縄跳びの上手な教え方は？教え方のコツやおすすめの縄跳びなど

縄跳びは子どもに人気の遊びの一つです。しかし縄跳びを教えるにはコツが必要であるため、教え方に悩む保育士も多いのではないでしょうか。子ども達が楽しく飽きないよう、工夫を取り入れることも大切です。今回は縄跳びの上手な教え方に関する、教え方のコツやおすすめの縄跳びなどについて解説します。

縄跳びのねらい

縄跳びのねらいは、以下の点が挙げられます。

縄跳びは全身を強制的に使い負荷がかけられることで、体幹が鍛えられます。

また縄を回して跳ぶという2つの動作を繰り返し一定のリズムで行うことで、リズム感覚が養われます。

縄跳びは簡単そうに見えて複雑な動きを繰り返すことから、子どもの身体能力の向上に期待できる運動遊びなのです。

縄跳びを始められるのは何歳から？

縄跳びを始められる年齢は、跳ぶことを目的としていなければ2歳頃から取り入れることができます。

3歳までは縄を回して両足で跳ぶという動作が難しいため、まずは障害物を飛び越える練習がおすすめです。

縄跳びの縄を飛び越す動作の基礎となるため、ジャンプのタイミングをつかむ練習にもなります。

本格的に縄跳びをするのは、理解力や身体能力が発達し始めた4歳からが良いでしょう。

縄跳びのチェックポイント

縄跳びをする前に、いくつか確認しておくポイントがあります。ここでは、そのチェックポイントについて説明します。

縄の長さ

縄の長さは身長+ 20〜30cmが良いとされています。

縄は長すぎても短すぎても上手く跳べない原因となってしまうため、適切な長さに調節することが最も重要です。

縄の中には調節することができないものもあるため、きちんと確認する必要があります。

縄の素材

縄には布や紐、ビニールなどさまざまな種類の素材があります。

中でも子どもの縄跳びにおすすめなのは、ナイロン製の紐にビーズを通した「ビーズロープ」です。

布や紐は重すぎてしまいビニールは軽すぎてしまうため、特に初めて縄跳びをする子どもには最適とはいえません。

一方でビーズロープは、ビーズの重さによって回す感覚を身につけることができ、カシャカシャと音が鳴るため跳ぶタイミングが分かりやすいというメリットがあります。
 

子どもが上達する縄跳びの教え方

ここでは、子どもが上達する縄跳びの教え方について説明します。

STEP①姿勢

縄跳びをするときは、姿勢を真っすぐにして跳ぶことが大切です。

中には、姿勢が丸まってしまったり目線が下になっている子もいます。

姿勢を正すことでジャンプがしやすくなり、跳ぶタイミングをつかみやすくなるため、あらかじめ跳ぶ前に姿勢についても教えてあげましょう。

STEP②両足ジャンプの感覚をつかむ

縄跳びは両足で跳んで着地することが重要なポイントになります。

まずは両足ジャンプの感覚をつかむことが大切です。

縄を後ろから前に回して移動させ、縄が足の前まで来たらそのまま動かさずに、両足で飛び越えます。

ここで注意したいことは、両腕の位置を動かさずに、ジャンプすることです。

この動作を繰り返すことで、徐々に両足ジャンプをすることに慣れていくでしょう。

STEP③腕の動きとジャンプのタイミングを覚える

次に腕の動きとジャンプのタイミングを覚える練習です。

まずは縄を後ろから前に回し、縄が前に来たらジャンプせずにまた後ろに縄を回す、という動作を慣れるまで繰り返します。

この動作に慣れてきたら「回して、ぴょん！」といった声かけを保育士が行い、「ぴょん！」のタイミングで実際にジャンプしてみましょう。

縄に引っかからずに跳べれば成功です。

子どもが上達する縄跳びの教え方のコツ

目印や合図を工夫する

跳ぶときの着地点がずれないように目印をつけたり、跳ぶタイミングの合図を分かりやすくしてあげることも方法の一つです。

ジャンプのリズムがずれてしまい連続して跳べないという場合は、保育士が手拍子でリズムを取るのもおすすめです。

子ども達が跳びやすくなるような工夫を行うと良いでしょう。

二人跳びをしてみる

一人跳びの練習に飽きてしまったら、保育士と一緒に二人跳びをしてみましょう。

大人が縄を回してあげることで、リズムやジャンプする感覚をつかむことができます。

また「5回まで頑張ろう！」とゲーム要素を取り入れることで、子どもも楽しく縄跳びができます。

さまざまな遊びを取り入れながら練習

ひたすら同じ動作をしていると集中力も続かなくなり、つまらない気持ちになってしまいます。

「縄跳びは楽しいもの」と教えるためにも、随所に気分転換できるような縄跳びを使った遊びを取り入れるのがおすすめです。

例えば、縄跳びを蛇に見立ててにょろにょろと動かしその上をジャンプする遊びや大繩を回してその間を通り抜ける遊びなど、準備が必要ない遊びが良いでしょう。

まだ上手に縄が跳べない子どもにも配慮した遊びを取り入れてあげると良いですね。

まとめ

縄跳びが苦手と感じる子どもは少なくありません。

しかし縄跳びには、子どもの成長を手助けするような効果があることから、積極的に取り入れてもらいたい遊びの一つです。

縄跳びを教えることが難しいと感じる保育士は、ぜひ本記事を参考に子どもが上達する縄跳びの教え方を実践してみてください。

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