お役立ち情報
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保育士だけど虫が嫌いという方は、少なくありません。ですが虫は子ども達にとって、一番身近な野生の生き物です。子ども達が命の尊さや生き物の面白さを学ぶためにも、保育士が虫を触らなければならない場面が出てくるでしょう。今回は、虫が嫌いな保育士に向けて克服する方法や保育への工夫ポイントについて解説します。
保育士が虫嫌いだと困る理由として、子どもとのコミュニケーションに影響を及ぼしかねないこと・子どもが虫に苦手意識を持つ可能性があることが挙げられます。
保育園では「先生、見て~!」と、子どもが捕まえた虫を保育士に見せる光景をよく目にしますよね。
そこで虫が嫌いな保育士が「うわー!嫌だ」と拒否感を見せてしまうと、「虫って怖いものなの?」と子どもは思い込んでしまったり、ショックを受けてしまいます。
たとえ見ることさえ嫌なくらい虫が嫌いだとしても、保育士のその場の言動には注意が必要です。
生き物と触れ合うための保育活動の一環として、「自然遊び」や「虫の飼育」をすることがあります。
子ども達が生き物の命の尊さや生き物の面白さなどの気づきを得るためにも、非常に重要な活動です。
これらの活動では、虫が嫌いな保育士でも虫を触らなければならない場面が想定されます。
特に「虫の飼育」では、子どもには難しい作業を行う場合、代わりに保育士がその作業を行うことになります。
中には、飼育している虫が触れず困り果てた…という保育士もいるようです。
「実は虫嫌いだった」という保育士は意外にも多いようです。
そのため、虫嫌いだからといって保育士が務まらないというわけではありませんが、虫を通して子ども達とのコミュニケーションが生まれたり、距離が縮まったりすることは事実です。
子どもの好奇心を一番に尊重してあげるためにも、克服する方法を実践してみましょう。
虫を直接見ることに抵抗がある方は、まずは虫図鑑を見ることから始めてみましょう。
徐々に見慣れていき、虫の名前や特徴などの知識も自然と身につきます。
次第に子ども達が捕まえた虫を見せてきても抵抗感が無くなるほか、知識があれば、子ども達との会話も広がります。
アリやダンゴムシなど小さくて危険がない虫から触り、恐怖心を取り除いていきましょう。
小さい虫を触ることに慣れたら、てんとう虫やバッタ、カブトムシ…と大きい虫に挑戦してみることをおすすめします。
さまざまな虫と少しずつ触れ合っていくうちに「気づいたら大丈夫!」と思えるようになっているかもしれません。
保育園で飼育している虫に名前をつけましょう。
名前をつけてあげることで、不思議と愛着が湧くかもしれません。
また「○○ちゃん、今日も元気だね」と会話をするきっかけにもなり、子ども達との虫のお世話が楽しくなることでしょう。
飼育している虫を毎日観察していると、虫にも性格があることが分かったり、オス・メスの区別がつくようになるかもしれません。
虫の観察を通して、ジーっと見ていても嫌悪感を感じることが無くなり、いつの間にか虫を触ることも平気になっていることでしょう。
虫嫌いを無理に克服する必要はありませんが、子ども達と楽しい時間を過ごしたいですよね。
そのためには、保育にちょっとした工夫をすることが大切です。
虫が嫌いな保育士でもできる保育の工夫は、以下の通りです。
「先生、虫捕まえたよ!」と子どもに虫を見せられた際は、「面白い動きをしているね」「虫と仲良しになれてすごい!」といった声かけを心がけましょう。
前述でも述べたように、「嫌だ」「気持ち悪い」といった拒否感を見せてしまうと、子どもはショックを受けたり、せっかくの好奇心を削いでしまう原因となります。
内心ドキッとしたとしても、一緒に観察してあげたり、触れ合えることを褒めてあげたり、子どもを肯定してあげることが大切です。
虫を飼育するとなると、虫を触る機会もあるでしょう。
どうしても触れないという場合は、虫が好きな子どもに頼るのも手段の一つです。
子どもは、頼ってもらえるのが嬉しいため、「お手伝いしたい!」と手を挙げてくれる子が増えるかもしれません。
虫の飼育ケースの掃除を保育の時間に取り入れれば、子ども達と一緒に取り組むことができます。
虫嫌いな保育士は意外にも多いため、それで保育士が務まらないと思っている方は、安心してくださいね。
ただし、子どもの前で否定的な言動をしたり、虫に対する自分の感覚を子ども達に押し付けることはNGです。
子ども達と楽しく保育活動を行うためにも、慣れる努力や保育への工夫は多少なりとも必要かもしれません。
何より子ども達の好奇心を尊重してあげることが大切です。
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