保育園でリズム遊びをしよう!ねらいや年齢別おすすめの遊び方

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リズム遊びは、保育園で積極的に取り入れてもらいたい遊びの一つです。歌やリズムにあわせて身体全体を動かすリズム遊びは、全身運動としての役割もあります。また、子どもの成長に必要な要素を促すのに非常に効果的な遊びなのです。今回は、メリットづくしのリズム遊びに関するねらいや年齢別のおすすめの遊び方について解説します。

リズム遊びとは?

リズム遊びとは、歌やリズムにあわせて身体を動かしたり、歌ったりする遊びのことです。

動かす身体の範囲は、身体全体から手や指先など、遊びによってさまざまです。

また、楽器を取り入れたり、動きを変えたりすることで、同じ歌やリズムであっても異なった楽しみ方ができるため、子ども達も飽きることなく遊ぶことができます。

リズム遊びでは、リズム感や運動能力を養うことができるほか、幼児期の頃から音楽に触れることで、心身の成長に良い影響を与えます。

そのため、普段の遊びとしてはもちろん、生活発表会の演目としても取り入れる保育園が多いようです。

 

保育でリズム遊びを行うねらい

保育でリズム遊びを行うねらいは、以下の点が挙げられます。

リズム感や運動能力を養う

集中力や協調性が身につける

音にあわせて身体を動かすことを楽しみ、表現力を身につける

リズム遊びは、リズム感を自然と身につけることができ、身体全体を動かすことで全身運動の役割をも担います。

リズム遊びを通して、手と足を協調させて動かすコツを身につけることもできるでしょう。

また、リズム運動は、お友達や保育士と一緒に遊ぶのが基本です。

意識的に周りとリズムをあわせようと行動やリズムに集中することで、集中力や協調性が身につくかもしれません。

加えて、手をたたいたり、身体を揺らしたりといった動作から、自己表現力が養われます。

まだ言語能力が十分でない子どもにとって、リズム遊びは、自分自身を表現するための大切な手段になるのです。

 

保育で行うリズム遊びの種類は?

保育で行うリズム遊びの種類は、以下の4つが挙げられます。

準備体操

準備体操は、本格的な運動を始める前に行います。

準備体操をしっかりと行うことで、筋肉や関節をほぐし、柔軟性を高めます。

特に冬の寒い時期は、準備体操を行うことで体が温まり、心肺機能が上がる効果が期待できるようです。

怪我をしにくい身体を作るといった意味でも準備体操は、非常に重要なのです。

リズム運動

リズム運動は、音楽にあわせて身体を揺らしたり、ジャンプしたりといった日常的にできる運動です。

0歳児の保育から取り入れることができ、音楽にあわせて身体を動かすことの楽しさを学ぶことができます。

また、脳の働きを良くし、身体と心の発達を促す効果が期待できます。

ダンス

ダンスは、音楽にあわせて決められた振り付けを行い、生活発表会や運動会などで取り入れる保育園も多いですよね。

振り付けによっては、片足を上げてバランスを取ったり、しゃがんだ体勢から立ち上がったりと、バランス感覚や体幹を養うことができます。

また、お手本となる保育士の真似をしながら、周りのお友達と同じ動きをしようと意識することで、協調性を育むことにつながります。

リトミック

リトミックは、スイスの作曲家であるエミール・ジャック=ダルクローズによって考案された音楽教育法です。

音楽やリズムを聴き、それにあわせて身体全体で自由に表現することを楽しむのが基本の遊び方です。

幼児期にリトミックに取り組むことで、心の基礎を形成し成長を促すとともに、将来的に必要な感性も養うことにつながります。

 

【年齢別】リズム遊びのおすすめの遊び方

年齢別のリズム遊びのおすすめの遊び方は、以下の通りです。

0~1歳児

『手をたたきましょう』

手拍子や足踏み、表情など、身体全体を使って楽しく遊ぶことができる手遊び歌です。

立って身体を動かすことができない0〜1歳児は、保育士との触れ合いができるリズム遊びがおすすめ。

子どもの手を持って手拍子する動作や笑った顔、怒った顔、泣き顔など色々な表情を目の前で表現してあげると、子どもの表現力にも良い影響となるでしょう。

『おんまはみんな』

この歌のリズム遊びでは、長座した保育士の膝の下あたりに子どもを座らせて行うのがおすすめです。

歌詞の「ぱっぱか」にあわせて保育士が足を持ち上げ、子どもの身体を上下にバウンドさせます。

ここでは、しっかりと子どもと目を合わせて行うことが大切であり、子どもが社会性を身につけることにもつながります。

 

2~3歳児

『いとまき』

小さい子どもにとって、手をぐるぐると回す動作が意外と難しい『いとまき』。

はじめはゆっくりとしたテンポで練習し、慣れてきたら徐々にスピードを上げて遊んでみましょう。

動作が難しい場合は、保育士がサポートし、上手にできるやり方を教えてあげてくださいね。

『大きな栗の木の下で』

手を大きく広げたり、肩を通って下ろしたり…さまざまな動作が伴う手遊び歌です。

2歳児クラスで行う場合は、保育士と子どもが向き合い、3歳児クラスで行う場合は、子ども同士で向き合いながら遊ぶと良いでしょう。

1回遊ぶごとに目の前のペアを変えていくのも楽しめそうですね。

 

4~5歳児

『アブラハムの子』

徐々に動かす身体の部位が増えていき、全身運動にもなる手遊び歌です。

身体全体を思い切り動かすため、運動前やゲームをする前のレクリエーションとして取り入れるのもおすすめです。

歌詞に出てくる身体の部位を変えるなどのアレンジを加えれば、子ども達も飽きずに楽しく遊ぶことができます。

『線路は続くよどこまでも』

歌詞に出てくる山や谷、電車が走る様子など、身体全体で表現する手遊び歌です。

保育士と子どもが向かい合ったり、子ども同士で向かい合って歌えばより楽しくなりそうですね。

マラカスやタンバリンなど、楽器を持ちながら歌うのもおすすめです。

 

保育でリズム遊びを行う際のポイント

保育でリズム遊びを行う際のポイントは、以下の通りです。

子どもの年齢・発達に合った内容にする

リズム遊びは、子どもの年齢や発達に合った内容にすることで、子どもも楽しんで参加することができます。

また、上手に取り入れることで、子どもが将来必要となる運動能力の基礎が身につくほか、言語能力の発達やコミュニケーション能力の向上といったさまざまな効果が期待できます。

また、日頃から子ども達を観察し、わらべ歌や手遊び歌など、興味を掻き立てるような音楽を選定することも大切です。

広い場所で行う

リズム遊びは、手や足をはじめとした身体全体を動かす遊びです。

ときには、走ったりジャンプしたりすることもあるため、思う存分身体を動かせるような広い場所で行うようにしましょう。

また、子ども同士のトラブルを防ぐためにも、「他のお友達を押さない」「身体を動かすときは周りを見てから」といった約束事をあらかじめ決めておくこともおすすめです。

保育士自身のリズム感を鍛える

リズム遊びにおいて、保育士は、子どものお手本として音楽やリズムにあわせて身体を動かします。

特に言葉がまだ未発達の子どもは、保育士の動いている様子を目で見ることで、身体の動かし方を覚えていくのです。

そのため、保育士が十分にリズムに乗れていないと、子どもは、どのように身体を動かせばよいのか分からなくなってしまい、正しいリズム感を養うことができなくなってしまいます。

ですが、「リズム感がない…」「リズムにあわせて動くことが苦手」という保育士の方もいることでしょう。

その場合は、まずはメトロノームのテンポで身体を動かしたり、リズム遊びで使用する音楽を聴き込んで身体に覚えさせるなど、リズム感を鍛えることから始めてみることをおすすめします。

 

まとめ

リズム遊びでは、リズム感をはじめ運動能力や集中力、協調性など、子どもの成長に必要な要素を養うのに非常に効果的な遊びです。

特に、まだ言語能力が十分でない子どもにとっては、自己表現をするための大切な手段となります。

ぜひ保育園でリズム遊びを積極的に取り入れていきましょう。

 

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