お役立ち情報
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発表会やお遊戯会に向けて、劇遊びを導入する保育園も多いのではないでしょうか?その際、どんな題材を選んだらよいのか、進め方が分からないと悩む保育士もいることでしょう。劇遊びをスムーズに行うには、子どもが楽しいと思える雰囲気を作り上げることが重要です。今回は、保育園での劇遊びに関する、進め方やおすすめの題材について解説します。
■目次
劇遊びとは、絵本などの登場人物になりきって、ストーリーを進めていく遊びです。
発表会やお遊戯会に向けた取り組みとして、取り入れている保育園が多いようです。
題材となるものは、絵本や童話、昔話など子ども達が知っているお話が多く、中には、保育士オリジナルのお話を取り入れているところもあります。
ですが、保育士の中には、ごっこ遊びや劇との違いが分からないという方もいるのではないでしょうか?
劇遊びとごっこ遊び・劇との違いについては、以下で説明します。
>>>あわせて読みたい「【保育園の生活発表会】ねらいや準備の流れ、進行のポイントなど」
劇遊びとごっこ遊び・劇との違いは、以下の通り、主に3つの点が挙げられます。
まず、大きな違いとして、ストーリーがあるかどうかが挙げられます。
ごっこ遊びは、例えば猫になったり犬になったり、何かになりきるだけで遊びが成立します。
言い換えると、ストーリーがなくても楽しめる遊びです。
反対に、劇遊びは、必ずストーリーが必要になります。
絵本や昔話などの登場人物になりきって、ストーリーを進めていくことが遊びの特徴なのです。
配役の人数に決まりがないことも、劇遊びとの違いとして挙げられます。
劇であれば、登場人物1役に対し、配役は1人ということが多いです。
そのため、配役決めがなかなか決まらなかったり、「本当は他の役がやりたかった」と後々のトラブルにつながるケースも少なくありません。
一方、劇遊びは、配役に対しての人数に決まりがありません。
そのため、桃太郎を演じるとすれば、桃太郎役が5人、6人となることも。
自分がなりたい役を演じられるため、それだけ主体的な考えを持って、劇遊びに参加することができるのです。
劇は、時間が決まっていることもあり、ストーリーを変えることができません。
反対に、劇遊びは、大まかなストーリーは決まっているものの、子ども達の自由で柔軟な発想を取り入れることができます。
そのため、子どものアイデアによってストーリーを変更することも珍しくありません。
子ども達一人ひとりがのびのびと役になりきることで、想像力や表現力を養うことにもつながります。
保育で劇遊びを行うねらいは、以下の点が挙げられます。
●劇遊びを通して、表現することの楽しさをお友達と共有する
●絵本などの登場人物を演じることを楽しむ
●物語の世界に親しみを持つ
上記に加えて、劇遊びで用いる物語の時代背景や人間関係の背景を想像し、「自分だったらどうするか?」と考えながら表現することで、想像力を育むことにつながります。
また、お友達とコミュニケーションを取りながら協力し合い、同じ目標を目指すことで、関係を深めるきっかけ作りにもなります。
保育で劇遊びを行う際の進め方は、以下の通りです。
以下では、保育での劇遊びにおすすめな題材を年齢別に紹介します。
『はらぺこあおむし』は、普段から読んでいる子どもが多い絵本の一つ。
それゆえに、初めて劇遊びをする子どももしっかりとイメージを持って演じることができるのではないでしょうか。
この絵本をモチーフに作られた歌もあり、劇遊びに取り入れるのもおすすめです。
出典:amazon.co.jp
童謡で有名な『やまのおんがくか』は、多くの動物たちが登場することや明るいリズム、繰り返しの表現が多いことから乳児におすすめの題材です。
手作りの楽器のおもちゃを一緒に製作したり、好きな楽器を鳴らして参加すれば、子どもたちの意欲も高まるかもしれません。
出てくる動物や楽器は、子どもたちが好きな動物・楽器などに自由にアレンジしても良いでしょう。
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子どもに人気の絵本『おべんとうばす』は、お弁当でおなじみの食べ物が返事をしながら次々とバスに乗り込んでくるお話です。
エビフライやブロッコリー、トマトなどの食べ物が多く登場したり、自分の役である食べ物が呼ばれたら「はーい!」と返事をして登場するなど、楽しい演出がたくさん含まれています。
絵本に出てくる食べ物以外に、子どもが好きな食べ物を登場させるなどのアレンジを加えるのもおすすめです。
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繰り返しの表現が多く、ストーリーを知っている子どもも多いため、比較的取り組みやすいでしょう。
「うんとこしょ、どっこいしょ」のかけ声は、子ども全員で元気よく言うと盛り上がります。
特に、初めて劇遊びをする子どもにおすすめの題材です。
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こちらも、劇遊びでは定番の題材の一つです。
おじいさんが森で落とした手袋に、カエルやうさぎ、キツネなどさまざまな動物達が集まってくるお話です。
物語は少し長いですが、繰り返しが多いため、子ども達もすぐに覚えることができるでしょう。
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北風と太陽が旅人の洋服を脱がせようと、競争するお話です。
劇遊びでは、北風役と太陽役それぞれのチームに分かれて演じるのがおすすめ。
ビュービューと力強く風を吹いたり、ギラギラと太陽の熱を浴びせるシーンでは、それぞれの役になりきって自由に表現すると面白いでしょう。
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『ブレーメンの音楽隊』は、有名なグリム童話の一つです。
家を出たロバがブレーメンの音楽隊に入ろうと旅をし、その道中で犬や猫、雄鶏と出会うお話です。
動物の他にも、複数人の泥棒など登場人物が多いため、比較的配役がしやすいかもしれません。
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劇遊びは、遊びの延長として、発表会やお遊戯会に向けて取り組む保育園が多く見受けられます。
子ども達のやる気を高めるためにも、子どもの好みを尊重し、興味を掻き立てるような題材を選ぶのがポイントです。
本番は成功させようと練習を繰り返してしまうと、子ども達は飽きてしまうため、あくまでも遊び感覚として楽しむことが大切です。
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