お役立ち情報
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言葉の発達の中に喃語があります。よく耳にするけれど、正式な意味を聞かれると上手く答えられないという人も多いのではないでしょうか。乳幼児はクーイングや喃語を経て意味のある言葉を発するようになります。今回は、喃語の意味やクーイングとの違い、言葉の発達を促す方法を紹介します。
喃語を知るには、クーイングと比較をすると分かりやすくなります。
喉を使うか、唇や舌を使うかという違いもあり、発達順に変わっていきます。
喃語、クーイングの特徴について、以下の点をぜひ参考にしてみてください。
喃語とよく比較される言葉の中にクーイングがあります。
クーイングとは、生後1〜2か月頃に発する「あー」「うー」などの母音だけの音です。
喃語よりも前の発達段階で、喉を使った音になります。
喃語とは、生後4〜5ヶ月頃から発する「あむあむ」「あーうー」などの言葉です。
唇や舌を使って発するようになります。
特に意味を持ちませんが、機嫌が良いときなどに発し、次第に「嬉しい」などの感情を現したり、声を出すことを楽しんだりするようになります。
赤ちゃんの言葉には発達段階があります。
この発達段階を理解していると、言葉の発達を促す方法についての根本を押さえることができます。
発達段階の順番を理解し、焦らず乳児を見守れる気持ちを整えましょう。
産声をあげることから始まり、泣くことで欲求を訴えます。
例えばお腹が空いた、おむつが汚れて気持ち悪いなどの欲求があります。
欲求によって泣き方は異なりますが、その違いは非常に分かりにくいです。
何で気持ちが満たされていないのかを探し、応えてあげましょう。
1ヶ月頃からは喉を使ってクーイングを発するようになります。
4〜8ヶ月頃が、喃語の発達のピークです。
離乳食を食べることで唇が発達し、唇や舌を使って喃語を発するようになります。
「うー」などの母音から始まり、「ばー」などの子音も発するようになります。
生後8ヶ月頃になると、指差しをするようになります。
自分の気になる物、欲しい物に対して指差しをし、意思を伝えます。
まだ言葉で伝えられない乳児にとっては、感情を伝える大切なコミュニケーションの一つです。
何を指しているのかを見つけ、「大きいわんわんだね」などと言葉に出してあげると、子どももその物を理解しやすくなります。
1歳頃になると一語文を話すようになり、指差しをして喃語を発します。
例えば「まんま」とご飯を指差しをして発したり、「わんわん」と言って絵本の犬を指差ししたりするなど、喃語が意味を持つものに変わります。
「まんま、ちょうだい」などの二語文を発するようになります。
今までより多くの感情を出せるようになり、色々なことを知りたいという気持ちが芽生えてきます。
なぜ?なぜ?と感じる気持ちも出すようになります。
三語文を話せるようになります。
「あかい、ぶーぶー、ちょうだい」などです。
大人の言葉を真似したり、日常生活において、言葉のやりとりができるようになったりします。
「今日はお母さんがお迎えにくる」など、複雑な文章を話せるようになります。
過去や未来のことまで分かるようになり、大人との会話が楽しめます。
喃語が出てこないと不安になりますよね。
原因を探して対処法を見つけられると少しは安心できます。
まずは、具体的な原因を紹介します。
日常的に、泣くと抱っこをしてくれる、ご飯をくれるなど気持ちが満たされていると、大人に安心感を感じていきます。
さらにクーイングに反応してくれると、もっとやり取りをしたいと感じ始めます。
しかし気をつけなくてはいけないことは、乳児が訴える前に大人が全てを満たしてしまうと、喃語を発する必要がなくなり、意思を伝える気持ちも減ってしまうということです。
喉や舌、唇を使ってクーイングや喃語を発すると述べましたが、他にも顎や耳などの発達が不十分だと喃語に大きく影響を与えます。
自分の声や大人の声を聞いて、さらに喃語を発したいという気持ちが芽生えるため、聴覚の発達に問題がある場合は、喃語を発することが難しくなるのです。
代表的なものとしては、自閉症スペクトラムです。
言語発達に影響を及ぼす可能性があるとされ、喃語も出にくい場合があります。
他の特徴としては、目が合いにくい、名前を呼ばれても反応しない、感情のコントロールが難しいなどがあります。
また、対人関係を築くのが難しく友達とのトラブルが見られることもあります。
環境的な要因や、個人差も考えるため、不安に思うときは、保護者にその旨伝えたうえで地域の専門家に相談しましょう。
市役所を始め、子育て支援センターなど連携してある場合が多いため、相談しやすい所を見つけるのも良いでしょう。
>>>あわせて読みたい「【保育士なら知っておきたい】発達障害の特徴や保育について」
喃語や言葉を上手く促すためには単純に話しかけるだけでは上手くいきません。
では、具体的にはどうしたら良いのかを紹介します。
大人同士の会話でも、聞いていて心地が良い、不快と感じる話し方はありせんか?
赤ちゃんは、大人以上に会話の心地よさに敏感です。
まだ産まれて数ヶ月という意識を持って、優しい口調で「〜だね〜」などと話しかけてあげましょう。
赤ちゃんは、話しかけられることが大好きです。
たくさん笑いかけ、積極的に話しかけてあげましょう。
その際は抑揚をつけ、高い声で話しかけると赤ちゃんは興味を持ちやすくなります。
早口にならないよう、ゆっくりと話しかけることがポイントです。
さらに、口元を見せると赤ちゃんは真似をしやすくなりますよ。
大人も赤ちゃん言葉を使ってみましょう。
赤ちゃんにとっては聞き取りやすい言葉であるため、興味を持ちやすくなります。
正しい言葉を教えることも大事ですが、まずはコミュニケーションを取りたいという気持ちを育ててあげましょう。
間違った言葉を使ったときに「違う」と否定をしてしまうと、子どもは不安になります。
自然に言い直してあげるくらいがちょうど良いです。
転んだときに「痛かったねー」やご飯を食べるときに「美味しいねー」など、気持ちを言葉で伝えてあげましょう。
感覚的に言葉を結びつけて理解していくようになり、語彙も増えていきます。
喃語を発する為には口周りの筋肉の発達も関係してきます。
いつまでもドロドロの離乳食を食べていては口周りの筋肉が発達しません。
噛む回数が徐々に増えるように離乳食の内容を工夫するのも一つの方法です。
「何ヶ月になったからこれくらいできないと!」というきっちりとした線引きはありません。
喃語がなかなか出なくても、次第に言葉を話すようになることもあります。
温かい気持ちで見守りましょう。
たくさんの大人や子どもと触れ合ったり、絵本の読み聞かせをしたりして刺激を与えるのもおすすめです。
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