【保育園の生活発表会】ねらいや準備の流れ、進行のポイントなど

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保育園や幼稚園で、子どもたちが1つの作品を作り上げて披露する生活発表会。子どもたちの成長を実感できる機会でもあり、保護者も楽しみにしている大きな行事の一つです。そんな生活発表会を成功させるには、保育士の準備と企画が大きなカギを握ります。今回は、生活発表会のねらいや本番までの流れ、おすすめのプログラムなどをまとめてみました。

保育園で生活発表会を行うねらい

生活発表会を行うねらいは、年齢別にどのようなプログラムを行うかによって変わってきます。

以下では乳児・幼児クラス別にねらいの例を挙げてみました。

0~2歳児(乳児)クラスのねらい例

音楽に乗せて体を動かすことを楽しむ

音楽を通じて表現力が豊かになる

みんなと一緒に楽しむことの喜びを知る

歌やダンス、音楽への興味や関心を育む

自由に体を動かすことで、心が安定する

3~5歳児(幼児)クラスのねらい例

楽器の使い方通じて、自分で物を扱う力を育む

友だちと協力して1つの作品を作り上げる喜びを学ぶ

作品を完成させ披露することで達成感を味わう

歌やダンス、音楽を通じて表現力を養う

友だちや先生とコミュニケーションを取るなかで、相手の意見を聞く力を養う

保育園の生活発表会の準備から本番までの流れ

生活発表会は園でも大きなイベントとなるため、しっかり準備を行うことが大切です。

主任や進行担当の保育士を中心に、一致団結して準備を行っていきましょう。

生活発表会の準備から本番まで、具体的にどのように流れていくのかをまとめました。

日程や会場の調整

生活発表会を行う日程や時間を確定させます。

年間行事予定に組み込まれていることがほとんどですが、実際にその日程で決行できるのかを再度確認しましょう。

会場をレンタルする場合は、会場側との打ち合わせと予約の確定を行います。

この時点で保育士一人当たりの負担が大きくなっている園もあるでしょう。

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プログラム決め

実際に本番でどのようなプログラムを行うかを決定します。

乳児クラスは音楽に乗って楽しむことをメインに、幼児クラスはみんなで1つの作品を創作することをメインに、子どもたちの普段の様子を考えながら決めましょう。

幼児クラスの場合、歌・合奏・ダンス(劇)といった3つのプログラムを行うことが多いです。

保育士の役割分担

プログラムが決まれば、各保育士で役割を分担します。

主な役割には以下のものがあります。

  • 製作・装飾物担当
  • プログラム担当
  • 当日の司会
  • 照明や音響などの裏方

自分の担当になっていることの進捗や成果などは、随時主任や進行担当の保育士に報告するようにします。

自分が進行を担っている場合、役割を担当している保育士のことを気にかけ、進捗が良くない場合は一緒に解決策を考えましょう。

>>>あわせて読みたい「【保育士必見】生活発表会の手作り衣装のアイデアやポイント」

保護者への連絡

日程やプログラム内容が決まれば、保護者への公示が可能になります。

案内の資料を作り、配布プリントや自園ホームページなどを使用し連絡しましょう。

内容は日時、開演・終演時間、プログラム内容、注意事項などを明記します。

その他当日の受付方法や、観覧席への案内についても記載すると良いでしょう。

各クラスでプログラムの準備

各クラスで本格的にプログラムの準備を開始します。

まずは保育士同士で歌や楽器の使い方、ダンスや劇の内容を落とし込む練習を実施。

そのあと、子どもたちに教えていきます。

練習が訓練のようにならないよう、子どもたちが楽しめるような工夫を行うことが大切です。

会場準備

リハーサルまでに会場の装飾や保護者席の設置、裏方機材の確認を行います。

楽器や劇で使用する大道具などは、すぐに配置できる場所に設置しましょう。

ここで足りない資材や必要なものを確認できます。

リハーサル

本番さながらの順序でリハーサルを行います。

このリハーサルを行うことで、子どもたちも本番が近いことを実感できます。

時間の調整や照明、音響などの確認まで行いましょう。

本番

本番は保護者も観覧されるため、保育士だけでなく子どもたちも緊張しています。

子どもたちが練習してきた成果を発揮できるよう、リラックスさせてあげましょう。

本番が上手くできたら、たくさん褒めてあげましょう。

振り返り

準備期間や本番を振り返って、反省点を挙げていく振り返りの時間を取ることも大切。

次年度で企画・運営をスムーズに行うために、反省点や改善点だけでなく、良かった点や継続していくべき点なども挙げていきましょう。

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【年齢別】生活発表会のプログラムアイデア

子どもたちが作品を作り上げ、保護者に披露する年に1度の生活発表会。

楽しみながら取り組めて、子どもたちが実力を発揮できるようなプログラムを企画しましょう。

年齢別におすすめのプログラムアイデアを挙げてみました。

0~1歳児におすすめのプログラム

『お名前呼び』


低年齢の子どもでもできるプログラムです。

普段の保育中でも取り入れやすく、保育士も子どもたちの楽しんで練習できそうですね。

『手遊び歌』

乳児さんが大好きな手遊びを発表会で披露してみましょう。

園やおうちでしている手遊びを舞台上で披露すると、同じ歌でも感じ方が変わりますよ。

2~3歳児におすすめのプログラム

『どうぶつたいそう1・2・3』

キャッチーな振り付けのダンスです。

歌に出てくる動物の衣装を作ると、可愛さが倍増しますよ。

『どらいぶ!タンバリン』

楽器を使った歌を取り入れると、乳児さんとの違いを出せるでしょう。

タンバリンやカスタネットなど身近な楽器を使うと、おうちでも練習できますね。

4~5歳児におすすめのプログラム

『合奏 / ミッキーマウス・マーチ』

卒園に近づいてくる年齢のため、今まで挑戦したことのないプログラムを取り入れるとよいでしょう。

誰でも知っている曲だと、練習もスムーズに進みますよ。

『オペレッタ / ひらけゴマ! アリババととうぞく』


セリフを覚える劇遊びを披露することも生活発表会の醍醐味です。

保護者の方に成長した姿を見てもらうのに最適ですね。

保育園の生活発表会を円滑に運営するポイント

生活発表会を成功させるには、運営を円滑に行うことが大切です。

どうすれば円滑な運営ができるかのか、ポイントをまとめました。

進行スケジュールに余裕を持つ

準備を進行するスケジュールに余裕がないと、何かトラブルやイレギュラーが起こった際に柔軟に対応できません。

子どもたちの特にプログラム決めや練習の計画などは、余裕を持って取り掛かることが大切です。

進行スケジュールはイレギュラーがある可能性も考慮し、余裕を持って立てるようにしましょう。

保育士同士のコミュニケーションを頻繁に行う

生活発表会の準備中は、各保育士がそれぞれの役割を担うことがほとんど。

それぞれで作業していることが異なるため、お互いが何の準備をどれくらい行っているか、常にコミュニケーションを取るようにしましょう。

何気ないコミュニケーションの中から、良いアイデアが浮かぶかもしれません。

子どもの役割を配慮する

ダンスや劇、オペレッタなどを行う際、配慮したいのが子どもたちの役割。

出番の分量に極端な偏りがあったり、不公正さがある場合は、子どもたちが心から楽しむことができません。

極端な偏りは保護者のクレームにつながることもあるため、子どもの役割はなるべく平等になるように配慮しましょう。

子どもたちが楽しめるプログラムを行う

生活発表会の主役は子どもたち。

その子どもたちが心から楽しめるようなプログラムを行うことが、何よりも大切なことです。

保育士が雰囲気を盛り上げて、「これから楽しいものをみんなで作るんだよ」という声掛けを行うことも良いでしょう。

劇遊びを取り入れる

生活発表会の準備として、劇遊びを取り入れる保育園は多いようです。

生活発表会の前に劇遊びを行うことで、役を演じることの楽しさを感じられたり、より物語の世界に親しみを持つことができでしょう。

また、保育士も劇遊びでの子どもの様子を観察することでイメージが膨らみ、子どもに合った配役や題材を決めることができるかもしれません。

>>>あわせて読みたい「子どもも喜ぶ!保育園での劇遊びの進め方やおすすめの題材は?」

 

まとめ

年に一度の大きな行事である生活発表会。

成功に終わらせるためには、企画・進行をしっかり行うことが大事です。

余裕を持ったスケジュールを立てて、子どもたちが楽しめる行事となるよう準備に努めましょう。

日々の保育に追われて、ゆとりのある生活発表会準備ができないという方は、ゆったりとした保育ができる園に転職してみてはいかがでしょうか。

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