【保育士必見】子どもの赤ちゃん返りとは?その原因や接し方など

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赤ちゃんのお世話や新しい環境などで忙しい保護者にとって、子どもの赤ちゃん返りは悩みの一つでもあります。しかし子どもの行動には、きちんとした理由があるのです。保育士は子どもの気持ちを受け止め、寄り添うことが大切です。今回は、子どもの赤ちゃん返りに関する、その原因や保育園での接し方について紹介します。

子どもの赤ちゃん返りとは?

赤ちゃん返りとは、子どもがまるで赤ちゃんに戻ったような態度を取ることです。

今までできたことをできないと言ったり、感情的になるなど実年齢よりも幼い行動を取るようになることから「赤ちゃん返り」と呼ばれます。

特に2〜3歳頃の子どもに多く見受けられ、場合によっては小学生になるまで繰り返し起こることもあります。

保護者の中には、いつまで赤ちゃん返りが続くのだろうと心配されている方もいるでしょう。

赤ちゃん返りは成長とともに治るものであり、実は成長の証であるということを伝えてあげると安心してもらえるかもしれません。

赤ちゃん返りの原因

赤ちゃん返りの原因は、子どもの環境によってさまざまです。主な原因は、以下の点が挙げられます。

弟(妹)ができたとき

引っ越したとき

家族の体調が悪いとき

お母さんが仕事復帰するとき

特に環境の変化に子どもが上手く対応できず、赤ちゃん返りを起こしてしまう傾向があります。

また周囲の大人の気を引くためや不安な気持ちを表すために、赤ちゃん返りを起こしてしまうことも…。

「もっと甘えたい」「もっと構ってほしい」「寂しい」といった気持ちから赤ちゃん返りにつながるのです。

赤ちゃん返りの主な行動

赤ちゃん返りの行動も、子どもによってさまざまです。

ここでは、赤ちゃん返りの主な行動について紹介します。

わがままになる

今までよりも激しく要求をぶつけてくるような、わがままな言動が増えます。

わざと悪いことをして、大人の気を引かせようとする場合も…。

わがままな言動をそのままにしてしまうと、振り向いてもらいたいとエスカレートしてしまう可能性があります。

>>あわせて読みたい「わがままな子の対応に悩む…原因や保育士がすべき対応方法を紹介」

甘えてくる

今まで以上に抱っこをせがんだり、くっついたりと甘えてくるようになります。

保護者以外の大人である保育士に甘えてくるということは、安心できて信頼している証でもあるのです。

子どもながらに愛情不足と感じている場合もあるため、子どもが満足するまで甘えさせてあげましょう。

>>>あわせて読みたい「特定の保育士に甘えてくる園児について|原因と対応方法を解説」

夜泣きやおねしょ

赤ちゃん返りは、子どもの睡眠に影響する場合もあります。

夜泣きはおおよそ1歳半でおさまると言われていますが、赤ちゃん返りが起こると夜泣きやおねしょをしだす子どもは少なくありません。

生活リズムを整えるといった意味でも、保育園では身体をたくさん動かす活動を取り入れるなど、寝つきが良くなるような対策をしてみると良いでしょう。

できていたことが急にできなくなる

赤ちゃん返りが起こると、今までできていたことが急にできなくなることがあります。

ベビ―カーに乗りたがったり、急に偏食になるといったことが挙げられます。

子どもは成長すると「〜ができてすごい」という褒められ方をすることが多くなり、次第に「〜ができないとだめ」という考え方に変わります。

「何もしなくても愛される赤ちゃんになりたい」という気持ちの表われから、このような行動を起こすのです。

反抗的な態度を取る

自分の要求を通すために、かんしゃくを起こしたり乱暴な行動をする子どももいます。

中には年下の子どもに手を出してしまったり、いじわるをしたりする子どももいるため注意が必要です。

また他の子どもを傷つけるような攻撃的な行動が繰り返される場合は、きちんと悪いことだと子どもを叱ることが大切です。

>>>あわせて読みたい「乱暴な子への対応はどうすべき?保育士ができる手助けを紹介!」

 

保育士ができる赤ちゃん返りの子どもへの接し方

ここでは、赤ちゃん返りの子どもへの接し方について紹介します。

子どもの気持ちを受け止めてあげる

子どもが赤ちゃん返りを起こして甘えてきたり、わがままになったとしてもその気持ちをしっかりと受け止めてあげましょう。

甘えてきた際は子どもが満足するまで抱っこや膝の上に座らせてあげて、「○○くん(ちゃん)、大丈夫だよ〜」と声をかけてあげましょう。

またわがままな言動をする際は叱らずに「〜がしたいんだよね」と優しく気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

お兄ちゃん、お姉ちゃんになる自覚を促す

子どもと一緒に乳児と触れ合いながら「○○くん(ちゃん)、もうすぐお兄ちゃん(お姉ちゃん)になるんだよね」と自覚や自信につながるような言葉をかけてあげましょう。

またお兄ちゃんやお姉ちゃんになることをテーマにした絵本を、一緒に読んでみるのも良いですね。

自分と同じ境遇であることから、子どもながらに共感できる部分もあるのではないでしょうか。

 

保護者と連携する

家庭での様子を聞いたうえで、アドバイスをしてあげることも保育士としての大切な役割です。

保育園を利用する保護者は、仕事と子育てとの両立やはたまた出産を控えているなど、さまざまな事情から忙しくしている方がほとんどです。

保護者の方には、スキンシップをたくさん取ることや上の子どもを優先してあげることなど、具体的なアドバイスをしてあげましょう。

また保育園での子どもの小さな変化や素敵なところも合わせて伝えてあげられると良いですね。

>>>あわせて読みたい「保育士は連携が大切!保育士同士や保護者と上手く連携するには?」

 

まとめ

子どもの赤ちゃん返りは、主にさまざまな環境によるストレスや不安が原因となります。

年齢や期間も子どもによって異なり、長期間に渡って赤ちゃん返りの行動が見られる場合は、保護者も心配になることでしょう。

保育士は子どもはもちろん、保護者の負担も減らせるようなサポートを心がけることが大切です。

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