お役立ち情報
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医療保育士とは、どんな仕事かご存知ですか?医療保育士は、保育園で働く保育士からキャリアアップするのにもおすすめです。医療現場で働くための特別な技術が必要なのではないか、ハードルが高そうだなと思うかもしれません。今回は、医療保育士に関する仕事内容や院内保育士・病児保育士との違いなどについて、詳しく説明します。
医療保育士は、病棟保育士とも呼ばれ、病院などの医療現場で活躍する保育士のことを指します。
医療保育士という資格はなく、通常の保育士資格を持っていれば働くことが可能です。
しかし、詳細は後述しますが、2007年より発足された「医療保育専門士」という資格制度により、現在の状況は以前よりも多少異なっています。
病院に必ず配置しなければならないというわけではなく、採用人数も限られています。
採用枠は狭いですが、保育士としてのキャリアアップにもなるため、求人などを確認しましょう。
保育園の保育士とは違い、0歳から18歳までの子どもを対象とします。
医療行為を行うことはなく、通常の保育士業務と似た仕事内容です。
具体的には、入院する子ども達の日々のお世話をサポートします。
入院や病気によるメンタルケアや食事・排泄・睡眠のサポート、そして、絵本の読み聞かせや学習のサポートなどがメインです。
子どもの怪我や病気を把握した上でのサポートとなるため、医師・看護師との連携が必要不可欠となります。
また、我が子が入院して不安を感じる保護者のメンタルケアも大切です。
七夕やクリスマスなどの行事はありますが、卒園式・入園式といった一大イベントはなく、持ち帰り仕事や残業はほとんどありません。
ですが、保育園で働く保育士のように、壁面飾りを作ったり、手作りのプレゼントを作ったりすることもあります。
医療法人から給料を支給されるため、一般的な保育士よりも給料は高めです。
また、一般の保育士よりも福利厚生が充実している傾向にあります。
保育園で働く保育士よりは知識・経験が必要ですが、給料が高い分やりがいを感じやすいです。
よく耳にするのが院内保育、病児保育という言葉ではないでしょうか。
院内保育とは、病院内にある保育施設で、医療機関内で働く職員が預ける子どもを保育することです。
病児保育とは、発熱したり感染症にかかったりして保育園に預けられない子どもを一時的に預かって保育することです。
それぞれ院内保育士、病児保育士と呼ばれますが、特定の資格が必要なわけではなく、通常の保育士資格を保有する者が行います。
入院する子どものサポートをするとなると、その役割は医療保育士になります。
保育園の子ども達は、何かあっても帰って保護者と過ごすことができますが、病院で過ごす子ども達はそうはいきません。
家族から離れて入院生活を送る子ども達にとって、病院での過ごし方は重要です。
家族のように寄り添い、信頼関係を築いて安心感を感じてもらえる医療保育士になれると、子どもにとって本当に大きな存在になります。
その中で一緒に遊んだり勉強したりして、たくさんの笑顔が見られると、大きなやりがいを感じるでしょう。
保育園で働く保育士とは違う子ども達との関係が築けます。
また、保護者からしてもらえる感謝も保育園とは異なります。
医療保育専門士とは、2007年に一般財団法人日本医療保育学会が始めた認定資格です。
保育士のように国家資格ではありませんが、医療保育専門士の認定を受けることは簡単ではありません。
医療保育専門士の資格を取得をすれば、前述で紹介した医療保育士の仕事よりもワンランクアップした仕事をすることができます。
具体的な仕事内容や資格の取得方法は、以下の通りです。
医療保育専門士の資格を取得すると、保育士よりもワンランクアップした仕事を任せてもらえるでしょう。
例えば、カルテから情報を得たり、子ども達の病気や怪我の状態に合わせて計画を立てるなど、本格的な医療の知識がある程度必要な仕事内容になります。
通常の保育士資格だけを所持している場合よりも実務経験が必要で、得られる知識もより専門的になり、活躍できる場所も小児病棟や障がい児の施設など多岐に渡ります。
医療保育専門士の資格を取得するには、以下の3つの条件を満たしている必要があります。
❶保育士資格を持っていること
❷病院や病児保育、障がい児施設などの常勤で1年以上勤務していること
(非常勤の場合は、年間150日以上かつ2年以上の保育経験)❸日本医療学会の正会員で1年以上経っていること
参照:一般社団法人日本医療保育学会|「一般社団法人日本医療保育学会認定「医療保育専門士」資格認定実施要綱」
実務経験が必須となるため、簡単に取得することはできませんが、求められる勤務年数は長くないため、比較的挑戦しやすいです。
保育士資格の取得・実務経験・日本医療学会の正会員など、上記の3つの条件を全て満たした上で初めて医療保育専門士の資格取得を目指すことができます。
具体的な資格取得までの流れは、以下の通りです。
❶資格認定のための研修参加の申込
❷研修費用の入金
❸研修会の参加
❹課題・研究レポートの提出
❺論文の提出
❻論文の審査
❼口頭試問
❽登録・認定手続き
❾認定書ならびに認定カードの交付
参照:一般社団法人日本医療保育学会|「一般社団法人日本医療保育学会認定「医療保育専門士」資格認定実施要綱」
医療保育専門士の資格には有効期限があるため、注意しなければなりません。
資格が認定された日から5年後の3月31日が有効期限日です。
前年の9月1日から12月1日までに更新の手続きを行わないといけません。
更新のためには、研修会や学会など5年間に80単位以上必要となり、更新料15,000円と審査料5,000円がかかります。
さらに、5年間の保育実績を記載するなど盛りだくさんです。
研修会や学会に多くの時間を必要とするため、働きながらだと難しいと思うかもしれませんが、非常に役に立つ内容です。
5年間で計画的に組み込むと、保育士として確実にスキルアップできます。
実務経験に論文、口頭試問など簡単に取れる資格ではなく、費用も非常にかかりますが、その分大きなメリットがあります。
2つに分けて見ていきましょう。
厚生労働省が医療的ケアを必要とする子どもを手助けする保育士を必要としており、需要が高まっています。
これから先も職がなくなることはなく、給料が高くなる可能性もあります。
通常の保育士資格のみを所有する医療保育士よりも任される仕事が多く、医療機関においては必要とされる存在になります。
通常の保育園において病気の子どもは、家庭でゆっくり過ごすことが大前提です。
保育園での急な発熱やその他の病気や怪我をした子どもは、他の子どもを保育する必要があるため、看護師に任せきりになります。
病気や怪我についてのある程度の知識・経験は身につきますが、やはり一歩線を引いた対応になりがちです。
しかし、医療保育専門士の資格を所有した医療保育士になると、難しい勉強をして資格も取得した分、知識が身につき、自信もつきます。
病気の子どもと毎日向き合い、カルテを見てその日の過ごし方の計画を立てるため、保育園での保育とは比べ物にならないくらいの経験ができます。
以上、紹介してきたように医療保育士は保育士資格があれば、簡単になることができます。
今までよりも子ども達の病気や怪我について詳しくなりたいと思っている方や、保育士からのキャリアアップを目指す方には医療保育士はおすすめの仕事です。
さらに、医療保育専門士の資格取得を目指すのも良いですね。
自分を見つめ直して計画的に取り組んでみましょう。
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