お役立ち情報
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最近の保育園では、地域の子育て支援を行う施設としての役割が求められていることから、地域交流を行う園が増えています。地域の人たちのために保育園を開放したり、お店や老人ホームに訪問したりといった機会を設けることで、子どもたちにとっても地域の人にとってもさまざまなメリットがあるのです。今回は、保育園での地域交流におけるねらいやメリット・デメリットについて解説します。
■目次
保育園では、地域交流を目的とした年間行事を設定しているところが多くあります。
その対象は、子育て家庭を含めた近隣住民の方々です。
その内容は地域によって異なりますが、主に以下のような行事を取り入れているようです。
一般的に保育園の運動会は、在園児がかけっこやダンスなど、日頃の練習の成果を披露する場です。
ですが、保育園によっては、卒園児や次年度入園する年齢の子どもたちを対象にしたプログラムを計画するところもあります。
種目はパン食い競争やかけっこなど、その場で楽しむことができるものが多いようです。
卒園児やその友達が一緒に参加して楽しみ、保育士と久しぶりの再会を喜び、成長を見せることができる機会となります。
また、入園を考えている乳幼児とその保護者にとっては、運動会を通して、保育園の雰囲気や行事の楽しさを知るきっかけにもなります。
子どもに人気の消防署見学を始め、スーパーなどに行って地域社会に触れる機会を作ります。
消防署では、消防車に乗せてもらえたり、訓練風景を実際に見ることができるかもしれません。
スーパーでは、実際にお金を使ってお買い物をするなど、これからの人生に役立つ体験ができるでしょう。
どれも地域の人々の協力がないとできないことであり、子どもたちにとって貴重な経験となります。
デイサービスセンターやコミュニティセンターへの訪問は、お年寄りの方と触れ合う機会となります。
元気いっぱいの子どもたちの様子を見せて元気づけたり、お年寄りの方の穏やかな雰囲気を感じることができるでしょう。
また、お年寄りの方々を保育園に招いて、カルタやコマ回しといった昔ながらの遊びを教えてもらうこともあります。
お年寄りの方と触れ合うことで、ちょっとした知恵を教えてもらったり、立ったり座ったりする手助けをしてあげようなどという思いやりの気持ちを育むことができます。
園庭開放は、保育園で園庭を使わない時間帯や保育園が休みの日に地域の子どもに向けて園庭を開放することです。
保育園によってはフリールームとして、室内を開放して自由に遊べるようにしている園もあるようです。
また、保育室を利用して、子育て相談を行ったり講座を開いたりする園もあります。
乳児とその保護者を対象に、子育てサロンを運営している園もあります。
保育園に入所せずとも保育園の雰囲気が感じられるため、入所を迷っている保護者にとって参考になるでしょう。
同じくらいの月齢の子ども同士が触れ合ったり、保護者同士や保育士とコミュニケーションを取って不安を解消したり、リラックスしたりできる場所です。
中には、子どもを一時的に預かってくれる子育てサロンもあるため、保護者が子育てから離れてリフレッシュする時間を作ることもできます。
保育園が地域交流を行うねらいは、以下の点が挙げられます。
●保育園を地域の子育て支援の場にする
●子どもたちに色々な人との関わりを経験させる
最近の保育園では、お預かりしている子どもの保育だけでなく、地域の子育て支援を行う施設としての役割が求められています。
核家族化が進む中、周りに相談できる人がいないゆえに育児の不安や悩みを抱えている親御さんは多いです。
そんな親御さんのために、気軽に悩みを相談したりコミュニケーションを取れる場所として、保育園を開放することは地域社会への貢献につながります。
また、保育園に通う子どもたちは、普段保護者か保育士としか関わらない環境にいます。
そこで、地域交流を行うことで、地域のお店で働く人や警察官・消防士、お年寄りといった保護者・保育士以外の大人と触れ合うことができるのです。
そのような経験は、子どもにとって良い刺激となり、社会を知る貴重な機会となります。
保育園が地域交流を行うことには、いくつかのメリットがあります。
以下では、保育園が地域交流を行うメリットを紹介します。
保育園では、遊びや行事など家庭ではできない経験ができます。
さらに保育園という枠を超えて社会とのつながりを持ち、新たな経験ができるのが地域交流です。
消防士や飼育員など、初めて知る職業の人との出会いは子どもたちにとっては新鮮です。
さまざまな職業を知ることで、その職業に興味や関心を持つきっかけになるでしょう。
また、初めて出会う人に「元気だね!」「すごいね!」などと褒めてもらうと、自己肯定感が高まります。
保育園は基本的に、通う子どもとその保護者、そして保育士の関わりしか存在しない閉鎖的な環境といえます。
そのため、地域の人の中には「実際のところ、保育園がどのようなことをしてるのか知らない」「ときどき騒がしいときがあって困る」と、保育園に対して不信感や疑心を抱く人もいます。
保育園がどのような場所なのか、日頃何をしているのかということを実際に知ってもらうことで、保育への理解を得ることにつながります。
また、保育園側としても地域の人の声を聞くことができ、相互にとって良い機会となるでしょう。
価値観は、自分を取り巻く環境によって大半が決まるといわれています。
乳幼児期から普段関わらない人と交流することで、子どもたちは多様な価値観に触れることができます。
人が持つ考え方はそれぞれ異なり、当たり前に感じるものも人によって違うということを子どものうちから知ることは非常に大切です。
たくさんの人と出会い、さまざまな価値観を知ることで世界が広がり、柔軟な考え方ができるようになるかもしれません。
反対に、保育園が地域交流を行うことにはデメリットもあります。
以下では、保育園が地域交流を行うデメリットを紹介します。
地域交流の場では、多種多様な人が集まります。
乳幼児や高齢者は抵抗力が弱いため、すぐにウイルスをもらうなど体調を崩してしまう恐れがあります。
「少しの風邪だから平気」と感じる人が参加している可能性もあるでしょう。
そのため、感染症対策は十分に行う必要があります。
参加者の出欠を確認し、決められた部屋の中で行われる場合は、参加者が制限できるため安心して地域交流を行うことができます。
しかし、中には予約なしで自由に誰でも入れたり、広い公園などで行われるケースがあります。
その場合、不審者対策や盗難対策を徹底的に行わなければ、大きな事故や事件の原因になりかねません。
保育士同士で役割を分担して持ち場を決めたり、参加者に注意喚起を行うなどのセキュリティ対策を万全にしておくことが大切です。
今回は、保育園での地域交流におけるねらいやメリット・デメリットについて解説しました。
保育園は、閉鎖的な環境であるゆえに、地域の人から保育への理解を得にくいと言うことがあります。
ですが、地域交流を通して、地域の人たちと触れ合うことで保育への理解はもちろん、地域で協力して子どもの成長を見守ろうという気持ちを共有することにつながります。
感染症対策やセキュリティ対策を万全に行ったうえで、地域の人たちとの交流を楽しみましょう。
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