お役立ち情報
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子どもの成長に欠かせない愛着形成は、家族はもちろん保育士の対応も深く関わっています。愛着形成は、子どもが自分に関わる大人に対して信頼を覚えるきっかけとなるもの。愛着形成が十分に形成されないと、子どもにとってさまざまな悪影響を及ぼしかねません。今回は、愛着形成について詳しく説明し、保育士が愛着形成をするための関わり方などを紹介します。
■目次
愛着形成とは、特定の人との間に作られる情緒的な結びつきのことを指します。
つまり、子どもが「安心する」「この人なら自分のことを受け入れてもらえる」と感じられる関係のことで、別名『アタッチメント』とも呼ばれます。
例えるならば、乳幼児が泣いて抱っこを求めたり、抱っこをやめると泣いたりするなどの行動が愛着形成ならではといえるでしょう。
愛着形成という考え方は、1969年にイギリスの精神科医であるジョン・ボウルヴィが、『愛着行動』という著書の中で提唱したことで生まれました。
この著書では、主に以下の2点について言及しています。
上記のことから、愛着形成は、子どもにとって多大なる影響があることが分かりますね。
子どもの身近な存在である保育士だからこそ、愛着形成がしっかりとされているかを、日々観察することが大切なのです。
ボウルヴィの愛着理論の中では、愛着形成は4段階に分かれていると述べられています。
それぞれ重要であるため、以下で一つずつ確認していきましょう。
愛着形成が十分にされていないと、子どもの成長にさまざまな影響があります。
『愛着障害』という言葉で表され、日常生活の中でストレスを感じる場面が出てきます。
以下では、愛着形成不足が子どもに及ぼす具体的な影響を紹介します。
また、大人になると以下のような影響が出るとされています。
以下では、保育士が愛着形成をするための関わり方を紹介します。
日常生活において、子どもと目を合わせることは非常に大事です。
食事やオムツ交換、遊びの中で何度も子どもの目を見て話しかけたり、笑いかけたりしましょう。
子どもは、自分の欲求を特定の人が満たしてくれることで、より安心できるようになります。
子どもとスキンシップをすることも、愛着形成をするうえで非常に大切です。
子どもが大勢いると一人ひとりとスキンシップを取ることは難しいかもしれませんが、子どもがスキンシップを求めて保育士のもとへ来たときは、可能な限り応えてあげましょう。
悲しいことがあっても抱きしめてもらえると、子どもは安心することができ、何事にもチャレンジする姿が見られるかもしれません。
>>>あわせて読みたい「保育士のスキンシップはどこまでいいの?効果やおすすめの遊び方」
例えば、お手伝いをしようとゴミ箱にゴミを入れてくれようとしていたのに、ゴミ箱をひっくり返してしまうことがあるかもしれません。
保育士の仕事が増えて叱ったり、もう二度とさせなかったりなどという対応をするのはおすすめできません。
子どもが届きやすい場所に変えたり、「こうしたらいいよ」という手段を教えたりして自分で対応できる能力を培うようにしましょう。
丁寧にやり方を教えてあげることで、子どものやる気を引き出すことにつながるかもしれません。
年齢に合わせて”子どもと一緒に行う”ということは、愛着形成につながります。
例えば、一緒に遊んだり、子どもができそうなお手伝いをお願いしたり…
その中で、コミュニケーションやスキンシップをすることで子どもとの愛着形成が築き上げられます。
「一緒にかくれんぼしよう!」と言われ、保育士は一生懸命隠れていたのに、気がつけば子どもたちは違うことをして遊んでいると言うことはよくある話です。
保育士としては、「あれ?」と思ってしまいますが、子どもからすると、自分の気持ちを受け入れてくれて一緒に遊んでもらったという事実に変わりはありません。
満足したからこそ、元気に違う遊びを始められるのです。
近年、育児放棄や虐待が社会で大きな問題となっています。
子どもが健やかに成長していくためには、愛着形成が大変重要だということが分かりましたね。
保護者の中には、愛着形成の仕方が分からずに悩んでいる方がいるかもしれません。
子どもの様子を観察することでも、愛着形成の現状を知ることができます。
保育士として、子どもや保護者の様子をしっかりと見て愛着形成のサポートができるように努めましょう。
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