お役立ち情報
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苦手な保護者との関わり方に悩む保育士は少なくありません。できることならば関わりたくないと思うかもしれませんが、保育士である以上、それは不可能です。保育士として、今後のためにも保護者との関係は良好でいたいもの…。今回は、苦手な保育士に対する保育士がすべき対応方法について解説します。
■目次
保護者対応は、保育士である以上、避けては通れない業務の一つです。
毎日、多くの保護者とコミュニケーションを取る中で「あのお母さんと話すのが嫌だ」「また何か言われるんだろうな」と苦手に感じる保護者もいることでしょう。
中には、苦手な保護者の対応がストレスになっている保育士もいます。
ですが、子どもを預かる保育の現場において、特定の保護者との接触を避けることは難しいです。
逆にいえば、子どもに質の良い保育を提供するためには、保護者の協力が欠かせません。
苦手に感じているとしても、保護者の気持ちに寄り添い、コミュニケーションを取ることが大切なのです。
保育士を責めたり、大げさに怒ったり、無理難題を押しつけたり…色々なタイプの保護者がいることでしょう。
ですが、少し視点を変えて、それがその人の全てではないということを理解することも、保育士として大切なことです。
相手を理解するという意味でも、苦手な保護者の立場になって、隠れた思いを考えてみましょう。
特に、初めての入園であれば、保護者は「自分の子どもは大丈夫だろうか」「どんな先生なんだろう」と、多くの不安を抱えています。
心の中が不安でいっぱいの状況であれば、緊張もより一層高まり、早口になったり、無口になったり、卑屈になったりと、普段はしないような行動をしてしまいます。
そんな表向きの状態しか見えない保育士は、それが本来の姿なのだと思い込み、苦手と感じる原因につながるのです。
自分の子育てに自信を持てず、不安を感じている保護者は、多くいます。
そんな中で保育園に行くと、他の保護者が立派に見えてしまい、余計に落ち込んでしまうのです。
人からの見え方を気にするため「先生はダメな親だと思っているのではないか」という気持ちを保育士にぶつけることもあります。
また、子育ての自信の無さから「自分はダメな親だ」と思い込んでいるため、保育士が何を言っても聞く耳を持ちません。
そのため、保育士は、やりづらさを感じてしまうのです。
不安を抱えていると、その不安を吹き飛ばしたいがために、強気な態度になる人がいます。
保育士を批判したり、他の保護者を巻き込んで保育士の悪口をあちこちに言いふらすような保護者は、心にストレスや不安を抱えている可能性があります。
小さな不安の蓄積がやがて怒りに変わり、保育士を悪者にすることで、満足感を得ているのです。
ですが、必ずしも保育士に対して怒りをぶつけたいのではなく、他にストレスを感じている相手がいる場合もあります。
素直にその相手に怒りをぶつけることができないために、保育士が標的とされていることも可能性としては考えられます。
前述で述べたように、保育士が苦手と感じる保護者の多くは、子育てに対して不安を抱えている可能性があります。
苦手な保護者に安心を与えられるような保育士となれば、保護者の気持ちにも変化があるかもしれません。
以下では、苦手な保護者の安心を得られる保育になるためのポイントについて、紹介します。
万が一子どものトラブルが生じた場合、保護者がその出来事を後から知ることになれば、不信感を抱きかねません。
子ども同士の大きなケンカや怪我、体調不良が起こった場合は、早急に保護者へ連絡する必要があります。
まずは、責任者に報告し、保育園の緊急時の連絡体制に従って、責任者より保護者へ連絡してもらいましょう。
言葉遣いには、その人の人間性や価値観が表れます。
保護者の中には、同世代の保護者もおり、ざっくばらんに話せる関係性ができている場合もあるでしょう。
ですが、馴れ馴れしい友達口調では、社会人としての常識や対人マナーに欠けてしまいます。
きちんとした言葉遣いや態度が保護者の安心感につながるため、恥ずかしくない言葉遣いを心がけましょう。
特に、子育ての経験がある保育士は、自分が経験した子育てを、つい保育園で出してしまいがちです。
新米ママである保護者にとっては、ためになることも多く、大きな励みにもなります。
ですが、自分の子育て経験が全ての家庭・保護者に当てはまると思い込むことは、NGです。
苦手と言えども、保護者と信頼関係を築くことは非常に大切です。
以下では、苦手な保護者との信頼関係を築くために保育士が行うことについて、紹介します。
苦手な保護者と信頼関係を築かなければ…と、無理に関わろうとしてしまうと、自分自身の心にも負担がかかってしまいます。
まずは、しっかりと挨拶をすることから始めてみるのはいかがでしょうか?
余裕があれば挨拶の後に、天気の話など何気ない話をすると、相手にとっても好印象です。
また、「少し疲れていませんか?無理はしないでくださいね」と、保護者を気遣う言葉も距離をグッと縮めるきっかけになります。
挨拶をすることに慣れてきたら、子どもの様子を具体的に伝えるようにしましょう。
保護者にとって、保育園での子どもの様子は気になるもの。
特に、言葉をまだ話せない乳幼児を持つ保護者は、保育士伝いでしか保育園での様子を知る術がありません。
そんなときに「今日は、自分からお友達を誘って、おままごとをしていましたよ」「お友達に玩具を譲ってあげてました」と、子どもの様子を具体的に伝えてあげると、保護者も安心します。
子どもの成長についても付け加えると、保護者から「そうなんです!」と賛同を得たり、「お家で今お箸の練習中です」と新しい情報を得ることにもつながります。
このように日々、コミュニケーションを積み重ねていくことで、気づけば保護者との壁が無くなっているでしょう。
保育士の基本ともいえる笑顔は、子どもだけでなく保護者に対しても心がけることが大切です。
笑顔で挨拶をされて、嫌な気持ちになる人はいません。
逆にいえば、常に笑顔でいることで「雰囲気の良い先生」という印象を持ってもらうことにつながります。
どんなに苦手と感じる保護者に対しても、常に笑顔を意識しましょう。
保育士として、特定の保護者に対して苦手意識を持ってしまうことは、誰しもあることです。
保育現場において、保護者との関わりは避けられないため、ストレスに感じてしまうこともあるでしょう。
ですが、苦手とそのままにしておくのではなく、保護者の立場に立って、保護者が抱えている思いを理解することも大切です。
保育士は、保護者と共に子どもの成長を見守る非常に大切な存在であるということを、今一度認識しておきましょう。
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