お役立ち情報
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これから就職・転職を考えている保育士の中には、上京して都会で働くか、地方で働くか悩んでいる方もいるでしょう。保育園は、全国各地にありますが、都会には都会なりの、地方には地方なりの良し悪しがあります。今回は、都会と地方の保育園に関して、魅力の違いや特徴について解説します。
都会の保育園は、職員や子どもの入れ替わりが激しく、環境が目まぐるしく変わるといった特徴があります。
その理由として、度々ニュースで目にすることが多い待機児童問題が挙げられます。
保育士不足やそもそもの保育園不足が原因となり起こっている問題ですが、特にこの待機児童が多いとされているのが都会の保育です。
そのため、常に保育士が求められていたり、欠員が出るとすぐに新しい子どもが入園するのが現状です。
また、地方と比べて土地が広くないことから、保育園のほとんどが定員60人以下の小規模保育園であるという特徴もあります。
都会の保育園で働くメリットは、以下の点が挙げられます。
保育士の求人数が最も多い東京は、地方と比べて求人数が1.5〜2倍以上と圧倒的に多いです。
その理由として、東京の人口がダントツで多いこと、保育施設が多いことが挙げられます。
求人数が多いことから、就職・転職がしやすいことはもちろん、キャリアアップを図ったり、自分が希望する職場をさまざまな求人から見つけることができます。
とある調査結果によると、東京とその他全国の平均給与額は、1.2倍も違うとされています。
もちろん保育園によって異なりますが、都会には経営面でも安定している園が多く存在するため、安定した収入を得やすいといえます。
また、福利厚生などの待遇改善や労働環境の改善などに取り組む保育園も数多くあるため、働きやすさを感じるかもしれません。
保育士の待遇改善の一環として、ICTを導入する保育園が増えているため、最先端の保育が経験できるでしょう。
ICTを導入することにより、保育士の膨大な業務を軽減し、保育の質の向上や保育士不足の解消を図ることなどが期待されています。
近年は、多くのIT企業によって保育園用のICTシステムが開発・提供されており、各自治体においては、ICTを導入した園に対して補助金を交付するなどの取り組みがされています。
そのため、今後もますますICTを導入する保育園は増えてくるでしょう。
小規模保育園が多い都会では、駅の近くに保育園を構えているところが多く見受けられます。
地方のように車での通勤はできませんが、駅から降りてすぐ保育園があるため、通勤がしやすいというメリットがあります。
また、自治体によっては家賃補助制度を設けているところもあるため、職場近くに引っ越したり、自宅近くの保育園に勤めたりと、より通勤の面で助かる部分はあるでしょう。
一方、都会の保育園で働くデメリットは、以下の点が挙げられます。
就職・転職がしやすいが故に、地方よりも保育士の入れ替わりが激しい傾向にあります。
そのため、保育士同士の連携が取りづらいと感じてしまうこともあるでしょう。
場合によっては、経験が浅い保育士の教育などで時間を取られてしまうことも考えられます。
都会と地方の保育士の仕事内容は、基本的には同じです。
ですが、やる仕事が決まっている都会の保育園は、常に忙しい状況です。
加えて、子どもを保育園に入れたいという問い合わせの対応や、地方よりも比較的多い保護者からのクレーム対応などの業務に追われることもあります。
都会では、株式会社が複数の保育園を運営するケースが多く存在します。
運営会社から保育園に園長として出向してくることは珍しくありませんが、保育の知識や経験がない人であることがほとんどです。
そのため、園の責任者である園長と保育士の感覚にズレが生じ、疲労やストレスを感じることも多いようです。
地方の保育園は、都会と比較して穏やかでゆったりとした雰囲気の中で保育ができるという特徴があります。
都会の保育園ほど待機児童問題が深刻ではないため、子どもの定員人数にもゆとりがあることが多く、子どもや保護者との関係性をじっくりと構築することができるでしょう。
また、保育園と地域が結びつきやすいため、地域の方々を園に招いて交流を深めたり、園の行事に協力してくれたりすることもあります。
しかし、地域の方々との距離が近い分、うわさ話やあらゆる情報がすぐに知れ渡ってしまうことも可能性としてはゼロではありません。
地方の保育園で働くメリットは、以下の点が挙げられます。
慌ただしい雰囲気の都会とは異なり、地方の保育園は、のんびりとした雰囲気の園が多く見受けられます。
また、教育に力を入れてほしいという保護者も少ないです。
そのため、「子ども達がのびのびと楽しめる保育がしたい」というような保育を叶えることができるでしょう。
都会と比較して、物価や家賃などの物の値段は低いため、生活費を抑えることができます。
都会では、部屋が狭いにも関わらず家賃が高いということは珍しくありません。
実際に、地方から都会に上京した保育士の中には「割に合わない」と感じる人も多いです。
地方の保育園は、駅や郊外から少し離れた場所に構えられていることが多いです。
そのため、車や自転車通勤をする保育士がほとんどです。
また、仮に電車通勤だったとしても、都会よりも人が密集していないため、都会のような満員電車に乗ることはないでしょう。
地方の保育園は、園庭が広く、遊具も充実しているため、屋外で思い切り遊ぶことができます。
周りに自然が多い場所であれば、お散歩や自然遊びなど、園外活動が多くなるでしょう。
もちろんその分怪我のリスクには十分に配慮することが大切ですが、都会の保育園ではできないような遊びがたくさんできそうですね。
一方、地方の保育園で働くデメリットは、以下の点が挙げられます。
もともと保育園の数が少ないことから、求人数が少ないため、就職・転職に苦労してしまうかもしれません。
保育園に不満を感じ、転職したいと考えたとしても、理想の職場を見つけられない可能性もあります。
そのため、地方の保育園で就職・転職をする際は、数少ない求人に対して、常にアンテナを張る力が重要です。
地方の保育園では、知り合いのツテや縁故採用があると就職・転職はもちろん、キャリアアップがしやすいです。
言い換えれば、地方に知り合いや縁故がなければキャリアアップをすることは難しいかもしれません。
また、保育士の制度であるキャリアアップ研修は、都会と比べて地方では浸透していないこともあり、保育士として昇給する機会は少ないといえます。
地方の保育園では、昔ながらの制度ややり方が当たり前と考えるところが多くあります。
そのため、ICTの導入や近頃の新しい休暇制度のような取り組みは、都会と比べて遅い傾向にあります。
保育園の運営方法もなかなか変わらないため、保育士の中には「もっとこうしたほうがいいのに」といった不満を感じてしまう可能性もあるでしょう。
都会の保育園に向いている保育士については、以下の通りです。
都会の保育園は、保育に関する情報を多く得ることができるうえに、最新の保育を学ぶことができます。
そのため、幅広い経験をしながらキャリアを築いていきたい、という保育士が向いているでしょう。
また、都会では、毎年新しい保育施設が新設されているため、キャリアアップを目指しやすい環境でもあります。
経験や知識を積んでいけば、ゆくゆくは主任保育士や園長といった役職に就くチャンスもあります。
前述でも述べたように、都会の保育園は、地方に比べて給与が高い傾向にあります。
加えて、多くの求人があることから、残業や休日日数、通勤時間などの細かい希望条件を叶える職場を見つけることができるでしょう。
保育士の待遇改善を実現している保育園も多くあるため、少しでも良い待遇で働きたいと考える保育士は、都会の保育園に向いているといえます。
地方の保育園に向いている保育士については、以下の通りです。
地方の保育園は、子どもの定員人数にも働く時間にもゆとりを持ちやすいことから、豊かな人間関係を築きやすいです。
また、保育園に通う子どもや保護者とも時間をかけて向き合うことができます。
都会の保育園にありがちな、少しピリッとした職場の空気や組織的な環境が苦手という保育士に向いているといえます。
前述でも述べたように、地方の保育園は、働く時間にゆとりを持ちやすいことから、家庭や子育てとの両立がしやすいです。
そのため、自分の時間を大切にしたい保育士に向いています。
上司や同僚など、豊かな人間関係を築くことで、お互いに協力し合うことも難しくはないでしょう。
都会には都会の、地方には地方のそれぞれの良し悪しがあるため、一概にどちらが良いとは言い切ることはできません。
どちらにせよ、大切なことは保育園選びです。
都会と地方のメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分に合った職場を見つけてくださいね。
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