お役立ち情報
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保育生活において、保育士と子どもの信頼関係は欠かせません。ですが、「子どもが心を開いてくれない」「話しかけてくれない」と子どもとの信頼関係に悩む保育士は少なくありません。では、保育士が大勢の子どもたち一人ひとりと信頼関係を築くにはどうすべきなのでしょうか?今回は、保育士と子どもの信頼関係に関する、信頼関係を築く方法や注意点を紹介します。
■目次
保育士として子どもと接している中で、「なかなか心を開いてもらえないな」「信頼されていないみたい」と感じる場面はあるかもしれません。
子どもは生後6か月頃から人見知りをし始めるため、家族などの身近な人以外に対して警戒心を持つようになります。
それゆえに、保育士が信頼関係を築きにくいと感じるのは無理もないでしょう。
だからといって、ずけずけと子どもの心の中に踏み込んでしまうことはNGです。
時間をかけて信頼関係を築き、子どもにとって安心できる存在となることが大切なのです。
>>>あわせて読みたい「愛着形成の大切さとは?愛着を育む保育士の関わり方を紹介」
保育士と子どもが信頼関係を築くためには、以下の3つのポイントが重要です。
❶積極性
❷共感性
❸スキンシップ
それぞれのポイントが信頼関係を築くうえで、どのように関わっていくのか細かく見てみましょう。
保育士から子どもに声かけしたり行動を起こそうとする積極性は、子どもに対して関心を持っている姿勢の表れです。
そもそも子どもが安全で安定した生活を送るためには、大人に関心を持たれている、見守られているという実感を子ども自身が得ることが重要です。
保育士が積極性を持って関わることで、子どもは安心・安全を提供してくれていると実感します。
子どもがそう実感すれば、その保育士を信頼するようになるのです。
楽しいことや嬉しいことがあったとき、保育士と子どもが「楽しいね!」「嬉しいね!」と共感することで、子どもは保育士から「認めてもらえている」と実感します。
また、子どもが何か遊びをしたときに「楽しい」と感じたとしましょう。
「楽しい」と感じるだけでは、一つの出来事として終わってしまうかもしれませんが、誰かとその楽しさを共感することで、「楽しいってこのことなんだ」と再認識します。
このように共感を通して、生活の一つひとつを”良い物事”にしてあげることで、子どもの意欲を育むことにもつながるのです。
上記の『積極性』『共感性』で述べたように、子どもは”実感”することがなによりも大切です。
子どもを”大切にしている気持ち”を言葉で伝えることは大切ですが、それを子どもが実感できるかどうかは子どもによって異なります。
その点、スキンシップをすることで、子どもは”守られている”、”大切にされている”、”受け入れられている”と安心感を実感することができるのです。
そして、このような”実感”が保育士への信頼感につながります。
>>>あわせて読みたい「保育士のスキンシップはどこまでいいの?効果やおすすめの遊び方」
以下では、保育士と子どもが信頼関係を築く方法を紹介します。
子どもが「これ見て!」「○○して!」と話しかけてきたとき、忙しいからといって受け流してしまうことはありませんか?
子どもが話しかけてきた際は、一人ひとりと向き合う時間を作ってあげることが大切です。
子ども一人ひとりにきちんと対応をしてあげることで、子どもは徐々に心を開いてくれるでしょう。
子どもの中には、こちらから声をかけても、なかなか口を開いてくれない子もいるでしょう。
そんなときは、ゆっくりと話ができる静かな場所に移動して話をするのが良いです。
落ち着いた口調で優しく声をかければ、子どもの警戒心も解けるかもしれません。
子どもとのコミュニケーションにおいて一番重要なことは、子どもの話を聞くことです。
子どもの話を聞かずに保育士が一方的に話を進めてしまうと、子どもは自分の想いを消化しきれなかったことで、不満を溜め込んでしまいます。
子どもが満足するまで話を聞いて理解してあげることで、子どもも心を開いてくれるはずです。
保育士と子どもが信頼関係を築くためには、保育士が子どもの言動や考えを否定しないことが重要です。
たとえ問題だと思われるような言動だったとしても、まずは認めましょう。
例えば、子どもが友達を叩いてしまった場合、「おもちゃが欲しかったんだよね」と子どもの気持ちと言動をそのまま受け止めます。
その際、「先生は、あなたを受け入れているよ」といった具合に、子どもが安心できるような口調で声かけをすることが大切です。
子どもが30人いれば30通りの性格があるため、保育士は一人ひとりに合った対応をすることが大切です。
自分から話しかけてきてくれる子もいれば、あまり話さない無口な子どももおり、信頼関係を築くための声かけはその子どもに合わせたものにする必要があるのです。
日々の保育を通して子どもの個性を見極め、その子どもに最適な声かけを見つけましょう。
以下では、保育士と子どもが信頼関係を築く際の注意点を紹介します。
子どもに話しかけた際、必要以上に返事がない場合は、考えすぎて思考停止していないかどうか確認しましょう。
特にポカンとした表情の場合は、考えすぎて答えを出すのに時間がかかってしまっていることも…。
子どもと信頼関係を築くためには、コミュニケーションが大切です。
しっかりと言葉のキャッチボールができるよう、子どもが分かりやすい質問を投げかけるよう意識しましょう。
「子どもからなかなか話しかけてくれない」と、子どもとの信頼関係に悩む保育士は少なくありません。
ですが、人によって信頼関係が築けている状態は異なるため、重く受け止め過ぎないよう注意しましょう。
前述したように、子どもの性格はさまざまです。
仲良くお話ができたり相談できたりする子どももいれば、必要最低限の話はしなくても居心地が良いと感じている子もいます。
話しかけてもらえないからといって、必ずしも信頼関係が築けていないということではないため、このことを頭に入れておくと気持ちも楽になるかもしれません。
「注意しても静かにしてくれない」「言うことを聞いてくれない」という子どもの対応に頭を抱える保育士もいるでしょう。
いわゆる『試し行動』といわれる行動ですが、この行動は「自分が本当にこの先生に受け入れてもらえているか」という気持ちの表れです。
子どもが試し行動をする理由は、その保育士に興味があるからです。
子どもの気持ちを受け止めて信頼関係を構築するチャンスでもあるため、ただ叱って終わり、という状態は避けましょう。
>>>あわせて読みたい「子どもの試し行動にはどう対応したら良い?原因と対応方法を紹介」
今回は、保育士と子どもの信頼関係に関して、信頼関係を築く方法や注意点を紹介しました。
保育生活において、保育士と子どもの信頼関係は非常に重要です。
ですが、「子どもがなかなか話しかけてくれない」「懐いてくれない」と信頼関係に悩む保育士は少なくありません。
子どもと信頼関係を築くうえで大切な『積極性』『共感性』『スキンシップ』を意識しながら、子ども一人ひとりと向き合って信頼関係を築いていきましょう。
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