お役立ち情報
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子どもの登園拒否に対する対応に悩む保育士は多いでしょう。子どもが登園拒否することには、きちんとした理由があります。また、子どもはもちろん、子どもの登園拒否に悩む保護者のケアをすることも保育士の大切な役割です。今回は、登園拒否する子どもに関する、その理由や保育士ができる対応について解説します。
■目次
子どもが「保育園に行きたくない!」と登園拒否する背景には、必ず明確な理由があります。
以下では、子どもが登園拒否する主な理由を紹介します。
保護者と離れるのが寂しいという気持ちから、登園を拒否するケースは多いです。
特に休み期間中ずっと保護者と過ごしていたり、2歳以降になってから保育園に通い始めた子どもは、保護者と離れることに不安を感じてしまうようです。
また、入園してから徐々に保育園という場所が”保護者と離れ離れになる場所”という認識になり、自宅を出る前から泣き出してしまう子もいます。
身体がだるかったり、疲れていたりすると「しんどいから保育園に行きたくない」と登園を拒否する子どももいます。
幼児であれば、自分の体調についてある程度言葉で伝えられるでしょう。
一方、乳児の場合は、体調が悪いことを言葉で伝えることが難しく、泣いて訴えることもあります。
その様子が、「保育園に行きたくない」と泣いているように見えることもあるため、子どもをよく観察して判断を見極める必要があります。
保育園の環境になじめず登園を拒否する子どもは、少なくありません。
特に入園したばかりの子どもは、知らない大人や子ども、慣れない場所に不安を感じるかもしれません。
子どもの中には、クラス替えや給食の時間、身体を動かす時間など、保育園生活に苦手なことがあって「行きたくない!」という子もいます。
友達との関わり方が分からず、登園を拒否をする子どももいます。
子どもは、1〜2歳のうちは一人遊びが多く、3歳以降になると徐々に集団遊びをするようになります。
それに伴い、自分から輪の中に入っていけなかったり、苦手な友達がいたりと、人間関係に関する悩みも多くなるのです。
実際に、友達との関わりに関する悩みを保育士に相談する保護者は少なくありません。
このような人間関係の悩みがあると、「保育園に行くのが怖い」と感じてしまう子どもも出てくるのです。
登園拒否する子どもに対して、気持ちに寄り添い一人ひとり丁寧に対応することが大切です。
以下では、登園拒否する子どもに対して保育士ができることを紹介します。
まずは、子どもがなぜ登園拒否をするのか、その理由や原因を把握することが重要です。
そのためにも、子どもをよく観察しましょう。
登園拒否の理由が、保護者と離れたくないことだけであれば、保護者から離すことで丸く収まるケースが多いです。
保護者に相談して、理由や原因を聞いてみるのも良いでしょう。
登園時、なかなか保護者と離れられなかったり、泣き止まない場合は、子どもが好きな遊びで興味を持たせるようにしましょう。
「この車で遊んでみよう」「○○ちゃんが好きなおままごとしよう」と声をかければ、いつの間にか遊びに夢中になっていた、なんてこともあります。
子どもが好きなキャラクターの話をしたり、好きな絵本を読んであげたりして、気持ちを落ち着かせる方法も有効です。
子どもが登園拒否している場合は、保育士全員にその情報を共有することが大切です。
子どもの様子や登園拒否している理由・原因、保護者と話し合っている内容など…
勤務時間によって他の保育士がその子どもの対応をする可能性もあるため、些細な情報も伝えましょう。
登園拒否をする子どもが保育園に行きたいと思えるよう、保育園全体でサポートしていきたいですね。
子どもの登園拒否で一番困ってしまうのは、その保護者ですよね。
登園拒否する子どもの対応は、保護者と保育士が協力し合うことが大切です。
以下では、登園拒否をする子どもの保護者に対して保育士ができることを紹介します。
保護者と離れたくない理由で登園拒否をしている場合の登園時、保護者の姿が見えていると、子どもは気持ちを切り替えることが難しいです。
そのため、保育士は、保護者に「その後のことはお任せください」とお願いし、手を振って送り出しましょう。
この流れを習慣化すれば、次第に子どもは自分の気持ちを立て直すことができるようになり、泣くこともなくなるかもしれません。
また、その後のことが気になる保護者もいるため、お迎え時や連絡帳などで「元気に遊んでいましたよ」「大丈夫です」と声かけをすると安心感を与えられるでしょう。
保護者の中には、「子どもが泣いているのに預けるのは心苦しい」と後ろ髪を引かれる思いで預けに来る人もいるでしょう。
子どもが登園拒否をすることによって、大きな負担を感じる保護者は多いものです。
少しでもその負担や不安を軽減できるよう、こまめにコミュニケーションを取る時間を設けましょう。
その後の様子を伝えたり、登園拒否をする子どもに対して悩み事はないかを聞いたり…
保護者に寄り添った対応が重要なのです。
特に自分の気持ちを言葉で伝えることができない0〜3歳児は、泣いていることが多く、対応方法に悩む保育士は多いでしょう。
子どもの小さな変化を見逃さないためにも、保護者に家庭での様子をヒアリングすることが大切です。
その際、子どもの性格や好きな遊び・物なども聞いておくと、対応時に役立つ可能性があります。
また、熱心に子どもの情報をヒアリングする保育士の姿に、保護者は信頼と安心を得ることができるでしょう。
登園拒否をする子どもは、不安な気持ちを抱えています。
保育士がそれに気が付かず追い打ちしてしまうような言葉をかけてしまい、さらに登園拒否の気持ちが強まってしまう子どもは少なくありません。
以下では、登園拒否する子どもに対して保育士がしてはいけないことを紹介します。
登園拒否をしている子どもの中には、保育園生活の中の特定の場面に苦手を感じている子もいます。
例えば、お昼寝や食事、身体を動かす遊びなど…
子どもが苦手とすることを無理強いしてしまうと、さらに登園拒否が深刻な問題になる可能性もあります。
子どもによって苦手とするものは異なるため、保育士は日々の観察を通して見つける必要があるのです。
子どもが泣いている原因が分からず、対処できないからとそのままにしておくことは良くありません。
きちんと子どもと向き合い、なぜ泣いているのか理由を突き止めることが大切です。
言葉で気持ちを伝えることが難しい子どもの場合は、「これが嫌なんだよね」「こうしたいんだよね」と気持ちを代弁してあげましょう。
どうしても泣いている理由が分からない場合は、状況を説明したうえで、保護者に相談することも方法の一つです。
登園拒否に関して保護者から相談されているにも関わらず、重きを置かないで聞き流すようなこともしてはいけません。
子どもの登園拒否によって一番大きな負担を抱えるのは、保護者です。
保護者の相談に乗り、解決に導くためのアドバイスをすることも、保育士の大切な役割なのです。
1人で適切なアドバイスをしてあげることが難しい場合は、「他の保育士にも意見を聞いてみます」と保護者に伝えたうえで、先輩保育士やベテラン保育士に助言を求めてみましょう。
登園拒否の子どもへの対応に悩む保育士もいることでしょう。
子どもが登園拒否をすることには、必ず明確な理由があります。
その理由を見つけ出し、その子どもに合った対応をすることが大切です。
あわせて、保護者とこまめなコミュニケーションを取ったり、子どもが保育園にスムーズに登園できるよう協力を求めてみましょう。
登園拒否の子どもに対して、保育園全体がサポートできる体制を整えられると良いですね。
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