保育における食育のねらいとは?子どもが喜ぶアイデアや工夫など

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現在、食に関するさまざまトラブルが浮き彫りにされている中、保育園での食育の必要性は重要さを増しています。今回は、保育の現場における食育のねらいや具体的な内容について月齢別に紹介していきます。本記事を参考に、子ども達が食について学ぶことができるようなアイデアや工夫を、ぜひ実践してみましょう。

食育とは?

食育とは、子どもたちが健康的な食生活を送るための知識や、食への関心を身につけるために行う食に関する教育プログラムのことです。

近年、朝食の欠食や集中力の欠如、小児の肥満・痩せなど、子どもの食に関するトラブルが注目されている中、食育の重要性が高まってきています。

食事は、生きていくうえで欠かせないことであり、生きていくための手段でもあります。

乳幼児期から食育を行うことで、食に関するトラブルを回避できたり、あるいは解決方法を学んだりして自分で生きていくための基礎を固めることができるのです。

【月齢別】食育のねらい

子ども達が一日の大半を過ごす保育園において、食育の必要性があることは言うまでもありません。

子どもの年齢によってねらいや内容が異なるため、子どもに合わせて行うようにしましょう。

食に興味を持ち、自分自身でこれから食に関する知識を得て選択できるようになるには、少しずつ段階を踏んでいくことが大切です。

6ヶ月未満児

この時期は、まだ自分の欲求を満たし、安心感や基本的信頼を獲得するための重要な時期です。

保育士に抱かれている安心感と、空腹のときにミルクを飲みたいだけ飲むといった心地よさを感じられる生活を味わいます。

授乳中の関わりこそ、生きていくための愛情や信頼を得るために必要なことです。

6ヶ月~1歳3ヶ月

この時期は、離乳食が完了する離乳時期です。

食べられるものが増えて、食に関する興味が増す重要な時期でもあります。

さまざまな食べ物に触れ、楽しむ機会を作ることが大切です。

1歳3ヶ月~2歳未満児

お乳が少しずつ離れていき、食に関する興味がさらに増します。

自分で食べようとしたり感触を楽しんだりするようになり、手づかみや遊び食べが増えます。

色々なものをつかんで、食べるという一連の動作をできる限り見守り、楽しい雰囲気の中で食事ができるようにしましょう。

食事の前後に手を拭いたり汚れた顔を拭いてすっきりするといった食事に関する快の感情を学ぶことで、その後の食事のマナーが身についていきます。

3歳児以上

3歳からは、乳歯も生え揃い、一人で食べることができるようになる「自立食べ」の完成期になります。

また、食に関するマナーや社会性、知識を身につけるにはこの時期からが重要です。

植物や動物を育てながら命を頂くことを理解したり、いろいろな食文化を体験したり栄養バランスについて学べるようになります。

子どもが喜ぶ食育アイデアや工夫

子どもたちにいかに食事を楽しんでもらうかは、保育士の腕の見せ所でしょう。

子どもが喜ぶ食育のアイデアや工夫を紹介していきます。

紙芝居・絵本 食に関する

紙芝居や絵本は、導入にピッタリです。

視覚的に訴えることができるため、子ども達に伝わりやすいでしょう。

食べることが楽しいと感じられる絵本を選ぶことがポイントです。

 

クイズ

食事に関するマナーをクイズにしても面白いですね。

例えば、「はしの持ち方が正しいほうはどちらでしょう」「食事中は立って食べてもいい?〇か×か」など、子ども達が分かりやすい内容にするといいでしょう。

年長さんくらいになると、選択肢を増やして考えさせる問題もあればいいですね。

プランター菜園

保育園で、トマトやブロッコリー、きゅうりなどのプランター菜園をしてみましょう。

どんどん成長していく野菜を見て、子ども達は嬉しくなり一生懸命お世話をするようになります。

自分で育てた野菜を食べたときの喜びや感動を味わうことや、いのちの大切さを学ぶきっかけにもなります。
>>>あわせて読みたい「保育で育てやすい野菜は?おすすめの野菜や栽培するポイント」

親子クッキング

保育園行事の一環として、年長さんクラスで親子クッキングの時間を設けてもいいでしょう。

大好きなパパやママと一緒にお料理して、それを頂くという経験は子どもにとってもいい学びになります。

保護者も普段仕事をしていて忙しくても、この時間は親子の触れ合いを楽しめますね。

農業体験

田植え体験やお芋の苗植え、お芋掘りなどの農業体験をすることは、食育だけではなく子どもの五感の発達にもおすすめです。

可能ならば、年間行事に組み込むことをおすすめします。
>>>あわせて読みたい「保育士が知っておきたいお芋ほりのねらい!持ち物と服装まで」

食育における保育園と家庭の連携

食に興味を持つようになり、食事に関するあらゆる問題を乗り越えていくためには、保育園だけではなく、家庭との連携が非常に重要です。

いくら一日の大半を過ごすのは保育園といっても、やはり基盤は家庭にあるからです。

本当に信頼している、愛する家族がいる場所で、安心・安全に食に関して学んでいく必要があります。

家庭で食事についての本を読んでもらったり、食事のマナーについて家庭でも気を付けてもらったりするように声かけを行うようにしましょう。

重要なことは、保育園と家庭が情報共有することです。

家庭で困っていることがないか、保育園での様子はどうか、お互いがアンテナを張り、子どもが食に興味を持つように協力していきましょう。

まとめ

食に関するさまざまな問題を解決し、乗り越えていくためには、乳幼児期からの食育が非常に大切です。

家庭でも協力してもらい、少しずつできることから食育を始めてみましょう。

「食事が楽しい!」と子どもに思ってもらえるような工夫を保育園でもどんどん取り入れてみてくださいね。

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