はだし保育は子どもの成長を育む!ねらいやメリット・デメリット

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はだし保育は、多くの保育園で取り入れられるなど、非常に注目を集めている保育方法です。可能な限りはだしで生活するはだし保育は、子どもの成長に欠かすことができない要素を養うことに役立ちます。今回は、はだし保育に関するねらいやメリット・デメリットについて解説します。

はだし保育とは?

はだし保育とは、子ども達が靴下や靴を履かずに、可能な限りはだしで1日を過ごす保育方針のことです。

保育園内はもちろん、園庭での外遊びにおいても、できるだけはだしで過ごします。

現在は保育園や幼稚園のみならず、小学校でも導入されるなど、非常に注目を集めています。

なぜこんなにもはだし保育が注目されているのでしょうか?

その理由として、はだし保育には、子どもの成長や健康に良い効果があると期待されていることが挙げられます。

はだし保育の具体的な特徴については、以下を見ていきましょう。

 

はだし保育のねらい

はだし保育のねらいは、以下の点が挙げられます。

子ども達の健康な身体づくりと五感を育む

はだし保育は、子どもの健康面での発達に高い効果をもたらします。

加えて、五感を育むことにも良い影響を与えることから、豊かな感受性を養うことにもつながります。

はだし保育の導入方法に関しては、暖かい季節のみ行う、季節問わず年中行う、屋内のみ、など保育園によってさまざまです。

ただし、どんな導入方法であっても、このねらいは、どの保育園も共通して持っています。

 

はだし保育のメリット

はだし保育のメリットは、以下の通りです。

土踏まずの形成に役立つ

まず、はだし保育の一番のメリットは、土踏まずの形成に役立つことが挙げられます。

そもそも、生まれたての赤ちゃんは、基本的に土踏まずがまだありません。

土踏まずは、成長するに従って歩いたり走ったりできるようになってくると、形成されていきます。

しかし、最近では、偏平足の子どもが増えているといわれています。

その原因は、外遊びや走ったり歩いたりする機会が減ったことによる、足の筋肉の未発達です。

土踏まずがないと、バランス感覚が悪くなり、転びやすかったり、足の疲労が蓄積しやすくなります。

土踏まずは、はだしで歩くことによって形成が促進されるため、足の構造が完成する5~6歳までの幼児期の間に土踏まずを作ることが重要なのです。

脳の発達や五感を養うことに役立つ

足の裏は、足つぼマッサージなどの健康法があるほど、たくさんのツボがあります。

身体の構造上、足の裏など、身体に刺激があると大脳が刺激される仕組みです。

大脳が刺激されると、五感の発達に影響があるといわれています。

そのため、はだし保育において素足で地面を踏みしめることは、大脳ならびに五感の発達に非常に効果的なのです。

加えて、地面の感触や温度など、足の裏で直接地面を感じることができるため、さらなる五感を養うことにつながります。

血行促進効果を得られる

前述でも述べたように、はだし保育では、足の裏からさまざまな刺激を受けます。

この刺激により、全身の血行が促進され、身体全体が温まります。

つまり、足つぼマッサージと同じような、代謝改善の効果を得ることができるのです。

血行が促進されることで、免疫力の向上も図れるため、風邪予防にもつながります。

 

はだし保育のデメリット

はだし保育のデメリットは、以下の通りです。

怪我のリスクが高まる

はだし保育を行ううえで一番懸念されることは、怪我をしやすいということではないでしょうか。

室内・屋外問わず、石やがびょう、ガラスなどが落ちている危険もあり、誤って踏んでしまえば大怪我につながってしまう可能性があります。

また、壁や机の角に足をぶつけて怪我をするリスクも考えられます。

その他にも、夏場は高温のアスファルトでのやけど、冬場はしもやけといった可能性も十分に出てくるでしょう。

はだし保育を行う際は、安全面への配慮や地域の気候に合わせるなど、無理のない範囲で実践することが大切です。

衛生面に問題が生じる

子ども達はいろいろな場所を走り回るため、やはり衛生面においても心配になる保育士は多いでしょう。

園庭をはだしで走り回って遊べば、泥や砂、土などをつけて足の裏が真っ黒になってしまうことは避けられません。

真っ黒な足では室内に入れないため、大きめのたらいを用意して、子ども達一人ひとりの足を綺麗に洗ってタオルで拭いて…という作業が必要になります。

また、子どもが気づかない間にできた傷から菌が入り込むことも、珍しくありません。

化膿や病気につながる恐れがあるため、一日に必ず一回は足の裏をチェックするなど、衛生面にも十分配慮する必要があります。

靴下や靴に馴染めない可能性がある

はだしで生活することに慣れてしまうと、靴下や靴を履いた際に違和感を感じてしまい、馴染めないという子どもが多くいます。

就学後は、怪我防止や災害などの万が一のことを想定して、はだしになることは滅多にありません。

ですが、小学校にあがるときに靴下を履くことを嫌がり苦労した、という保護者からの意見をよく聞きます。

はだし保育には、子どもの成長を養うための多くのメリットがありますが、就学前には靴下や靴に慣れておく習慣をつけさせることも必要です。

 

まとめ

はだし保育は、保育園や幼稚園のみならず、小学校でも導入されるなど、子どもの成長にとって多くのメリットがあります。

一方で、怪我のリスクや衛生面などのデメリットがあることも事実です。

デメリットへの配慮をきちんと行いつつ、子ども達が健やかに過ごせる環境を作り上げていきましょう。

 

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