お役立ち情報
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なぜなぜ期の子どもの対応に困ってしまう保育士は少なくありません。忙しさから、子どもに繰り返し質問されることに嫌気を感じてしまう保育士も…。ですが、なぜなぜ期は、子どもの成長において大切な時期であることをご存知でしたか?今回は、なぜなぜ期の子どもに対する保育士が取るべき対応について解説します。
■目次
なぜなぜ期とは、身近な人や物、事柄、事象など、あらゆるものに対して「なぜ?」「どうして?」と質問を繰り返す時期のことを言います。
心理学では「質問期」とも呼ばれ、2〜6歳頃の子どもに見られる一つの成長段階でもあります。
1日に何度も繰り返される質問に疲れてしまう保育士もいるかもしれませんが、なぜなぜ期は脳が発達し、さまざまな情報を取り込もうとする非常に大切な時期です。
例えば、なぜなぜ期の子どもは「お空はどうして青いの?」「なぜパパはお仕事するの?」と、大人にはなんてことない物事に興味や関心を持ち、その意味や原因を知りたがるようになります。
それが解決されると、知ることの楽しさや嬉しさを実感し、自ら意欲的に勉強をしたり、自主的に行動するようになると言われています。
前述でも述べたように、なぜなぜ期は、子どもの学習意欲や知的好奇心を一気に伸ばせる時期です。
「なぜ?」という疑問を持ち、新たな知識を得る楽しみを実感することで、また新たな「なぜ?」を見つけるモチベーションにもつながるでしょう。
また、子どもが投げかける質問は、想像力や創造性の発達にも関わります。
想像力や創造性を養うことは、子どもの人生を豊かにすると言われており、問題解決能力といった要素も育める素晴らしい力なのです。
子どもの質問に答える上で大切なことは、きちんと子どもが理解し納得できるように答えることです。
質問者である子どもがその答えを理解できなければ、せっかくの好奇心も無駄にしてしまいかねません。
年齢別にまとめた、なぜなぜ期の子どもへの質問の答え方は、以下の通りです。
特に2歳児は、言葉を覚えたばかりであるため、答える際は分かりやすく説明してあげる必要があります。
ですが、2〜3歳の子どもは、質問に対する理由を知りたいのではなく、「なぜ?」という質問に対して大人が答えてくれる、言葉のキャッチボールを楽しんでいます。
そのため、難しく考えて答える必要はありません。
子どもがやり取りを楽しめるよう、擬音語や擬態語を多く交えながら答えるようにしてあげましょう。
また、保育士自身も子どもとのコミュニケーションを楽しみながら、やり取りすることが大切です。
このようなやり取りを通して、知的探求心のみならず、コミュニケーション能力を養うことにもつながります。
4〜6歳の子どもは、ある程度の理解力が身に付いています。
そのため、理論的な内容の場合でも分かりやすく説明してあげることで、知識として受け入れられるようになります。
ただし、説明する大人が物事についてきちんと理解しておくことが大切です。
もしも、子どもの質問に対して答えられない場合は、絵本や図鑑などを用いて一緒に調べましょう。
また、実際に体験して学習する方法も有効であり、子どもの好奇心や探求心を一気に伸ばすことができます。
なぜなぜ期の子どもに対する保育士が取るべき対応は、以下の通りです。
子どもが自分自身の力で答えを導き出せるように関わることも、保育士の大切な役割です。
子どもの質問に対して、「どうしてだと思う?」と繰り返し聞きましょう。
そうすることで、自発的に調べたり、考えたりといった子ども自らの行動を促すきっかけとなります。
すぐに答えてあげたくなる気持ちもありますが、まずは子どもと同じ目線に立ち、気持ちに寄り添うことが大切です。
質問の内容によっては、言葉で説明するよりも、目で確かめたほうが良いこともあります。
絵本や図鑑を活用し、一緒に答えを調べて確かめれば、子どもにとっても楽しい時間となるでしょう。
また、図鑑の場合、多くの情報が記載されているため、元々の質問から派生して、新しい知識や発見、関心と出会えることもあります。
子どもの質問に対して、その答えが分からず答えてあげられないときもありますよね。
そんなときは「先生も分からないから、一緒に考えてみよう」と、子どもと一緒に考える時間を作りましょう。
子どもの質問は、大人の想像を超えることもあるため、保育士にとっても新たな学びや発見の機会となるかもしれません。
一方で、なぜなぜ期の子どもに対する保育士のNGな対応は、以下の通りです。
忙しいときや手が離せないときに、何度も「なぜ?」と質問を繰り返され、ついイライラとしてしまうこともあるかもしれません。
そんなときに「今忙しいから!」「後にして!」と強く突き放してしまうことはNGです。
どうしてもその場で答えられない場合は「どうしてなのか考えて、先生に教えてくれるかな?」と、用事が済むまでの間に考えさせて、後でその答えを聞かせてもらうのも方法の一つです。
子どもだからと「そうなんじゃない?」とごまかしたり、適当にあしらうようなことも避けましょう。
子どもは、大人が思っているよりも大人の感情を敏感に感じ取ります。
忙しくすぐに構ってあげられないときもあるかもしれませんが、可能な限り真摯に向き合ってあげることが大切です。
もちろん答えを教えてあげることは重要ですが、質問されて何でもすぐに答えることは好ましいとは言えません。
何でもかんでも答えてしまうと、子ども自身で考える機会を大人が奪ってしまうことになります。
内容やそのときの状況にもよりますが、子どもが一度自分で考える時間を作ってあげることも必要です。
ただし、すぐに答えることが良い対応ではないからといって、回答を後回しにしすぎて忘れてしまうといったことは避けましょう。
2〜6歳の多くの子どもに見られる”なぜなぜ期”は、子どもの成長過程において非常に大切な時期です。
なぜなぜ期では、子どもの知的好奇心や学習意欲、想像力など、さまざまな要素を養うことができます。
忙しさから、何度も繰り返し質問されることにうっとうしさを感じてしまう保育士もいるでしょう。
ですが、このなぜなぜ期を子どもが一気に成長するチャンスと捉えて、前向きな対応をすることが大切なのです。
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