お役立ち情報
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洗濯バサミを使った遊びを保育に取り入れることで、子どもの成長に役立つことをご存知でしょうか?家庭に必ずといっていいほどある洗濯バサミは、子どもの知育に非常に良いとされています。すぐに手に入るのも嬉しいポイントですよね。今回は、保育に取り入れてほしい洗濯バサミ遊びに関する、ねらいやおすすめの遊び方について解説します。
■目次
洗濯バサミは、どの家庭にもある一般的なアイテムですが、子どもの知育や療育に非常に良いとされているアイテムでもあります。
その理由は、洗濯バサミの”つまんで挟む”という単純な動作にあります。
普段何気なく使っている箸や鉛筆、はさみは、親指・人差し指・中指の3本指が上手く使えないと使うことができません。
そこで、洗濯バサミを使った遊びを取り入れることで、この3本指の使い方を効果的に練習することができるのです。
洗濯バサミは、100円ショップをはじめ、身近な場所で簡単に手に入れることができるため、遊びの準備もしやすいでしょう。
また、インターネットで『洗濯バサミ おもちゃ』と検索すると、洗濯バサミを使って遊べる手作り玩具が販売されているため、チェックすることをおすすめします。
洗濯バサミ遊びは、指の力がついてくる2歳頃から始めると良いです。
バネの力が弱いものやただ洗濯バサミを外すという動作のみであれば、2歳前からでも遊ぶことができます。
使用する洗濯バサミのバネの強度や子どもの発達状況にあわせて、取り入れましょう。
保育で行う洗濯バサミ遊びのねらいは、以下の点が挙げられます。
●指先のつまむ力を育む
●力加減の調節の仕方を身につける
●洗濯バサミ遊びを通して、創造力を養う
洗濯バサミをつまむという動作には、手の力が必要です。
洗濯バサミでつまむ動作を繰り返し行うことで、自然とつまむ力を育むことができます。
加えて、どのくらいの力加減で洗濯バサミが開くのかということも遊びを通して学んでいくため、指先の力加減の調節の仕方も身につけることができるのです。
また、洗濯バサミをつなげていくと面白い形になったり、何かに見立てて洗濯バサミを付けたり…
洗濯バサミで何ができるかを考えることで、創造力や発想力を養うことにもつながります。
この他にも、指先に神経を集中させるための集中力や目と手を連携して動かす協応動作などが身につきます。
缶の端や厚紙などの固い物を洗濯ばさみで挟み、それを取ってもらう遊びです。
特に1歳児は、手先が自由に使えるようになる時期ではありますが、まだ洗濯ばさみをつまむという力はありません。
そのため、力が強くなるまでは、物を挟んでいる洗濯ばさみを引っ張って取る、という遊びで興味を持たせるようにしましょう。
慣れてきたら、衣類や布など、柔らかい素材の物に替えてチャレンジしてみると良いです。
お花や太陽、虫、ライオンの顔など…
さまざまな台紙を用意し、洗濯ばさみを挟むことで可愛いキャラクターに変身させる洗濯バサミ遊びの定番の遊びです。
どのように洗濯ばさみを挟めば変身できるのか、という創造力を養うことにもつながります。
台紙は、ラミネートをすることで強度が増し、繰り返し遊べるようになります。
●画用紙
●ラミネート
●はさみ
●セロハンテープ
●洗濯ばさみ
❶画用紙で好きな形を作る
例)❶❷❶をラミネーターにかけ、画用紙にあわせて不要な箇所を切り取ったら台紙の完成
❶❸❷の台紙に、自由に洗濯ばさみをつけて遊ぶ
身近にある紐やリボンの両端を椅子や壁に貼り付け、カードやハンカチなどを洗濯物に見立てて洗濯バサミで干していく遊びです。
片手に洗濯バサミ、もう片手に洗濯物という両手を使う動作は、子どもにとって良い影響を与えます。
見本として、保育士が洗濯物の干し方を教えてあげると良いでしょう。
日常生活でお母さんが洗濯物を干す際は、進んでお手伝いをしてくれるようにもなるかもしれませんね。
●紐やリボン
●ガムテープ
●カードやハンカチ、靴下など小さめの物
●洗濯バサミ
❶紐やリボンの両端を壁や椅子に貼り付け、固定する
❷カードやハンカチ、靴下を洗濯物と見立てて、洗濯バサミで挟みながら遊ぶ
ペットボトルの口に洗濯バサミを一つ挟み、順番に洗濯バサミをつなげていき、倒れないよう競うゲームです。
この遊びでは、洗濯バサミを慎重につなげていく集中力や、どこに挟めば倒れないかといった物のバランス感覚を養うことにつながります。
複数人で遊べるため、お友達や保育士と楽しみながら遊ぶことができます。
●綺麗に洗ったペットボトル
●洗濯バサミ
❶ペットボトルの口に洗濯バサミを一つ挟む
❷洗濯バサミを高くつなげられるよう、順番に洗濯バサミを挟んでいく
❸バランスを崩して倒してしまった人が負け
端から交互に洗濯バサミを挟んだ定規を、積み木やブロックなどで坂道にし、上からビー玉を転がして遊ぶ工作遊びです。
ビー玉がカタカタと洗濯バサミにぶつかりながら坂を下る様子が何とも面白いです。
ビー玉がゴールまで達成した際は、達成感を味わうことができるでしょう。
定規を長くしたり、洗濯バサミを増やしたり、色々なアレンジを加えて挑戦してみてくださいね。
●30~50cmの定規
●積み木やブロック
●ビー玉
●洗濯バサミ
❶定規の端から洗濯バサミを交互に留めていく
(斜めに留めるのがポイントです)❷反対側の端まで洗濯バサミで留めたら、積み木やブロックに立てかけ、坂にする
❸坂の上からビー玉を転がし、ゴールを目指す
洗濯バサミの先端同士をくっつけ、その洗濯バサミにボールなどを投げたら爆弾のように飛び跳ねる遊びです。
洗濯バサミが飛び跳ねたときの音や様子を楽しむことができるでしょう。
ただし、洗濯バサミ爆弾の周りには人がいない環境で、近すぎない距離で行うよう注意が必要です。
楽しく遊ぶためにも「お友達に向けて投げない」「広い場所で遊ぶ」など、子どもとお約束をしてから遊ぶと良いでしょう。
●洗濯バサミ
●ボール
❶洗濯バサミの先端を開いた状態で、他の洗濯バサミの先端を挟む
❷❶の洗濯バサミ爆弾をいくつか作り、並べる
❸ボールなどを投げると、洗濯バサミが飛び跳ねる
宝探しのヒントを描いた紙を挟んだ洗濯バサミをさまざまな場所に隠し、宝まで導く宝探しもおすすめです。
洗濯バサミを使って直接何かをする遊びとは異なりますが、宝が見つかったときの達成感は素晴らしいものです。
ヒントは、分かりやすくすることがポイントで、最初は少ない数から始めると良いでしょう。
お友達と協力して探すことの楽しさや宝が見つかるまでのワクワク感を味わうことができます。
●宝探しのヒントを描いた紙
●宝となる景品
●洗濯バサミ
❶宝の場所が描かれた紙を洗濯バサミで挟み、さまざまな場所に隠す
❷子ども達は隠された紙を探し、宝を見つける
保育で洗濯バサミ遊びを取り入れる際の注意点は、以下の通りです。
誤って指を挟まないよう、保育士は注意する必要があります。
洗濯バサミの挟む強さに関わらず、子どもの小さな指が挟まってしまった場合、十分大きな怪我につながる危険性があります。
保育士は、目を離さないことはもちろん、遊ぶ前に「指は故意に挟まない」と、子ども達に伝えることも大切です。
洗濯バサミは、手のひらサイズに収まるほどの大きさであり、角ばった形をしています。
そのため、踏んでしまうと、足の裏に怪我をしてしまいます。
洗濯バサミ遊びをする際、洗濯バサミを床に散らかしてしまいがちですが、踏まないように十分気を付けるようにしましょう。
遊ぶときは、使う分だけを出したり、床ではなく机の上に広げるなど、配慮することをおすすめします。
どの家庭にもある洗濯バサミは、子どもの知育に非常に役立つ遊び道具です。
洗濯バサミを使っての遊び方がなかなか思いつかないからこそ、子どもの創造力を養うにはぴったりなのです。
100円ショップでも簡単に手に入れることができるため、手軽に遊べる玩具として、ぜひ保育に取り入れてみてください。
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