お役立ち情報
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子どもの「遊び食べ」に悩む保育士は少なくありません。ちゃんと食べてくれないからとイライラしてしまうこともあるでしょう。しかしこの行動は、子どもの立派な成長の証でもあるのです。今回は、「遊び食べ」に関する保育園での対処法について解説します。遊び食べをする理由も踏まえたうえで、ぜひ実践してみましょう。
子どもが遊び食べをする理由は、以下の点が挙げられます。
食べ遊びをしてしまう理由に、子どもの集中力が続かないということが挙げられます。
乳幼児は、集中力が数十秒しか続かないといわれているため、食事の時間に飽きてしまうのは無理もないでしょう。
また子どもの意思とは裏腹に無理に食事をさせられている場合や食事以外の物事に興味が向いてしまっている場合は、食事に集中できていない可能性があります。
「食」への興味を持っているが故に遊び食べをしてしまうことも…。
例えば食べ物を手で握りつぶしたりしたり、スプーンやフォークで食器を叩いて音を出したりしている場合は、「食」に対する興味を持っているということです。
「これはなんだろう?」と食べ物の感触や食器の音に興味を持ち、子どもながらに「食」と向き合おうとしている証拠でもあります。
空腹ではないときも、遊び食べをしてしまうことがあります。
この原因として、おやつの食べすぎや運動不足、お昼寝のし過ぎなどが挙げられます。
また子どもの中には、少量でもお腹がいっぱいになってしまう子もいるため、食事の量が多いということも考えられるでしょう。
子どもが食べ物や食器を故意に落としたり投げたりといった行動をすると、保育士を含め周囲の大人は驚いたり慌てたりと反応することがあります。
この反応を子どもは面白いと感じたり、もっと注目してほしいと思い、このような遊び食べを繰り返し行ってしまうのです。
遊び食べは、子ども全員がするわけではなく、中には遊び食べをしない子どももいます。
食への関心が薄かったり、汚れることが嫌だったりと理由はさまざまです。
また手先が器用な子どもは、他の子どもよりも早く食べる動作を覚えて食事に集中するため、遊び食べをしないこともあります。
子どもの発達は個人差があるため、遊び食べをしないからといって心配する必要はありません。
子どもの性格や発達に合わせて、子どもからの「やってみたい!」という気持ちを引き出す工夫をしていくことが大切なのです。
遊び食べの対処法については、以下の通りです。
まずは子どもの様子を見守ることから始め、様子によって食べることを促す声かけをしましょう。
「おいしそうな○○だね」「○○を食べると、お口が甘くなるよ」と、食への興味が向くような声かけを意識することがポイントです。
優しく笑顔で、楽しい雰囲気になるように心がけましょう。
遊び食べをする時期である1〜2歳頃の子どもにとって、大人の行動を真似することは、一番の学習方法でもあります。
まずは保育士が子どもの目の前に座り、食べ物を食べるところをお手本として見せてあげましょう。
そして子どもが上手に真似をして食べられたら、たくさん褒めてあげることが大切です。
子どもの興味が食事以外の他の物事へ向かないように、食事に集中できる環境を作ることも対処法の一つです。
テレビがつけっぱなしだったり、身の回りに玩具が置いてあったりすると子どもの集中力が欠ける原因になります。
食事の環境と遊ぶ環境がきちんと分けてあることが理想的です。
また食事をするときの椅子やテーブルについても、子どもの身体の大きさにあっていないと食事に集中できないため、注意しましょう。
食べ物や食器を投げたり落としたりなどをして、危険な場合や何度も同じ行動を繰り返す場合は、ダメな理由を説明して子どもに教えてあげる必要があります。
このときに注意したいのが、怒ったり大きな声を出すことはNGです。
「こぼしたらあっちっちだからやめようね」「落としたら食べられなくなっちゃうよ」と具体的に伝えることで、次第に子どもも理解していきます。
いくら声かけをしても食べない場合は、食事を中断することも対処法です。
「食べないなら、ごちそうさましようか」と声をかけて片づけましょう。
これは、遊んでいると片づけられてしまうということを分かりやすく伝えるための方法です。
また食事の時間を決めて、20分以上食べ遊びをしている場合は中断する、といったことも効果的です。
遊び食べを止める際の注意ポイントについては、以下の通りです。
遊び食べを止める際、命令口調で「食べなさい」「遊ばないで食べなさい」などと声かけすることはNGです。
命令口調での声かけはむしろ逆効果となり、子どもの中で怒られたことだけが印象に残ってしまいます。
声かけをする際は、優しい口調で「食」への意識が向くようにしましょう。
子どもが遊び食べをしているのを見るとお行儀が悪いからと、怒りたくなるでしょう。
ですが遊び食べは子どもが色々なものに興味を持つようになった「成長の証」であり、決して悪いことではありません。
また食べ遊びはほとんどの場合、子どもの好奇心によるものが多いです。
ここで怒ってしまうと、子どもの好奇心を無くしてしまう原因になりかねません。
そっと見守り、危険を伴う場合のみ注意をするようにしましょう。
ちゃんと食べてくれないからとイライラしてしまう保育士もいるかもしれません。
食べ物や食器を故意に落としたり投げたり、手でつかんだりといった遊び食べは、子どもが色々なものに興味を持つようになった「成長の証」。
優しく見守り、子ども達が「食」に対する興味をより持てるような声かけを実践していきましょう。
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