お役立ち情報
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保育園で外遊びを取り入れているところは多いでしょう。実際に、外遊びは、子ども達が大好きな遊びです。また、外遊びには、子どもの成長において非常に多くのメリットがあるため、欠かすことができない保育活動の一つでもあります。今回は、保育園の外遊びが与える効果やねらい、おすすめの遊び方について解説します。
■目次
元気いっぱいな子ども達は、外で遊び回ることが大好きです。
ですが、近年、子どもを取り巻く環境の変化により、子どもの体力・集中力の低下が問題視されています。
このような問題の解決の糸口となるのが、保育活動の一つである外遊びなのです。
外遊びは、体力作りはもちろん、園外でしか経験できないような自然環境に触れることで五感が刺激され、脳の発達が促進されます。
また、外遊びを通して、コミュニケーション力や思考力・想像力、さらには集中力が養われます。
このように、外遊びが子どもに与える影響は大きく、子どもの成長に欠かすことができない保育活動なのです。
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外遊びには、さまざまな遊びがありますが、子どもの発達状況に応じて遊びを選ぶことが大切です。
以下では、年齢別にまとめた保育園の外遊びのねらいや過ごし方を紹介します。
0〜1歳児のねらいは、以下の点が挙げられます。
●外の空気や風、温度を感じることで、五感を養う
●自然環境への興味関心を持たせる
まだ歩くことが難しい0〜1歳児の場合は、日光浴や外気浴を通して、自然環境に触れることになるでしょう。
公園に出かけなくとも、園庭に出て外の環境に触れ、遊び回る他の子ども達を眺めるだけでも良い刺激となります。
簡単なボール投げや砂遊びなどもおすすめです。
外遊びの目安時間は、20〜30分程度が良いでしょう。
2〜3歳児のねらいは、以下の点が挙げられます。
●身体を使って遊ぶことを楽しむ
●お友達とコミュニケーションを取りながら遊ぶことを楽しむ
●ルールのある遊びの楽しさを知る
2歳頃になると、走ったり跳んだりといった基本的な運動機能が発達し、できるようになることが増えます。
そして、少しずつお友達と集団で遊ぶことの楽しさを学んでいきます。
ある程度の理解力も身に付くため、遊びのルールや仕組みも分かるようになり、鬼ごっこやだるまさんがころんだ、かくれんぼなどの遊びが楽しめるでしょう。
また、公園の遊具も使いこなせるようになるため、保育士は、子どもが怪我をしないよう十分注意して見守ることが大切です。
外遊びの目安時間は、40〜45分程度が良いでしょう。
4〜5歳児のねらいは、以下の点が挙げられます。
●ルールのある遊びをより楽しめるようアレンジすることで、想像力を養う
●お友達と協力し合うことで、コミュニケーション力や協調性を養う
●お友達と工夫し合ったり、意見を出し合ったりし、一緒に遊ぶことの楽しさを味わう
4歳頃になると、理解力や応用力が飛躍的にアップします。
これにより、ルールのある遊びにアレンジを加えたり、自分たちでルールや遊び方を決められるようになります。
また、全身の筋肉がついてくるため、身体全体を使った運動遊びを取り入れるのもおすすめです。
外遊びの目安時間は、1時間程度が良いでしょう。
以下では、集団で遊べる外遊びのおすすめの遊び方を紹介します。
外遊びの定番の遊びともいえる『鬼ごっこ』。
鬼ごっこは、さまざまなアレンジを加えて楽しめるのが特徴でもあります。
追いかけっこを目的とすれば、2歳児から楽しむことができます。
また、アレンジ次第では、異年齢保育の遊びとしても取り入れられるため、ぜひ色々な鬼ごっこアレンジをしてみてくださいね。
高鬼
遊具や段差などを活用し、鬼よりも高い場所にいれば安全、というルールの鬼ごっこです。手つなぎ鬼
鬼に捕まった子は鬼と手をつなぎ、どんどん鬼が増えていく鬼ごっこです。しっぽ取り
各自がおしりにしっぽを付けて、お互いにそのしっぽを取ろうと追いかける鬼ごっこです。誰もが一度は子どもの頃に遊んだことがあるであろう、有名な遊びの一つです。
屋外に関わらず室内でも遊ぶことができ、道具の準備がいらないため、すぐに遊び始めることができます。
また、少人数から大人数まで遊べるため、クラスの遊びとしてもおすすめな遊びです。
❶鬼役を1人決めたら、鬼役の子は、木や壁の側に立つ
❷❶以外の子どもは、離れた場所の地面にスタートラインを引き、横一列に並ぶ
❸「はじめのいーっぽ」の合図で、鬼以外の子どもが大きな一歩で鬼に近づく
❹鬼は子ども達に背を向け、大きな声で「だるまさんが転んだ」と言い、鬼以外の子ども達は、その間にそーっと鬼に近づく
❺鬼は「だるまさんが転んだ」の「だ」と言うタイミングで勢いよく後ろを振り返る。鬼以外の子ども達は、鬼が振り返った瞬間にピタッと静止する
❻鬼は、振り返った瞬間に動いている子どもを見つけたら、「○○ちゃん動いてる!」と名前を呼ぶ。呼ばれた子どもは、鬼に捕まり手をつなぐ
❼❹〜❻を繰り返す
❽鬼に捕まっていない子どもは、鬼が背を向けている間に「きった!」と言い、捕まっている子どもをタッチしてスタートラインのほうへ逃げる
❾鬼は「ストップ!」と言ってみんなを止める
❿鬼は、決められた歩数だけ止まっている子どもに歩み寄り、一番近くにいる子にタッチできたら、鬼役を交代する
複数人のお友達と手をつなぎ、わらべうたを歌いながら身体を動かす伝承遊びの一つです。
ルールは、単純で分かりやすいため、異年齢保育の遊びとしてもおすすめです。
遊びの中には、相談する時間があるため、お友達とのコミュニケーション力や協調性が養われるでしょう。
❶2つのチームに分かれ、向かい合う形で横一列に並び、手をつなぐ
(2つのチームの間隔は空けておく)
❷代表者がじゃんけんをし、先攻・後攻を決める
❸勝ったチームは「勝ってうれしいはないちもんめ」と歌いながら前進し、「はないちもんめ」の「め」の部分で片足を蹴り上げる。このとき負けたチームは、歌に合わせて後退する
❹今度は負けたチームが「負けてくやしいはないちもんめ」と歌いながら前進し、❸と同様のタイミングで片足を蹴り上げる。先攻のチームは、歌に合わせて後退する
❺わらべうたを歌いながら❸~❹の動きを繰り返す
❻歌の最後の「相談しよう、そうしよう」のフレーズは、2つのチームの全員歌い、それぞれのチームで、相手チームのどの子を呼びたいか相談して決める
❼決まったら「きーまった」と言い、先攻のチームから順番に「○○ちゃんがほしい」「○○くんがほしい」と、❸~❹の動きと同じように前後に動きながら指名する
❽呼ばれた子どもは、前に出てじゃんけんをする
❾じゃんけんに負けた子は相手チームに移動する
❿どちらかのチームから子どもがいなくなるまで❸~❾を繰り返す
以下では、自然に触れて楽しむ外遊びのおすすめの遊び方を紹介します。
園庭や公園にあるお花や葉っぱ、小石、木の実など、さまざまな種類の自然物を集め、それらを分類するという自然遊びです。
通年を通して実施できる遊びであるため、自然物を通して、季節の変化を楽しむことができます。
また、実際に自然物に触れる機会を作ることで、植物の名前を知ったり、自然に興味を持つきっかけにもなります。
春は桜の花びら、秋は落ち葉…上から落ちてくる花びらや落ち葉をキャッチする遊びです。
風に乗ってあちこちに舞う花びらや落ち葉をキャッチするのは、意外と難しいですが、子どもと一緒に保育士も夢中になれます。
チーム戦や個人戦にして、誰が一番たくさんキャッチできるか競い合うのも楽しいですよ。
落ちている石を集めて、重ねる石のタワー作りもおすすめです。
1人でも夢中になれますが、2人以上でタワーが崩れてしまったら負け、というルールを設けるのも良いでしょう。
上手に重ねるために、平らな石を選ぶなど、工夫しながら遊ぶ様子が見られるかもしれません。
また、倒れないように意識を集中させたり、そーっと石を置いたりといった行動から、集中力を養うことや指先の運動にもつながります。
保育園での外遊びは、子どもの成長に欠かせない要素を養うのに非常に効果的な遊びです。
外遊びでは、年齢や発達状況によって、ねらいや遊び方が異なるため、子どもに合った遊びを取り入れることが大切です。
アレンジ次第で乳幼児から遊べるものや、異年齢保育の遊びにもぴったりなものがあるため、ぜひ色々な遊びを取り入れてみてくださいね。
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