お役立ち情報
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日頃の保育の中で、泣き止まない子どもにどのように対処していいのか困った経験のある保育士さんは大勢いるでしょう。特に未満児の子どもは、まだ自分の気持ちを上手に伝えることができないため、泣くことで自分の気持ちを伝えようとします。今回は、赤ちゃんや子どもが泣いたときの上手な泣き止ませ方について紹介します。
■目次
まず、前提に、子どもが泣いているのは何かしらの背景があるということを理解しておきましょう。
どうして泣いているのか、泣く前にはどのようなエピソードがあって、何がきっかけで泣いたのか、そこには泣き止ませるヒントが必ず隠れています。
大切なことは、泣き止ませだけにとらわれずに、子どもの気持ちを理解するということです。
泣き止ませただけでは根本的な解決にはならないため、必ず子どもの気持ちに寄り添うように心がけましょう。
子どもがなかなか泣き止まず困るという保育士は多いでしょう。
子どもが泣くことには、いくつかの理由が挙げられます。
泣き止まない子どもが泣き続ける理由は、以下の通りです。
「おもちゃが欲しい」「まだ遊びたい」「あっち(違う方向)にいきたい」などの自己主張を泣くことで表している場合があります。
自分の意に反したことをされたとき、全力で拒否し、泣くという感情表現に出るのです。
感情のコントロールがうまくできない子ども達にとって、泣くということは唯一自分の気持ちを主張できる方法です。
まだ自分の感情を言葉で伝えることができない赤ちゃんは「お腹が空いた」「オムツが濡れている」といった生理的欲求も泣くことで表現します。
この場合は、生理的欲求を叶えてあげることで、泣き止むことが多いです。
また、子どもは日々成長し、年齢に伴ってできることが増えてくるため、時間が経つことで解決できるようになるでしょう。
体調が悪くても自分で上手く言葉にだして言えない時期は、親や保育士がしっかりと観察してあげる必要があります。
感染症にかかってお腹の具合が悪いのかもしれないし、熱が出始める前の体調の変化かもしれません。
場合によっては、体調不良ではなく、誤飲や転倒・転落、物にぶつかる、手や足をはさむ、足にものを落としてしまうなど、さまざまな事故が考えられます。
出来事だけにこだわらず、全身状態の観察もしっかり行うことが大切です。
一旦落ち着かせようと、抱っこしてとんとんしてみたけれど、なかなか泣き止んでくれないときももちろんありますよね。
そんなときに役立つ泣き止ませ方を紹介します。
子どもが泣くことには、必ず理由があります。
その理由が分かればいいのですが、もちろんその場面を見ているとは限りませんよね。
そのようなときは「何か悲しいことがあったのかな」「悲しいね、悲しいね」「先生と一緒に他の楽しいことをしようか」など、子どもに優しく語りかけ、気持ちを汲み取りましょう。
ここでのポイントは、できるだけ優しく、ゆっくりしたペースで語りかけることです。
子どもも「自分の気持ちを分かってくれた」と保育士を信頼するようになります。
今いる環境を変えることで、気分も変わることがあります。
例えば、保育室にいた場合は、外が見える場所に移動し、「ブーブーが見えるね~」「鳥さんがたくさんいるよ!」など、外に意識が向くようにしてあげましょう。
園庭やベランダがあれば、外に出て、新鮮な空気を吸ってみるのもおすすめです。
もし、お気に入りのおもちゃがあるのであれば、一緒に遊んでみると気分がまぎれるかもしれません。
そのためには、子どもが何に興味を持ち、何をして遊んでいるかということをしっかりと観察し、把握する必要があります。
好きな音楽や手遊び、絵本などどのような遊びが好きなのか、日頃からしっかり向き合うようにしましょう。
2歳頃になると、少しずつ相手の気持ちが分かるようになってきます。
泣いている子どもを前に、保育士も「〇〇ちゃんが泣いているから先生も悲しくなってしまったよ」と言って大げさなくらいに泣く真似をすると、それに気づいて泣き止んでくれることもあります。
2歳ぐらいからが効果的であるため、ぜひ試してみてください。
何かの拍子で泣いている子がいたとき、泣き止ませようとしても、さらに大きな声を出すことがあります。
そんなときは、しばらく泣かせてみましょう。
子ども自身も泣いているうちに、なぜ泣いているのか分からなくなることがあります。
子どもは、自分の感情を上手く言葉にできない分、泣くという感情表現に頼ることも重要です。
少し発散すると、案外けろっと泣き止むことも。
かんしゃくを起こす、いわゆるギャン泣きの状態であれば、まずは抱っこして優しくとんとんと背中をなでてあげましょう。
保育士の手のぬくもりで安心するかもしれません。
泣いている子どもを前に慌ててしまうことは、新人保育士によくみられる光景です。
言ってしまいがちなのが、「そろそろ泣き止みなさい!」「どれだけ泣けば気が済むの!」というような子どもの感情を無視した言い方です。
何をしても泣き止んでくれない、仕事は終わらない、大きな声でストレスが溜まってしまう…さまざまな要因が重なり合い、保育士自身も余裕をなくしてしまうでしょう。
しかし、これは泣いている子どもにとって非常に逆効果です。
泣いている子どもに対して強い口調で感情的に口走ってしまうと、子どもは恐怖を覚え、自分の気持ちを理解してくれないことへの不安や悲しさが一気に溢れ、さらに声が大きくなってしまいます。
状況が悪化する原因になるため、まずは深呼吸をして客観的に物事を捉えて冷静に対応しましょう。
なかなか泣き止んでくれないときは、どうしたらいいのか分からず、気持ちも焦ってしまいますよね。
特に言葉で自分の気持ちを上手く伝えることができない、1〜2歳の子ども達は非常に対応が難しいと感じることでしょう。
まずは、子どもの気持ちに寄り添って理解しようとすることが大切です。
泣く原因は、体調不良の場合もあるため、全身状態の観察も忘れないようにしてください。
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