お役立ち情報
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さまざまなタイプの大人がいるように、保育園で過ごす子どもの中にも乱暴な子がいたりします。積み重なったり度が過ぎたりすると、事故や怪我につながるのではないかと、保育士も保護者も不安に思いますよね。また、乱暴な子への対応に悩む保育士の方もいるのではないでしょうか?今回は、保育士ができる乱暴な子どもへの対処法を紹介します。
■目次
まずは、保育園の乱暴な子どもの特徴について見てみましょう。
一つ目の特徴として、物を壊すということが挙げられます。
具体的には、保育園の玩具や身の回りにある物を投げたり、わざと落としたりするような行動です。
この行動には、子どもの好奇心が隠れているといわれています。
「この玩具を投げたらどうなるんだろう」「この水筒を落としたらどうなるんだろう」という好奇心から、物を乱暴に扱う行動につながっているといえるでしょう。
乱暴な子どもの一番の問題行動が、他の子どもを傷つけることです。
前述した物を投げる行動に付随しますが、投げた先に子どもがいて物が当たってしまったり、叩いてしまったりするというケースがあります。
ここで重要なのが、傷つけられた子どもの親にも迷惑が掛かってしまうということ。
適切な対応を取らなければ、子どもを保育園に通わせる不安から保育園全体に対する不安へとつながることも考えられます。
”乱暴”というのは、行動だけに当てはまるものではありません。
人のことを「お前」と呼んだり、「バカ」「うざい」などと相手を罵るような言葉遣いも乱暴な子どもの特徴として挙げられます。
そのきっかけは、テレビや保護者が多く、身近に使われている言葉であるため子どもにとって悪い言葉という認識がありません。
子どもは成長するにつれて日々新しい言葉を学んでいくため、中には覚えてほしくないような言葉も覚えてしまうことがあるのです。
子どもの行動には必ず理由や目的があり、その理由を知ることができれば適切な対応方法も見つかります。
まずは、頭ごなしに叱るのではなく、理由を探るようにしましょう。
子どもが保育園で乱暴してしまう理由は、以下の点が挙げられます。
前述したように、好奇心があるゆえに乱暴してしまうことが理由の一つとして挙げられます。
その場合、子どもは決して悪気があるわけではなく、ただただ興味本位で行動してしまっているのです。
そのため、保育士が怒りすぎてしまうと、子どもは「興味があることをしたら怒られた」と感じて自己肯定感が薄れる原因に…。
注意する際は、良いことと悪いことの判断がきちんとつけられるよう淡々と伝えることが大切です。
自分の気持ちを相手に上手く伝えられず、そのいら立ちから乱暴につながっている場合があります。
特に子どもが低年齢の場合は、語彙の少なさが原因の一つであるため、子どもの気持ちを汲み取ることが大切です。
また、必ずしも「○○が気に入らない」「玩具を取られた」といったネガティブな気持ちではなく、「一緒に遊びたい」というポジティブな気持ちの表れという場合もあります。
例えば、「クラス替えをしたばかりで、環境になじめない」「弟(妹)ができ、両親に構ってもらえなくて寂しい」といった環境の変化に、子どもは敏感です。
そのため、不安やストレスを感じて乱暴してしまうというケースもあります。
また、転園や担任の保育士が変わったときなども、初めて接する人はどんな人なのかを伺うために乱暴になることも…。
乱暴なことをすれば「両親が飛んで来てくれる」「保育士に注目してもらえる」という気持ちから、わざと乱暴なことをする場合もあります。
このケースは、怒られても大人の気を引きたいという気持ちが強く、行動がエスカレートしがちです。
「乱暴すると良いことがある」と学習し、問題行動を繰り返してしまうこともあるため、注意が必要です。
クラスに乱暴な子どもがいる場合、他の子どもが怖がっていたり、保護者が子どもを保育園に通わせることを不安に感じていたりするでしょう。
保育士は、乱暴な子どもに対してどう対応したら良いのでしょうか?
子どもが乱暴をする理由や保護者が抱える悩みを理解したうえで、適切な対応方法を考えましょう。
言葉が話せる場合は、「どうしたいの?」と目的を尋ねてみましょう。
子どもが上手く説明できないときは、「玩具が欲しいんだよね」「○○ちゃん(くん)と一緒に遊びたいんだよね」と気持ちを代弁し、寄り添ってあげることが大切です。
気持ちが分かってもらえれば、子どもの心は落ち着くことができるでしょう。
子どもが落ち着いたら、どんな理由であれ、乱暴することはダメなことを伝えましょう。
ここで大切なことは、”怒りながら伝えないこと””乱暴された子どもの気持ちを伝えること''です。
怒りながら伝えてしまうと、子どもの中には「怒られた」という印象だけが残り、”なにに対して”怒られたのかが分からなくなってしまいます。
乱暴された子どもは痛かったということを伝えたうえで、乱暴してはいけない理由を淡々と伝えることが重要なのです。
実例として、未満児の噛みつきで、同じ子が噛まれることが何回も続くケースがよくあります。
同じ子どもが何度も続けて怪我をしてしまうと、保育士としても保護者としても心配です。
場合によっては、保育園全体への不安にもつながることも…。
この場合は、保育士として保育園全体に共有し、連携して子ども達を見守る必要があります。
子どもが乱暴な行動をしてしまう背景には、必ず理由があり、それを上手に解決できるような対処法を伝えてあげましょう。
頭ごなしに叱っても、子どもの中にある心のモヤモヤは解消されません。
大人がお手本となり、大らかな心で子どもの話をゆったりと聞き、受け入れることから始めましょう。
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