保護者との付き合い方|保護者とプライベートで関わるのはNG

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保護者との付き合い方に悩む保育士は少なくありません。信頼関係を築くことが大切ですが、距離感を間違えてしまうと、プライベートと仕事のメリハリをつけられなくなってしまうことに…。保護者との距離感は、適度に保つことが大切なのです。今回は、保護者との付き合い方に関して解説します。

保育士がプライベートが無いと感じる原因

そもそも保育士にプライベートがあるのかと疑問に感じる保育士の方もいることでしょう。

保育士がプライベートがないと感じる原因は、以下の通りです。

街中で保護者・子どもと遭遇してしまう

特に家と職場の距離が近い場合、プライベートでも保護者や子どもと遭遇する機会は多くなります。

いつ何時見られているか分からないという気を常に張らなければならず、気疲れしてしまう保育士も…。

保護者から「昨日○○にいましたよね?」と知らぬ間に見られていたというケースもあり、「何か変なことしていなかったかな…」とプライベートであっても気が休まらなくなってしまいます。

SNSのアカウントが見つかってしまう

匿名でアカウントを作成している場合であっても、投稿の内容から保護者に見つかってしまうケースもあります。

誰が見ても問題ない内容であれば良いですが、日頃のストレスや悪口などを投稿している場合は、大きなトラブルにつながりかねません。

また保護者が見て悲しむような内容であれば、これまでの信頼を失ってしまうでしょう。

アカウントを非公開設定にし、限られた人しか投稿を見られないようにしたり、個人が特定されてしまうような投稿はしないなど十分に注意する必要があります。

保護者との距離が近い

保育士として、保護者と信頼関係を築くことは非常に重要なことです。

しかし保護者との距離が近いが故に連絡先の交換を求められたり、食事に誘われたりと、プライベートな付き合いを求められることもあります。

ここでの境界線を保っておかなければ、後々保護者トラブルにつながりかねません。

プライベートな付き合いはきちんとお断りをし、保護者全員と平等に関わることが大切です。

仕事量が多い

保育士は一人ひとりの仕事量が多く、就業時間内に仕事が終わらなければ残業することも珍しくありません。

場合によっては家に仕事を持ち帰ることもあり、帰宅後に休む時間は無いといっても過言ではないでしょう。

保育士によっては、休日にまとめて仕事を行う人もいるかもしれません。

このような状況から、保育士はプライベートが無いと感じるのです。

保護者との関わりで注意すべき点

保護者と関わるうえで注意すべき点は、以下の通りです。

連絡先やSNSなどの情報交換をしない

保護者との信頼関係により距離感が縮まることで、連絡先やSNSのアカウントなどを交換したいと言われることもあるでしょう。

しかし保育士と保護者である以上、連絡先やSNSのアカウントの交換をすることは一切NGです。

他の人に情報が拡散してしまう可能性や一人の保護者を特別扱いしているといったトラブルになりかねません。

また子どもが卒園している場合であっても、お断りするのが懸命といえます。

プライベートなお誘いは断る

「子どものピアノの発表会に来てください」と、子どもが頑張っている姿を見てもらいたいという理由から、保護者が習い事の発表会にお誘いすることは少なくありません。

保育士としても、園児の頑張っている姿を見に行きたいと思うことでしょう。

ですが連絡先交換と同様、他の保護者から特別扱いをしていると見なされてしまうため、プライベートなお誘いは断る必要があります。

年代が近くても仲良くなりすぎない

保護者の中には自分と同年代の方もいて、話が合ったり話していて楽しいと思うこともあるでしょう。

しかしだからといって、仲良くなりすぎてしまうこともあまり好ましくありません。

話が盛り上がりすぎて、敬語がため口になってしまった、ということになれば十分な注意が必要です。

あくまでも「保育士と保護者」という境界線を超えないようにしましょう。

保護者からのプライベートなお誘いの断り方

保育士の中には「連絡先を交換しようと言われた」「子どもの発表会に招待された」と保護者からプライベートなお誘いを頂き、断り方に悩む方もいるのではないでしょうか。

保護者からプライベートなお誘いを頂いた際は、一貫して「保育園で禁止されています」とお伝えし、丁重にお断りをする必要があります。

断りづらいという気持ちもあるかもしれませんが、きちんと誠心誠意対応すれば保護者にも分かってもらえるはずです。

またあわせて「お気持ちは嬉しいです」ということもお伝えをすれば、保護者も嫌な気持ちにはならないでしょう。

保護者とプライベートで遭遇したときは?

街中で保護者とばったり遭遇するのは、珍しいことではありません。

突然の出来事に慌ててしまうかもしれませんが、プライベートでも誠実に対応することで「素敵な保育士」という印象につながります。

もしも保護者とプライベートで遭遇した際は、以下の対応を心がけてみましょう。

笑顔で会釈

保護者と目が合ってお互いに気づいた際は、笑顔で会釈をすると良いです。

子どもも傍にいた際には、手を振ってあげるのも良いかもしれませんね。

もしも保護者が気づいていない場合は、こちらから声をかけることは遠慮しましょう。

一言、挨拶を交わす

もしも保護者に声をかけられたときは、一言挨拶を交わしましょう。

「こんにちは」と笑顔で挨拶するだけでも問題ありませんが、無視することだけは絶対にNGです。

自然に会話を終わらせる

話す内容によっては、長話になってしまうことも考えられます。

その場合はなるべく自分から会話を広げないようにし、「失礼します」と別れ際に挨拶をすると良いでしょう。

また子どもも一緒であれば、保育士とお話したいが故に次から次へと質問されてしまい、会話の終わり方が分からないケースも想定できますね。

お母さんと一緒で楽しそうだね」と話を切り替えて、「また保育園でね」と挨拶をして去るのが良いでしょう。

まとめ

保護者との境界線が分からず、プライベートと仕事を切り替えられないと悩む保育士は少なくありません。

ここでいえることは、保護者とプライベートで関わることはNGということです。

保育士の仕事は、保護者との信頼関係で成り立っているといっても過言ではありません。

誰か一人を特別扱いしてしまうと保育士としての信頼を失いかねないため、保護者との距離感は適度に、かつ平等に保つことが大切です。

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