お役立ち情報
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ルールは遊びだけでなく、日々の暮らしの中にも存在しているものです。そして、子どもは保育活動を通して、暮らしの中にあるルールを学んでいきます。ルールのある遊びは、そんな暮らしのルールを学んでいくためにも大切な活動となります。今回は、保育に取り入れるべきルールのある遊びに関する、おすすめの遊びやルールの伝え方について解説します。
■目次
ルールのある遊びとは、屋外では鬼ごっこやかくれんぼ、屋内ではトランプやすごろくなど、一定のルールに沿って遊ぶ遊びのことを指します。
保育園でお友達と過ごす時間が増えてくる、3歳児頃から取り入れることができるでしょう。
3〜4歳頃になると、大人数で遊ぶことも多くなり、その中で自分の思うように物事が進まなかったり、お友達とぶつかり合うことが出てきます。
ルールのある遊びでは、そういった人との関わりの中で必要となる、ルールの大切さや相手を思いやる気持ちを学ぶことができます。
ルールのある遊びのねらいは、以下の点が挙げられます。
●3歳児・・・
お友達と遊ぶことの楽しさを知り、みんなで気持ちよく過ごすためのルールを学ぶ●4歳児・・・
遊びを通してルールを理解し、ルールを守って遊ぶことの楽しさを知る●5歳児・・・
お友達とルールを確認して、意見を伝え合いながら遊びを進めていく上記で述べたねらいを基に、年齢に応じたルールのある遊びを取り入れることが大切です。
ルールのある遊びを通して、ルールが何のためにあるのか、ルールをなぜ守らなくてはならないのか、ルールの重要性についてしっかりと伝えていきましょう。
以下では、年齢別におすすめのルールのある遊びについて紹介します。
ハンカチがあれば、屋外・屋内問わず遊ぶことができるハンカチ落とし。
立ち上がったり、座ったり、走ったりとさまざまな動作を伴うため、ちょっとした運動遊びとしても取り入れることができます。
ハンカチがない場合は、ハンカチを落とす代わりに肩を「トン!」とタッチするのでも良いです。
●ハンカチ 1枚
❶輪になって、内側を向いて座る
❷鬼を一人決め、鬼はハンカチを持って輪の外側に立つ
❸座っている子どもは、手の平を上に向けて背中の後ろに出し、目を閉じる
❹鬼は時計回りに輪の外側を歩き、座っている子どもの手の平の上にハンカチを落とす
❺ハンカチを落とされた子どもは、ハンカチを持って立ち上がり、鬼を追いかけて時計回りに輪の外側を走る
❻鬼は捕まらないように走り、輪の空いている場所に座る
(座る前にタッチされた場合は、もう一度鬼をやる)❼タッチをされずに座れたら、ハンカチを持っている子どもが鬼になる
❽❸~❼を繰り返す
鬼役の子どもが他の子どもを追いかけてタッチするというシンプルなルールであるため、3歳児でも簡単に遊ぶことができます。
遊びに慣れてきたら、鬼の人数を増やしてみましょう。
また、おにごっこを応用した「氷おに」「色おに」などに変えれば、子ども達も飽きずに楽しむことができます。
❶鬼を一人決める
❷鬼は10秒数え、その間に他の子ども達は逃げる
❸10秒経ったら、逃げている他の子どもをタッチする
❹タッチされた子どもは鬼になり、10秒数えてから他の子どもを追いかける
広い空間と椅子があれば遊べるフルーツバスケット。
雨の日の活動として、取り組む保育園が多いようです。
お題を「おにぎり」「野菜」とフルーツ以外にしたり、「靴下を履いている人!」「お洋服に黄色が入っている人!」と何でもOKしたりと、さまざまなアレンジを加えて楽しみましょう。
●椅子(子どもの人数よりも、1つ少ない数)
❶最初に真ん中でお題を出す人を1人決める
❷❶以外の子どもは、椅子を輪にして並べ、内側を向いて座る
❸❶の子どもも含め、子ども達を3~4種類のフルーツに分ける
(子ども達は自分が何のフルーツかを覚えておく)❹真ん中に立つ子どもは、❸のフルーツの中から一つ好きなフルーツの名前を言う
(フルーツの名前は複数でもOK/「フルーツバスケット!」と言ったら、全員が他の席に移動する)❺自分のフルーツの名前を言われた子どもは、他の空いている席に移動する
(真ん中に立っていた子どもも空いている席を見つけて座る)❻椅子に座れなかった子どもが真ん中に立って❹~❺を繰り返す
音楽に合わせて動き回りながら、お友達とじゃんけんをし、負けた人が勝った人のうしろについて肩を持ち、列を作っていく遊び。
大人数であるほど、列が長くなって、子ども達も楽しめます。
安全に遊ぶためにも「じゃんけんでは後出しをしない」「引っ張ったり押したりしない」という約束事をあらかじめ決めておきましょう。
❶音楽を流して、みんなで好きなように動き回る
❷音楽が止まったら、その場に止まり、近くにいる子どもとじゃんけんをする
❸じゃんけんに負けた子どもは勝った子どもの後ろに回り、肩を持ってつながる
❹再び音楽が流れたら、勝った子どもと負けた子どもは列車になって動き回る
❺音楽が止まったら、近くにいる列車の先頭の子どもとじゃんけんをする
❻最後の一人になるまで❸~❹を繰り返す
❼最後までじゃんけんに勝ち続けた先頭の子どもが勝ち
出題者が声を出さずに、身振り手振りだけでお題を表現し、解答者にそのお題を当ててもらうゲーム。
この遊びのポイントは「ジェスチャーで伝える」ことであるため、保育士は事前にルールをしっかりと説明することが大切です。
子ども達の想像力や考える力が身につく遊びでもあります。
●スケッチブック
●ペン
❶子ども達を出題者チームと解答者チームに分ける
❷保育士は解答者チームの後ろに立ち、お題が解答者チームに見えないよう、出題者チームにスケッチブックのお題を見せる
❸出題者チームの子どもは順番に1人ずつ前に出て、お題をジェスチャーで表現する
❹解答者チームは答えが分かったら、大きな声で答えを言う
❺正解したら、出題者を交代して❷~❹を繰り返す
子ども達を2つのチームに分けて、じゃんけんをしながら進んでいく陣地取りゲームです。
お互いの陣地を結ぶ線は、室内であればビニールテープを使用し、屋外であれば園庭の上に線を引きましょう。
難易度を上げて平均台を取り入れたりしても面白そうですね。
❶子ども達を2つのチームに分ける
❷1本の線を引き、その両端に子ども達が入れるくらいのスペースの陣地を作る
❸子ども達は陣地の中で1列に並ぶ
❹「よーいどん!」とゲームがスタートしたら、先頭の子どもは線の上を走る
❺相手チームと鉢合わせしたら、両手でタッチをして「どーん!じゃんけんぽん」とじゃんけんをする
❻勝った子どもはそのまま線の上を進み、負けた子どもは線から外れて自分の陣地に戻り、列の最後に並ぶ
❼負けたチームは、すぐに次の子どもが線の上を走る
❽❺~❼を繰り返し、相手チームの陣地に先にたどり着いたチームが勝ち
「もうやめる!」「1番がいい!」といった子ども同士のやり取りは、保育園でもよく見られる光景ですよね。
ルールがきちんと分かっていないと、このような子ども同士のトラブルに発展してしまいます。
ルールのある遊びを取り入れる際は、子ども達が理解できるまできちんと説明することが大切です。
口頭だけで説明するよりも、写真や絵を使って視覚的に訴えるほうが、子ども達には伝わりやすいです。
スケッチブックやホワイトボードを活用して、分かりやすく説明してあげましょう。
写真や絵を使ったルール説明が定着してきたら、子ども達の中にも「描きたい!」という子が出てくるかもしれません。
子どもにとっても楽しくルールを学べる機会にもなります。
ルールを守って遊べたら「ルールを守ってくれて嬉しいよ、楽しかったね!」と、ルールを守れたことに対しての言葉と守ってもらえてどのように思ったかを伝えてあげましょう。
思い通りにいかずに泣いてしまった子どもに対しても、同様に褒めてあげることが大切です。
気持ちを伝えて褒めてあげることで「ルールを守ったら楽しいんだ!」と、子ども達は学んでいきます。
ルールのある遊びは、社会の中での決まり事を学んでいくためにも、非常に重要な活動となります。
きちんとルールが理解できるよう、子どもの年齢に合わせた遊びを取り入れることが重要です。
遊びを通して、ルールが何のためにあるのか、ルールを守ることの大切さや重要性をしっかりと伝えていきましょう。
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