お役立ち情報
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保育士の仕事の一つである保育日誌を書く業務。子ども達の行動ひとつひとつを振り返り、日常の記録としてまとめる保育日誌を記録として残す必要があります。ですが、この保育日誌の書き方で悩んでいる保育士さんは多いのではないでしょうか。今回は、文章が苦手な保育士に向けて、保育日誌に関する書き方のコツなどを紹介していきます。
■目次
保育日誌は、その日にあった出来事や日々の状況、園児の様子や保育士の対応などを記録しておくものです。
ただ記録するのではなく、そこから課題や問題を抽出し、次の活動に活かしたり、子どもの対応の振り返りを行ったりします。
保育日誌を参考に、課題に向けてどのような対策を取ればいいのか、どのように援助を変えていけばいいのかを考えることが大切です。
つまり、保育日誌を書くことは、保育の質の向上や自分の保育士としてのスキル向上につながるのです。
保育日誌を書くことに苦手意識を感じる保育士の方は、保育の質を向上させるという意識をもって書いてみるとスムーズに書けるかもしれません。
保育日誌では、主に以下の項目を記入します。
ただし、保育園によってフォーマットは異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
●日付/気温/天候
●子どもの出席人数と欠席理由
●子どもの健康状態
●保護者への連絡事項
●その日の保育活動や行事
●保育のねらい
●子どものその日の様子
●反省や気づいたこと
…など保育日誌を前にフリーズしている間にいつの間にか残業してしまっていた、ということはありませんか?
保育日誌は毎日行う業務であるため、できるだけ素早く、要点をまとめて書きたいところです。
そこで、ここでは保育日誌を書く際のコツについて紹介します。
仕事中に起きた出来事をメモに残すことは、非常に大切です。
例えば、子ども同士のケンカの際、保育士が仲裁に入ったとします。
いざ、保育日誌に記録を残そうとしても、誰がいつ、どのような状況でその出来事が起こったのか、忘れてしまうかもしれません。
そのときの自分の言った言葉や子どもたちの変化など、殴り書きでいいのでメモに残す癖付けをしましょう。
日誌を前に「あれ?何を書くんだっけ?」とならないように注意したいですね。
保育日誌の言い回しをいくつか用意しておくと、スムーズに書くことができます。
「今日は〇〇があった。子どもたちの様子は△△で、次回もぜひやりたいと思った。××は難しそうだったので、次回は□□していきたい。」などというような言い回しをいくつか決めておくと、空白のところに文章を当てはめるだけで文章が完成するため、便利です。
どんな場合でも使えるよう、いくつかパターン決めをしておくと良いでしょう。
時間があるときに、先輩保育士の保育日誌を見せてもらいましょう。
文章が上手で分かりやすい保育日誌は、非常に参考になります。
何年も保育日誌を書いている先輩であれば、どのように書けばいいのかアドバイスをしてもらえるかもしれません。
自分の書いた保育日誌を見てもらい、改善点を提案してもらうこともおすすめします。
保育日誌は、保育の質を向上させるためのものです。
出来事をただ羅列するのではなく、その出来事から見えてきた課題や改善点を書くと、より充実した日誌になります。
その後の自分の行動にも、良い影響を与えるかもしれません。
子どもに対し、「〜してあげた」「〜させた」など高圧的・威圧的な印象を与える文章の書き方は避けるべきです。
文末の表現において、です・ます調やだ・である調で統一したり、1文を長すぎず、主語がぶれないように気をつけたりして基本的な文章構成ルールに注意しましょう。
また、日誌の中に子どもの名前を書いてよいかも、保育園によって異なるため、必ず確認しておく必要があります。
未満児と以上児では、できることも変わってきますし、保育士が見る視点も異なります。
年齢別にまとめた保育日誌の具体的な内容は、以下の通りです。
0歳児は、その日の体調、機嫌、離乳食の進み具合、ミルクの量などが重要になってきます。
また、この時期は出来ることが目まぐるしく増えてきます。
感情表現が多くなった、ハイハイができるようになったなど、成長もしっかり記録しておきましょう。
また、1歳児になると喋る意欲が増えたり、頑張って歩こうとする姿が見られます。
0歳児に引き続き、健康に関することと成長に関することについてもきちんと記録しておきましょう。
2歳児は、なんでも自分でやりたいという欲求が高まってくる時期です。
行動範囲や興味の対象も広がるため、子どもの具体的な行動について書くと良いでしょう。
また、3歳児は、おはしの持ち方やトイレ、着替えなど日常生活において必要なことが自分でできるようになってきます。
また、自我が芽生えてくる時期でもあります。
2歳児と同様、子どもの具体的な行動を書くとともに、言葉や気持ちにも目を向けると良いでしょう。
4歳児にもなると生活習慣はほぼ確立し、コミュニケーションの取り方も上手になってきます。
お友達と協力したり、一緒に何かをしたりするという行為も見られます。
そのため、お友達との関わる様子や言葉、内面の部分にも着目して書くと良いです。
5歳児は、最年長であることから、自分よりも小さなお友達の面倒を見たり、クラスを引っ張ったりしてくれる子も出てきます。
そのような場面から、子どもの主体性や自立性に注目してみたり、お友達と協力する姿を具体的に書いてみると良いでしょう。
確かに保育日誌を書くことは、保育の質を高めることにつながります。
しかし、書くことに囚われすぎると、目の前の子ども達から目をそらすことにつながりかねません。
その子どもの起こした行動にはどのような意図が含まれているのか、自分はどのような意図をもって子ども達に声かけしたのか、それらを考えることは非常に重要です。
子ども達をしっかり観察すること、まずはそこから始めることが最も大切なことです。
保育日誌を書くことが苦手な保育士の方は多いでしょう。
まずは目の前の子ども達をしっかり観察し、どのような意図があってその行動を起こしているのかをしっかりと考えましょう。
そのときの自分の対応、子ども達の変化を見逃さないようにし、課題や改善点を考え、保育日誌を充実したものにさせましょう。
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