お役立ち情報
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11月30日は『絵本の日』ということをご存知でしょうか?絵本の日は、絵本の力を通して子どもの想像力や感性を育むことを目的とした記念日です。絵本の日にちなんで、子ども達がより絵本に興味関心を抱けるような機会を保育園で作ってみてはいかがですか?今回は、絵本の日に関する由来やおすすめの絵本、過ごし方などについて解説します。
■目次
絵本の日とは、絵本の力を通して子どもの想像力や感性を育むことを目的とした記念日です。
絵本を読むことは、子どもの言語能力が高まることはもちろん、絵本の登場人物に共感して喜んだり、悲しんだり、怒ったりといったさまざまな感情を疑似体験できる機会となります。
大人になってから漫画などから影響を受ける人がいるように、子どもは絵本を通して色々なことを学びます。
絵本の日が子どもにとって実りある1日となるよう、普段読んだことがないような絵本や保育士自身が子どもの頃に読んだ思い出の絵本を子ども達に読んであげるのはいかがでしょうか?
絵本の日は、福岡県福岡市の民間図書館『絵本と図鑑の親子ライブラリー』(ビブリオキッズ&ビブリオベイビー)によって制定され、2012年に日本記念日協会によって認定されました。
絵本の日が11月30日である理由は、1986年11月30日に瀬田貞二さんが書き下ろした『絵本論』が出版されたことにちなんで定められているからです。
この『絵本論』は、瀬田さんの日本の絵本に関する基本的な考え方が記されており、絵本の世界に大きな影響を与えたとされています。
また、子どもにとってあるべき絵本や絵本とは何かということも記されているため、どんな絵本を良いかと考えることが多い保育士の方は絵本選びの参考になるかもしれません。
◆瀬田貞二さんとは?◆
1916年、東京市本郷区(現在の東京都文京区)生まれ。
児童文学作家や評論、翻訳として幅広く活躍しました。
『三びきのやぎのがらがらどん』や『おやすみなさい おつきさま』など、おなじみの絵本をはじめ、映画化し大ヒットした『ナルニア国物語』や『ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)』の翻訳者として有名です。
1979年に逝去されましたが、今なお、瀬田さんの絵本は名作として読み継がれています。
以下では、瀬田貞二さんが関わって作られた絵本を紹介します。
せひ『絵本の日』に読み聞かせする1冊として選んでみてくださいね。
出典:amazon.co.jp
ケチで食いしん坊のネコは、オウムが用意してくれた立派なごちそうをたいらげてしまいました。
それでも満足できないネコは、オウムを丸飲みにしてしまいました。
さらに、おばあさんとロバ、王様…と次々に丸飲みにし、最後にカニを飲み込んだら…?
子どもが大好きな繰り返しで構成されており、子ども達も夢中になる絵本です。
読み続けていくうちに「最後はどうなるの?」とワクワクした気持ちが止まらなくなることでしょう。
読み終わった後は、欲張りなネコと控えめなオウムの違いについて子ども達に聞いてみるのも面白そうですね。
出典:amazon.co.jp
小さな村の小さな家に住んでいる小さなおばあさんが散歩に出かけ、お墓の上にあった小さな骨を持ち帰り、晩ご飯のスープにしよう、というちょっぴり怖い出だしで物語は始まります。
ですが、本当に怖いことが起こるのは、おばあさんが家に帰ってからのこと…。
この絵本の特徴は、なんといってもタイトル通り、手の平に乗るくらい小さな絵本であること。
加えて、内容も不思議で少し不気味なお話しであるため、子ども達の印象にも残りやすそうですね。
最後は思わず笑ってしまう展開であるため、ぜひ子ども達と最後まで読んでほしい一冊です。
出典:amazon.co.jp
大泥棒達は、ロケットでサンタクロースを盗みました。
この事件を知った世界中の子ども達は、大騒ぎ。
サンタクロースを取り戻そうと、泥棒達を追いかけて…?
子ども達が大好きなサンタクロースを誘拐し、世界中の子ども達を敵に回してしまう面白おかしな絵本です。
泥棒達がどこに逃げても子ども達がいる光景は、思わず笑ってしまうでしょう。
クリスマス絵本では珍しい、ユニークな展開とポップな絵が魅力的な一冊です。
出典:amazon.co.jp
かえるさんのお池に水がなくなってしまい、オタマジャクシさんが大変なことに!
カエルさんに頼まれて、まりこちゃんは一生懸命お水を汲みます。
けれど、色々な動物達が楽しそうにお池にやってきて…。
こちらも子どもが大好きな繰り返しの展開で構成されている絵本です。
一生懸命頑張るまりこちゃんの優しい心に、聞いている子どもたちにも良い影響を与えられるかもしれません。
読み終わった後は、気持ちがほがらかになる一冊です。
出典:amazon.co.jp
七人の兄さんは、生まれたばかりの妹のために水を汲みに行きました。
ですが、泉に壺を落としてしまい、腹を立てたお父さんから「からすにでもなっちまえ!」と怒鳴られ、七羽のからすになってしまいました。
妹は大きくなってそのことを知ると、兄さん達を探しに旅に出て…。
グリム童話の中で親しまれているお話の一つでもあるこの絵本。
現実では起こり得ないお話ですが、不思議と絵本の世界に引き込まれる魅力があります。
テンポが良い展開と怖さや不気味さがありながらも、何度も読みたくなるような一冊です。
出典:amazon.co.jp
パリの寄宿学校に住む12人の女の子の中でも、一番おちびさんで、一番元気なマドレーヌ。
ネズミも動物園のトラもへっちゃらです。
ところがある晩、マドレーヌがわーわー泣きわめき始めたのです…。
お話のテンポが良く、瀬田さんのリズミカルな訳は、読んでいる保育士も聞いている子ども達も良い気分になれる絵本です。
パリの香りいっぱいで可愛らしい絵と文章に、子ども達も興味津々になることでしょう。
最後の展開は、思わずクスっとなってしまう、ワクワクするような一冊です。
保育園での絵本の日のおすすめな過ごし方は、以下の通りです。
絵本の日に、保育園全体で読み聞かせ会を行うのはいかがでしょうか?
普段行う読み聞かせとはまた違った雰囲気の読み聞かせに、子ども達もワクワクしながら絵本の世界に入り込めるでしょう。
読み聞かせをする講師を招いたり、保護者も参観できるようなイベントにすれば、特別な1日になります。
子ども達が自由に自分の好きな絵本を選び、みんなに紹介する機会を作るのもおすすめです。
保育園だけでなく、図書館や自宅など、さまざまな場所から各自お気に入りの絵本を持ってきても良いですね。
どんな場面が面白いのか、どんなところが好きと感じたのか、子ども一人ひとりのおすすめポイントを言葉で紹介してもらうのも面白いでしょう。
自分の知らなかった絵本に出会うことで、絵本により深く興味を持ったり、新しい世界の構築につながるかもしれません。
これまでに読んだ絵本の感想を、子ども達なりに絵で表現してもらうのも良いでしょう。
子ども達が絵本に対して、どのような印象を抱いたのかを知る指標にもなります。
読み聞かせが終わった後でも絵本の世界に入ることができ、さらなる興味関心や想像力を刺激することができそうですね。
11月30日は、子どもの想像力や感性を育むことを目的とした絵本の日です。
特別な1日となるよう、保育園全体で、絵本にちなんださまざまなイベントを開催してみてはいかがでしょうか?
普段とは違った読み聞かせや子どもが絵本に触れる機会をたくさん作ることで、多くの絵本に興味を持つきっかけとなることでしょう。
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