子どもがやる気になる!保育士の片付け時の工夫や声かけは?

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子どもが片付けてくれない、と悩む保育士は多いのではないでしょうか?子どもが玩具を片付けないことには、ちゃんと理由があります。保育士は、その理由を理解したうえで、お片づけ時間に工夫を凝らす必要があります。今回は、子どもがやる気になる、保育士の片付け時の工夫すべきポイントや声かけについて解説します。

子どもが玩具を片付けない理由は?

「片付けよう!」と声をかけてもなかなか片付けてくれない子どもに、イライラしてしまったり、頭を抱えてしまう保育士は多いのではないでしょうか?

子どもが玩具を片付けないことには、きちんと理由があります。

子どもが片付けない理由を見てみましょう。

まだ遊んでいたい

「まだ遊び足りないから片付けたくない」「まだ遊んでいたい」という理由が挙げられます。

子ども達は、自由遊びの時間に自分の好きな玩具で思い思いに遊んでいます。

子どもには、子どもなりに一つの遊びの中で始まりと終わりがあるため、途中で急に終わらされてしまうと、片付けをする気持ちにはなれないようです。

片付ける理由が分からない

幼児は、保育園での長い生活を通して、片付けの必要性を次第に理解していきます。

一方で、まだ保育園での生活が間もない乳児の中には「片付けってなに?」と片付け自体を理解できていない子がほとんどです。

お家では、保護者が片付けてくれていることも考えられるため、保育園では、保育士がお手本を見せながら一緒に片付けをしていくと良いでしょう。

どこに片付けるのかが分からない

玩具をどこに片付けたら良いのかが分からないために、片付けられないという子どももいます。

きちんと玩具の定位置が決まっていないと、子どもは片付けることができません。

そのため、「お片づけしようね」といわれても「どこに?どうやって?」と困ってしまい、片付けることに苦手意識を感じてしまうようになります。

 

片付けられるようになるために保育士ができること

保育士が少し工夫を凝らすことで、子どもは次第に自ら片付けをするようになるでしょう。

子どもが片付けられるようになるために、保育士ができることは、以下の通りです。

子どもが片付けやすい環境作り

まずは、子どもが片付けやすい環境を作ることが重要です。

色分けした箱を用意したり、箱に入れる玩具のイラストや写真を貼ったり、収納する棚を決めたり…ここでのポイントは、視覚的に分かりやすくすること。

集中力が長く持たない子どもにとって、短時間でパパッと片付けられることは非常に大切です。

「何をどこに片付ければ良いのか」ということが分かれば、次第に子ども達も遊び終えた後に、自分で所定の場所に玩具を片付けられるようになります。

片付ける理由を考えさせる

玩具が落ちている状況が続いた際は「片付けってどうしてすると思う?」と子ども達に聞いてみましょう。

的外れな答えが出てくるかもしれませんが、きちんと子ども達で考え、答えを出すことが理解を深めることにつながります。

最終的には「落ちていると危ないから」「踏んだら怪我をしてしまうから」といった安全面に関することが伝えられると良いですね。

思い切り褒める

子どもは、褒められたり、応援されたりすると嬉しくなるものです。

子どもから片付ける姿勢が見られた際は、これでもかというぐらい思い切り褒めてあげましょう。

片付けをしようとしているときに褒められると、子どもは嬉しくなり、その行動を繰り返すようになります。

また、子どもの片付けに対するやる気にもつながるでしょう。

音楽を取り入れる

片付けをする際に音楽を取り入れれば、楽しいお片づけ時間になります。

毎回決まった音楽を流すことで、「お片づけの時間だ!」と子ども達の中で切り替えて片付けを始めることができます。

音楽は、子どもが歌って踊りたくなるような曲よりも、歌詞がない音楽がおすすめです。

また、音楽を流す代わりに、保育士がピアノを弾くのも良いでしょう。

ただし、毎日続けることが大切です。

ゲーム感覚で楽しめるようにする

片付けそのものをゲーム感覚で楽しめるようにすることも、効果的です。

「どっちが早くお片づけできるか競争しよう」「ブロックをたくさん集められたら勝ちだよ」と声かけをすると、子ども達も張り切って参加してくれるでしょう。

他にも、じゃんけんで勝ったら、もしくはなぞなぞに正解したら玩具を10個箱に入れる、なども楽しめそうですね。

片付け=楽しいというイメージをどれだけ増やせるかは、保育士の腕の見せ所でもあります。

 

片付けられるようになるための保育士の声かけのポイント

子ども達が片付けられるようになるためには、保育士の声のかけ方も重要です。

保育士の声かけのポイントは、以下の通りです。

シンプルな言葉で具体的に伝える

片付けるという言葉は「どこに・何を・どのように」という言葉が含まれていないため、その認識がまだ不十分な子どもにとっては、分かりづらいと感じてしまいます。

「片付け」を分かりやすく伝え、子どもに実行してもらうためには、シンプルな言葉で具体的に伝えることが大切です。

以下を参考にしてみてみましょう。

「ブロックを片付けようね」 「ブロックを玩具箱にしまおうね」

上記では「片付ける」という言葉を、「玩具箱にしまう」という言葉に言い換えています。

このように、「片付ける」という行動を分かりやすく他の行動で言い換えることで、子ども達は、自分が具体的に取るべき行動を理解することができるでしょう。

「今遊べない理由」と「いつ続きができるか」を伝える

なかなか遊びをやめてくれず、片付けられない子どもは多くいます。

そんなときに、無理矢理子どもの遊びを中断させてしまっては逆効果です。

この場合は「これからお昼ご飯の時間だから、ここまでやったら終わりにしようね」「ご飯を食べたら続きができるよ」と、今は遊べない理由と遊びの続きがいつできるかを伝えてあげましょう。

まずは、子どもの遊びたい気持ちを尊重してあげたうえで、代案となる声かけをしてあげることが重要です。

時間を決めてメリハリをつける

もしも片付けに時間がかかってしまいそうなときは、時間を決めるのがおすすめです。

「長い針が(数字)になるまでにお片づけ頑張ろう」というような声かけをしてみましょう。

そして、時間内に片付けることができたら、存分に褒めてあげることが大切です。

片付けを始める前に「長い針が(数字)になったらお片づけしようね」と声かけすることも効果的です。

 

まとめ

子どもがなかなか片付けをしてくれない、と悩む保育士は少なくありません。

ですが、ちょっとした工夫や声かけを意識することで、子ども達の片付けに対する理解が変わるかもしれません。

そして、子ども達自ら片付けができるようになるためには、毎日根気強く続けることが大切です。

子ども達の片付けをしたくない気持ちに寄り添いながら、楽しいお片づけ時間を作り上げていきましょう。

 

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