運動会は保育園にとって、大きな行事の一つです。真夏の暑さも落ち着き、スポーツに適した秋に運動会を行う保育園は多いですね。しかし運動会の準備は大変!と感じている保育士も多いでしょう。競技を考えるのも一苦労。そこで今回は、保育園の運動会でおすすめの競技を年齢別に紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
保育園で運動会を行うねらい
保育園の運動会は、厚生労働省の「保育所保育指針」の中で
- 高齢者を含めた地域の人々との交流のを持つ
- 人間関係を育む
という領域に含まれています。
出典:厚生労働省|保育所保育指針
上記のねらいをはじめとし、子どもたちに日頃の練習の成果を披露する楽しさ・仲間と協力し、一つの目標へ向かう達成感などを知ってもらうのも、運動会の目的のひとつ。
また運動会は、保護者にとっても子どもの成長を実感できる行事でもあるのです。
運動会のスローガンとテーマの決め方
保育園の運動会では、楽しく明るい表現のスローガンやテーマがおすすめです。
スローガンの例は、
- 笑顔いっぱい
- みんなで力を合わせて
- 力いっぱいがんばろう
など、簡単で親しみやすいものがよいでしょう。
また運動会のテーマは、動物園・テーマパーク・絵本の世界・水族館など、子どもが喜ぶテーマにするのがよいでしょう。
オリンピックにちなんで、◯◯保育園オリンピックなどもよいかもしれませんね。
保育園の運動会で人気の競技
保育園の運動会では、毎年さまざまな競技が行われますよね。
ここでは、人気の高い定番の競技を見てみます。
【子どもの人気競技】
●かけっこ・リレー
●玉入れ・綱引き
●障害物競走
●お遊戯・ダンス
【親子の人気競技】
●大玉転がし・大玉運び
●親子リレー
●風船割り競争
●親子ダンス
かけっけ・リレーや綱引きは子どもの成長を感じやすい競技でもあり、ダンスや玉入れはチーム戦で息の合った姿を見ることができます。
大玉転がしや親子リレー、親子ダンスは、保護者も参加することで子どもと一緒に楽しむことができます。
人気が高く定番の競技は、やはり毎年盛り上がります。
定番の競技の他に、発達に合わせた年齢別の競技や保育士の工夫を凝らした競技を入れることで、より素敵な運動会になるでしょう。
年齢別・運動会でおすすめの競技
保育園は0歳児から6歳児まで在園しているため、年齢に合った競技を考える必要がありますね。
各年齢ごとのおすすめ競技や準備方法、競技の進め方などを紹介しますので、参考にしてください。
【0歳児のおすすめ競技】
子どもの競技
0歳児の競技は、穏やかでゆったりとした雰囲気のプログラム構成にしましょう。
ぐずってしまうことも想定し、時間や内容にゆとりを設けて柔軟に対応できる競技がおすすめです。
- 〜ハイハイレース〜
- 0歳児の定番競技でもあるハイハイレース。可愛らしい姿に、保育園全体が大いに癒されます。
- ウレタンブロックで壁を作り、マットを敷くことで安全面にも配慮しましょう。
- 「よーい、どん!」の後、音の出るおもちゃや呼びかけてゴールに誘導します。
マットに傾斜を付けてもよいですね。
- おもちゃのチャチャチャをテーマにして、楽しく楽器を鳴らして盛り上げてもよいでしょう。
うさぎとかめをテーマに、「うさぎさんがんばれ!かめさんも負けてません!」など実況を入れても盛り上がります。
- 途中で泣いてしまったり、違う方向に進んでしまうことも想定の範囲内。競技中はそばにいて優しくフォローしていきましょう。
親子競技
0歳児の保護者は、運動会への参加が初めてという場合も多く、緊張していることもあります。
簡単な手順で楽しくできる音遊びなどがおすすめです。
- 〜マラカスフリフリ〜
- パンダうさぎコアラの歌に合わせ、子どもを膝に抱っこしながらマラカスを振ってもう音遊びです。
- パンダチーム・うさぎチーム・コアラチームの親子に分かれてもらいます。
『パンダうさぎコアラ』の曲をかけ、パンダの歌詞でマラカスを振るのはパンダチーム、同様にうさぎ・コアラの歌詞で振るのは各チームとルールを説明し、開始します。
- 保育士も1人ずつパンダ・うさぎ・コアラチームに入ることで、保護者の緊張もほぐれるでしょう。
- また『バナナの親子』に合わせ、「バナナ」のフレーズの時だけマラカスを振るという方法もあります。 最初はゆったりマラカスを振っていたのに、後半のパパバナナ、ママバナナ、コバナナの部分で忙しくなるので、盛り上がりますよ。
【1歳児のおすすめ競技】
あんよが安定してくる1歳児。
保育士が手を引いてあげたり、乗り物に乗るような競技にすると安全です。
上手くできなかったり泣いてしまう子どももいるため、抱っこやおんぶでも対応できる競技がおすすめです。
子どもの競技
- 〜魔法のじゅうたんで「よーい、ドン!」〜
- 床にビニールシートを敷き、さらにその上に大きめのバスタオルなどを敷きます。
- 一枚のバスタオルに子ども1名が乗り、落ちないようバスタオルをしっかり掴んでもらいます。
- 保育士はバスタオルをゆっくり引っ張って、ビニールシートの上を滑らせるように移動します。
- 青いビニールシートを引いて、バスタオルをサーフィンに見立てても楽しめるプログラムです。
親子の競技
- 〜トンネルくぐり〜
- スタート位置から少し離れた場所に、保護者に足を広げた状態で立ってもらいます。
- 子どもたちは、保護者の位置まで着いたらパパママトンネルをくぐります。くぐり終わった子どもを保護者が抱っこして一気にゴール!
- 0歳児のときよりも少し競技要素を取り入れつつ、親子がスキンシップを取りながら楽しめる競技がよいでしょう。
【2歳児のおすすめ競技】
歩行も安定してきて、できることがぐんと広がる2歳児。
運動会でも、跳び箱や平均台などを使った運動にチャレンジすることで、成長を感じてもらえるでしょう。
子どもの競技
- 〜飛んで渡って大冒険〜
- 1段か2段の低い跳び箱を登り降りします。
- もちろん、まだ上手に飛び越えることはできないので、ゆっくり手を使って登り降りしてもらいましょう。
- 降りたときに各自好きなポーズを取ってもらうと可愛いですね。
- 跳び箱の次は平均台を渡ります。平均台を渡る時は、必ず保育士がそばにいて手を引くなどサポートしましょう。
親子競技
- 〜的に向かってやっつけろ!〜
- 的に向かって、マジックテープを貼ったボールや丸めた新聞紙を投げてもらいます。
- 的は親子で協力しておばけや怪獣をやっつける、大きな木に木の実をたくさん付ける、といったストーリー性のあるものがよいです。
- 日々の保育の中で、保育士とともにボールを投げる練習をしておくとよいでしょう。 親子で怪獣を退治した!など、子どもにとってもよい思い出となりますね。
【3歳児のおすすめ競技】
3歳児になると、歩く・走る・跳ぶなどの動作もすっかり上手にできるようになります。
子どもたちも体を動かすのが大好きな年齢。
競技のテーマに工夫を凝らし、子どもたちの考える力や社会性をプラスしたプログラム構成を考えましょう。
子どもの競技
- 〜おつかいごっこ〜
- カゴを持ってスタートした後、保育士の元へ行きカードを引きます。
- カードに書かれたものを、平均台を渡った先にある「お店」から買って戻ってくるという競技です。
- お店は、ビニールシートの上に商品が書かれたカードを広げるように置いて、探し出す楽しさもプラスすると楽しいでしょう。
- またテーブルごとに八百屋さん、くだもの屋さん、お肉屋さんなど分かれ、保育士が待機してもよいですね。
親子競技
- ~息を合わせてイチニ!イチニ!〜
- 大きいサイズのハーフパンツを準備します。ハーフパンツの片足に子ども、もう片足に保護者が入ってもらい走ります。
- 走るときに「イチ二!イチ二!」と親子で声をかけ、息を合わせて走りましょう!とルール説明します。
- 息を合わせることが少し難しいですが、楽しいポイントでもありす。足首を固定される二人三脚よりも、安全に楽しむことができます。
【4歳児のおすすめ競技】
走るスピードもぐんと速くなり、ダイナミックな動きもできるようになる4歳児。
社会性とともに競争心が芽生える時期であり、「勝って嬉しい」「負けて悔しい」と感じるようになります。
競技を行う際は、怪我などのトラブルにも十分注意しながら進める必要があるでしょう。
子どもの競技
- 〜みんなでダンシング!〜
- 4歳児になると、お友達と動きを合わせて踊れるようになり、踊りながら小道具も上手に使うことができるようになります。
- 4歳児におすすめなのが、フラフープやリボンなどを使って行うダンス。音楽に合わせて小道具を振ったり大きく回したり、高く投げたり。
- クラスで同じ動きをすることで、より一体感を感じながら楽しむことができるでしょう。
親子競技
- 〜◯◯運びレース〜
- 段ボールなどの厚紙に装飾を施し、上に物を置いて親子で落とさないように協力しながら運びます。
- レストランに見立てて親子で料理を運んだり、おもちゃ屋さんに見立ておもちゃを運んでもよいでしょう。
- 保護者には子どもの高さに合わせて屈んでもらい、高さのバランスを取りながら運ぶなど、チームワークも必要な競技です。
- 落とさないよう慎重に運ぶか、一気に走ってゴールするか、ご家庭なりの戦略も見ることができて盛り上がるでしょう。
【5歳児のおすすめ競技】
保育園の中でもおにいさん・おねえさんとしての自覚を持つようになる5歳児。
クラスの繋がりも強くなるため、力を合わせ一体感を感じられる集団競技がおすすめです。
年長児は保育園最後の運動会。
達成したことで自信を持って小学校に上がれるよう、素敵な運動会の思い出を残してあげたいですね。
子どもの競技
- 〜追いかけて投げろ!動く玉入れ〜
- 玉入れは運動会の定番競技ですね。
- 曲をかけてダンスをし、曲が止まったら一斉に玉を投げる「ダンシング玉入れ」を取り入れている保育園も多いかもしれません。
- ダンスと同時にチーム戦の玉入れを組み合わせることで、子どもたちも白熱しますね。
- 他にも、「動く玉入れ」もおすすめです。
- 保育士が玉入れのカゴを背負って、子どもたちはカゴを追いかけながら玉を投げます。
- 保育士は走るスピードや高さなどを調節するとよいでしょう。
- 走る・投げる・入れるという3つの動作を一度に楽しめますが、年長児らしく少し難しい競技になります。
親子競技
- 〜巨大パズルゲーム〜
- チーム対抗戦で、ダンボールなどの厚紙で作成した巨大パズルの絵柄を早く完成させたチームが勝ちです。
- 絵柄を合わせるためにチームで役割を考え、協力する必要がある競技。
- 同じ場所に集中しないよう分散したり、声を掛け合ったり、チームワークが試されます。
- 社会性を発揮する機会ともなるでしょう。
- 巨大な絵柄が少しずつと完成していく過程を見ることで、観客も一緒にワクワクする競技です。
まとめ
保育園の運動会は、準備や企画が大変ですよね。
しかし、それ以上に子どもたちの生き生きした笑顔や成長がたくさん見られる行事でもあります。
今回の記事が運動会の企画や準備に悩んでしまう保育士さんにとって、少しでもアイディアのヒントになれば幸いです。
心に残る楽しい運動会をつくりましょう。
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