傷行為にあたるため、注意が必要です。

無表情が多く感情を表さない

子どもは喜怒哀楽の感情が激しく、表にそのまま出すものです。

もちろん生まれ持った個性で、あまり感情を表さない子どももいます。

しかし元々は感情表現が豊かであった子どもが、急に笑わなくなったり泣かなかったりと感情を表さなくなった場合は、愛情が不足していると考えられます。

嘘をついたり物を隠す

寂しい思いをしている子どもの中には、繰り返し嘘をついたり、人の物を隠してわざと困らせようとする子もいます。

これは、みんなの注目を集めて構ってもらいたいが故の行動です。

もちろん嘘をついたり、人の物を隠すことは悪いことであるため、そのような行動が見られた場合は愛情不足なのかもしれないと疑って接してみましょう

黒い色ばかりの絵を描く

子どもの描いた絵からその子の精神状態が分かる、というのは有名な話ですよね。

一般的な子どもであれば、好奇心旺盛にさまざまな色を使ってカラフルに絵を描きます。

しかし愛情が不足している子どもは、色を使わずに黒い色ばかりの絵を描く傾向があります。

特に黒く塗り潰された絵を描く子どもには、要注意です。

>>>あわせて読みたい「子どもの試し行動にはどう対応したら良い?原因と対応方法を紹介」

保育園でできる愛情不足の子どもへの対応方法

子どもが愛情不足だと感じた場合、最も有効な対応方法はスキンシップを取ることです。

では保育士はどのようにスキンシップを取るべきなのでしょうか。

頭をなでる

何かできたことに対して褒めてあげるときなどは、「よくできたね」「えらかったね」と頭をなでてあげましょう。

特に何かしたときでなくても、頭をなでてあげると子どもは嬉しそうにニコニコとしてくれます。

またお昼寝の寝かしつけの際なども、頭をなでてあげることで子どもの安心感にもつながります。

抱っこする

抱っこをしたり、ハグをするなども子どもが安心するスキンシップです。

寂しい気持ちがある子どもほど、保育士の膝の上に座りにきたりするかもしれません。

そういった子どもには、その子の気が済むまで抱っこをしてあげましょう。

保育園では、甘えたいときにしっかりと受け止めてあげる環境を作ることが大切です。

>>>あわせて読みたい「保育士にとって何歳児が大変?年齢別に対応のポイントを解説」

まとめ

愛情不足と感じる子どもの特徴や対応方法について、紹介しました。

保育士は日々多くの子どもの保育をしており、中には他の子どもと違った行動から「愛情不足ではないのか」と疑うこともあるでしょう。

しかし子どもの愛情の器は一人ひとり異なり、しっかりと愛情を注がれていても、もっと欲しいと思う子どももいるため、100%愛情不足とはいえません。

愛情不足と感じた場合は、保育園でのスキンシップを増やし、子どもの気持ちを受け止める環境を作ることが大切なのです。

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