ベビーマッサージを保育に取り入れよう!やり方や注意点を紹介

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赤ちゃんに行うベビーマッサージを実施している保育園が増えていることをご存知でしょうか?実は、ベビーマッサージは赤ちゃんの肌に直接触れることによって大きな効果をもたらすため、保育士が実践することもおすすめされています。今回は、保育に取り入れるべきベビーマッサージのやり方や注意点などについて解説します。

ベビーマッサージとは?

ベビーマッサージは、まだ話せない赤ちゃんの肌に直接触れ、心と体のコミュニケーションを図るものです。

リラクゼーション効果だけではなく、体に刺激を与えることでさまざまな発達を促すことができます。

まずは、具体的なマッサージの効果や、分泌されるホルモンについて説明します。

ベビーマッサージの効果

ベビーマッサージは、赤ちゃんにとって心地の良い刺激となり、心身共にリラックス効果が得られます。

また、大人がマッサージをしてもらうときと同じように、血行を良くしたり肌の免疫力を上げるサポートをしたりします。

注目したい点は、赤ちゃんの肌に触れることで脳の発達が促され、筋肉を刺激することで運動機能が高まると言われていることです。

 

分泌される幸せホルモン

赤ちゃんとのスキンシップにより、オキシトシンというホルモンが分泌されます。

これは、愛情ホルモンや幸せホルモンとも呼ばれる脳内物質のことです。

幸せな気分になったり、愛情が深まったり、さらには体の成長を促すなどの効果があることが分かっています。

このように、ベビーマッサージを行うことは、赤ちゃんにとって非常に良い影響を与えるとされているのです。

 

ベビーマッサージを保育園で実践するためには?

ベビーマッサージを保育園で実践するために必要な準備物やポイント、おすすめの時間帯は、以下の通りです。

ベビーマッサージを行う上で準備する物

ベビーマッサージする際は、あらかじめ以下の物を準備しておきましょう。

ベビーオイル・・・

肌の滑りを良くし、保湿をするために使用します。

赤ちゃんの肌は非常に敏感であるため、100%天然由来のオイルなど、肌に優しいオイルを選びましょう。

バスタオル・・・

赤ちゃんの下に敷くため、大きめのバスタオルが好ましいです。

また、急におしっこやうんちをして汚す可能性があるため、バスタオルは予備を用意しておくことをおすすめします。

おもちゃ・・・

赤ちゃんが好きな物を用意しましょう。

万が一、ぐずってしまっても安心です。

ベビーマッサージのポイント

使用するベビーオイルは、必ずパッチテストをしましょう。

肌に優しいと言われていても、合わない場合があります。

また、赤ちゃんの肌は非常にデリケートであるため、壊物を扱うかのように優しく、目を見て声かけしながらマッサージしましょう。

身体全体をマッサージする際は、かぶれや湿疹などがないかを見たり、動きや反応によって力加減を変えたりなど臨機応変に行う必要があります。

ベビーマッサージをするのにおすすめの時間帯

ベビーマッサージをするのにおすすめの時間帯は、お昼寝前のリラックスしたいとき、リラックスしているときにすると効果的です。

毎回全身をするのではなく、手や足など一部を行う方法もあります。

一人一人の心地良く感じる場所を見つけてあげましょう。

 

【箇所別】ベビーマッサージのやり方

実際にベビーマッサージをするために必要な物やポイント、やり方を見ていきましょう。
マッサージは必ずしも同じやり方でなくてもかまいません。

<基本的なポイント>

1回10分〜15分程度を目安に行います。

・ベビーオイルをたっぷりと手に取り温めましょう。

声をかけながら、赤ちゃんの肌に優しく触れてオイルを伸ばしながらマッサージします。

●足
足の付け根から足首に向けて、両手で握りながらまっすぐ撫で下ろす

足の付け根から膝まで、内側から外側に向けてくるっとねじるようにマッサージする

土踏まずからつま先に向かって親指の腹で優しく撫でる

親指から順に軽く引っ張るようにマッサージする

●手
赤ちゃんの腕の付け根から手首に向けて優しく撫で下ろす

親指の腹を使って、赤ちゃんの手のひらをモミモミとマッサージする

(赤ちゃんは、手をぎゅーっと握りしめていることが多く、手のひらをマッサージしてあげることで脳に刺激が行き、血行を促進させます。)

●お腹
胸の辺りを両手でハートを描くように優しく撫でて温める

お腹は時計周りに、またはのという文字を書くようにマッサージする

(腸の動きに合わせてマッサージをすることで、便秘解消に繋がるやり方です。)

●背中
肩からお尻に向けてくるくるとマッサージをした後、肩からお尻に向けて撫で下ろす

手を軽く握って肩をトントン叩くように、赤ちゃんの背中を首元から軽く叩く

(そうすることで背中の筋肉に刺激が加わりハイハイがしやすくなるのです)

●お尻
優しく温めてあげるようにハートを描きながらマッサージする
◆応用編◆
少し難易度が上がりますが、赤ちゃんの便秘解消に繋がる足の運動です。

赤ちゃんの足首を優しく手で握る

片足ずつ順番にお腹に膝をくっつけるようなイメージで曲げて、戻す

❷の動きを2~3回繰り返す

保育士がベビーマッサージを行う際の注意点

保育士がベビーマッサージを行う際の注意点は、以下の通りです。

上から下に向かって優しく

大人のマッサージでは、リンパを流すために足首から上にマッサージを行いますが、赤ちゃんのマッサージは心臓から末端に流すイメージです。

上から下に向かって優しくマッサージしましょう。

また、赤ちゃんの足は股関節脱臼しやすいため、特に注意が必要です。

赤ちゃんの足はM字型、かえる足の形が正常です。

無理にまっすぐにしたり、内股にしたりしないようにしてくださいね。

ベビーマッサージのタイミングに気をつける

以下の点に当てはまるときは、ベビーマッサージは避けましょう。

予防接種の前後2日間

まだ首がすわっていない

37.5℃以上の熱があるとき/体調が悪いとき

機嫌が悪いとき

空腹・満腹時(行う場合は、ミルクを飲んだ1~2時間後にしましょう)

ベビーマッサージ後には水分補給

ベビーマッサージは、赤ちゃんにとって相当な運動量になるため、終わった後は喉が渇きます。

ベビーマッサージが終わった後には、ミルクや水分をあげて、しっかりと休ませてあげましょう。

必要ならば、そのまま寝かしつけに移行するのも良いですね。

 

ベビーマッサージを身につけるなら資格取得がおすすめ!

ベビーマッサージを行うのに特別な資格は必要ありません。

ですが、せっかくベビーマッサージを身につけたいと思うのであれば、資格取得にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?

保育士がベビーマッサージの資格取得をすることには、自分の自信につながったり、保育園によっては資格手当がもらえたり、副業としてお教室を開業できたり…
多くのメリットがあります。

以下では、ベビーマッサージを身につけたいと考えている保育士に向けて、資格の取得方法を紹介します。

講座を受講する

ベビーマッサージの資格は、民間資格であるため、色々な団体が主催しています。

そのため、さまざまな種類があり、講習費や検定料、特徴もそれぞれ異なります。

資格取得をする際は、”何のために資格取得をするのか”という目的を明確にしたうえで、取得する資格を検討しましょう。

ベビーマッサージの資格の中でも有名な『ベビーマッサージ協会』『NPO法人ロイヤルセラピスト協会』『NPO法人日本チャイルドマインディング&エデュケア協会』は、一度チェックしておくことをおすすめします。

資料請求などもできるため、内容を比較し、自分に合った団体が主催する講座を見つけてくださいね。

通信講座を利用する

講座を受講しての資格取得は、実技講習が受けられる点がメリットですが、通信講座で資格取得することも可能です。

通信講座での資格取得は、特に忙しい合間を拭って資格取得を目指したいという保育士におすすめの方法です。

DVDなどの映像教材を用いて自宅で学習することができ、講座を受講するよりも比較的コストを抑えることができます。

通信講座もさまざまな種類がありますが、基本的には、無制限に質問ができたり課題を添削してもらえるため、安心して資格取得の勉強に臨むことができるでしょう。

 

まとめ

気軽に始められるベビーマッサージですが、赤ちゃんにとって大きな効果があることがお分かりいただけたでしょうか?

保育士としてベビーマッサージを身につけることができれば、保護者からの評価も上がるでしょう。

子ども達との信頼関係も深まり、良い保育につながることは間違いありません。

また、資格取得をすれば保育士としてのスキルアップにもつながるため、この機会にぜひ検討してみましょう。

 

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