お役立ち情報
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パラバルーンは、大きな円形の布を子どもたちと動かし技を織りなす表現遊び。さまざまな保育園や幼稚園で導入されており、子どもたちの体力だけでなくリズム感覚や協調性を養うこともできます。今回は、保育園でパラバルーンを行うねらいや基本動作、指導のポイント、難易度別におすすめの技について解説します。
■目次
パラバルーンは、円形の大きな布をみんなで持って揺らしたり、膨らませてさまざまな形を表現する遊びです。
「パラシュート」と「バルーン」をかけ合わせた言葉で、保育園・幼稚園でよく活用されます。
大きく見栄えすることから、運動会の演目としても人気です。
パラバルーンの大きさは遊ぶ子どもの人数によってさまざまですが、小さいものだと直径2メートルから、大きなものは直径10メートルを越えるものも。
人数に適した大きさのものを選ばないと正しく遊べないため、パラバルーン選びは慎重に行いましょう。
保育園でパラバルーンを行うねらいには以下の点があげられます。
●お友達と協力しあってひとつの作品を作る喜びを知る
●クラスの団結力を上げる
●子どもたちのリズム感覚を養う
●体を大きく動かす運動で体力の増強を図る
パラバルーンは、全員で協力して布を大きく動かす運動を行います。
みんなで協力しないと上手くできないことを学び、子どもたちの協調性を養うことができるでしょう。
また音楽に乗って動かすことから。リズム感覚を育むねらいも挙げられます。
パラバルーンはみんなで協力しないと上手く成功しません。
子どもたちが楽しめるように、保育士がしっかり指導してあげましょう。
まずは全員で円になってパラバルーン本体を囲み、布の端を掴んで持ち上げましょう。
パラバルーンは全員で力を込めて動かすため、軽く握るだけだとすぐに手から離れてしまいます。
物にもよりますが取っ手がついていないことが多いため、布の端をしっかり手に巻き込んで、グッと握るように保育士が見本を見せてあげましょう。
引っ張られても離さないように「お空を飛ぶときのアンパンマンの手で」握るように伝えると伝わりやすくなります。
パラバルーンは音楽に合わせて体を動かします。
まずは音楽に合わせて、保育士の合図でパラバルーンを上下に振る練習から始めましょう。
子どもたち全員が正しいリズムを掴めるようになるまで、ゆっくりめのテンポから様子見をするのがおすすめ。
全員が同じリズムで振ることができると、パラバルーンが大きく波打ちます。
全員のリズムが合う瞬間は、子どもたちも達成感を感じられるでしょう。
パラバルーンは全身運動のため保育士の指導も熱が入りがちですが、一番大切なことは子どもたちが楽しんで取り組むということ。
子どもたちの好きな音楽で練習したり、子どもたちのお気に入りの技で盛り上げたり、子どもたちが楽しんで取り組める工夫をしましょう。
運動が苦手な子どもたちも一緒に取り組めるような配慮も大切です。
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パラバルーンで遊ぶにあたり、基本となる動作について解説します。
パラバルーンを細かく縦に振り、小さな波を立てる動作。
パラバルーンの演技中に全体的な基盤となる動きです。
展開される技のほとんどはこの小波を応用したものとなるため、一番最初の練習で取り組んでみましょう。
小波の動作をさらに大きくしたものが大波です。
腕全体を使ってパラバルーンを上下に動かします。
全員の息が合うとパラバルーンが大きく波打つため、子どもたちにも人気の動作です。
パラバルーンを地面と平行方向に揺らすことで、よこ波の動作ができます。
全員が左右をきっちり揃える必要はなく、自由に細かなよこ波を作ります。
保育士が声をかけながら率先してリズムを取りましょう。
以下では、難易度別にパラバルーンの技を紹介します。
演出の構成を決める際に参考にしましょう。
パラバルーンを高く上に挙げて、その後勢いよく地面まで下げます。
そうすることによってパラバルーンの中に空気が取り込まれ、お山ができたように見えます。
空気が逃げないようにパラバルーンの縁をしっかり地面に付けましょう。
まずは同じ要領でお山を作ります。
そのままパラバルーンの縁に子どもたちが外向きに座り込むことで、帽子が完成します。
そのまま寝転がり、手を上にきらきらさせるとお花に変身。
お山→帽子→お花と連続して技を完成させられます。
パラバルーンを回しながら走る子どもたちの様子をメリーゴーランドに表した技です。
まずはパラバルーンの内側に保育士が入り、中心で手を挙げてパラバルーンの真ん中を持ち上げます。
周りの子どもたちは腰の位置で片手でパラバルーンを掴み、同じ方向にくるくる周りましょう。
まずは子どもたちを左右2つの班に分けます。
保育士の合図に合わせて1班の子どもたちはパラバルーンを下に下げ、2班の子どもたちは上に上げます。
上下をリズムよく転換することで、シーソーの完成です。
まずは対象の位置にいる子どもたちを2人選びます。
この2人が保育士の合図でパラバルーンを持ったまま中心に駆け寄ることで、パラバルーンがちょうちょの形になります。
周りの子どもたちはちょうちょの羽役として、小波や大波でひらひら動かしましょう。
パラバルーンの上にカラーボールをいくつか投げ入れ、小波の動作をします。
すると、パラバルーンの上でカラーボールがポップコーンのように跳ね上がります。
ポップコーンを落とさないように、みんなで協力しながらポップコーンをぽんぽん跳ね上げましょう。
まずはお山を作るようにパラバルーンを大きく持ち上げ、下げながらすばやくパラバルーンの内側に入ります。
空気が逃げないようにそのままパラバルーンの内側に座り込みます。
内側からは全体図が見えませんが、外から見ると大きなお家ができたように見える、人気の技です。
パラバルーンを床に置き座り込んだ状態から、順番に立ち上がってパラバルーンを波打たせる技です。
最初は隣のお友達のタイミングを見つつリズムに合わせて立ち上がることが少し難しいですが、保育士が目配せしてあげるなどのサポートをしながら練習してみましょう。
中級編のポップコーンの応用技で、カラーボールなどを勢いよく真上に飛ばす大技です。
パラバルーンを波立たせないようにゆっくりと持ち上げ、すばやく下に下げてパラバルーンの中に空気を取り込み、その反動でカラーボールを飛ばします。
全員がピッタリ息を合わせることが重要になるため、保育士が率先して声掛けをしていきましょう。
保育園で人気の遊戯のひとつであるパラバルーン。
全身運動で協調性が必要なため技の習得には練習が必要ですが、保育士が工夫して練習時間を楽しい時間にすることが大切です。
子どもたちみんなと協力して、保護者の方々に感動を与えられる作品を作り上げましょう。
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