お役立ち情報
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業務改善を求める声が多い、保育士の仕事。その根本にあるのが待機児童や保育士不足といった問題ですが、一向に解決の兆しが見えないのが現状です。このような問題を解決するためにも、保育士の業務改善は必要不可欠と考えられています。今回は、保育士の業務改善が必要な理由や具体的な方法について解説します。
保育士の業務改善が必要とされる理由は、以下の通りです。
保育士の人手不足は、常に問題視され、多くのメディアでも取り上げられるほどです。
保育士が不足している理由として、保育士の待遇の悪さが挙げられます。
他の業界に比べて、休日が少ない・取りづらいことや仕事量の割に給与が少ないといったことが背景にあるようです。
保育士資格を持っていても保育士として就職しない人や早期退職をする保育士が多い傾向にあり、保育業界は慢性的に保育士が不足しているのが現状です。
退職理由としても多く挙げられるのが、保育士の仕事量の多さ。
保育士の仕事は、日々の保育を始め、制作の準備や連絡帳の記入、おたより作成、乳児記録といった細かな書類作業など、毎日時間に追われるほど山積みです。
保育中にはできない仕事が多く、残業をしたり、持ち帰って仕事をしたりしなければ終わらないというのが現状です。
それに加えて、仕事が終わらないため、1時間あるはずの休憩時間を30分しか取らない、仕事をしながらご飯を食べるなど暗黙のルールが作られている保育園もあります。
中には、行事前になると、準備があるため休憩時間が短くなるのは当たり前という風習もあります。
保育士の過酷な現状を改善するためにはどうすれば良いのか、大きく5つに分けて説明します。
全てに取り組むことは難しいかもしれませんが、少しずつでも良い方向に向くように取り入れていきましょう。
保育補助者は、クラスの担任などの管理者にはなれませんが、有資格者を大いに手助けしてくれます。
掃除、洗濯など身の回りのことをしてもらえるだけでも保育士の負担が減り、他の業務に力を入れることができます。
そもそも、保育補助者は、子育てを経験されている方がほとんどで、若い保育士よりも知識・経験が豊富です。
保育士として保育の能率を上げる方法を教えてもらったり、さまざまな豆知識を教えてもらったりすることができるかもしれません。
今までの当たり前のやり方・考え方を脱出して、保育補助者の意見を大いに参考にして改善に取り組むと良いでしょう。
保育士の負担となっている業務内容を見直して、簡略化するのも一つの手段です。
通常、子どもと一緒に過ごすため、書類作業はなかなかできません。
いかに簡略化できるかと言う視点で、もう一度書類を見直してみましょう。
重複しているものや作成してはいるものの十分に活用されていないものは無いでしょうか?
また、何のために作成しているのか目的が明確でないのに流れで仕方なく作成しているものもあるかもしれません。
さらに、手書き書類を電子化することでかなりの時間が削減できます。
過去のデータを保存しておけば、次回はコピーしたり書き換えたりするだけで済みます。
毎月のおたよりや行事の案内は、テンプレート化しておくことで誰でも共通で使用できるため、効率的に仕事を進めることができておすすめです。
「業務が終わらないから休憩時間を減らす」「残業して業務を終わらせる」「保育園でできなかった残りの仕事は家でする」と言う考え方が定着していませんか?
代々受け継がれているかのように、勤務時間中に仕事を終えられないブラックな園が多数あります。
そうではなくて、「勤務時間中に仕事を終わらせるためにはどうすれば良いか」という考え方に変えましょう。
自ずと、仕事の効率化を図るようになり、悪循環から抜け出せるかもしれません。
>>>あわせて読みたい「【保育士の残業問題】原因と残業時間削減のためにできること」
保育士の業務を減らすためには、会議の時間短縮や回数を減らすことも大いに役立ちます。
毎回、多くの人が参加してなかなか意見がまとまらずに、結局今までと同じようなやり方を行うということになっていませんか?
これでは、会議が終わった後に不平不満が残ってしまい、あまり良い会議の時間とはいえません。
長年経験している保育士や若手の保育士の意見を取り入れていくのは難しいものですが、会議の前にしっかりと計画書などを準備して、事前に他の先生方に目を通してもらうのが良いでしょう。
最近では、登降園をアプリによって自動で入力するシステムなど、情報技術を利用した業務改善が行われています。
他にも保育料の自動計算や保育士の勤務時間管理などもでき、面倒な作業の手間を省くことができます。
インターネットを利用することで、事務的な作業の負担がかなり減り、業務を簡略化することができるのです。
国はICTシステムを推進しており、導入時の補助金も出されます。
初めは抵抗があったり、慣れずに時間がかかったりするかもしれませんが、確実に時間短縮になるため、これを機に大いに活用しましょう。
>>>あわせて読みたい「保育業界のICT化とは?ICT化のメリット・デメリットも紹介」
過酷な現状の保育士を守るためには、業務改善が必要不可欠です。
今までの流れから脱するのは大変なことですが、行動を起こさなければ何も変わりません。
覚悟を決めて皆で業務改善に取り組みましょう。
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