保育園での安全管理とは?安全管理の方法や徹底すべきことを解説

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保育園では、お預かりしている大切な子どもたちのために、保育士が安全管理を徹底して行わなければなりません。環境整備はもちろんのこと、子どもたち自身が危険を察知する能力を身につけるための安全教育も必要です。今回は、保育園における場面別の安全管理の方法や徹底すべきことについて解説します。

【場面別】保育園での安全管理とは?

子どもたちが毎日安全に過ごすためには、事故や怪我を未然に防げるように安全管理体制を整える必要があります。

以下では、保育園での安全管理について場面別に説明します。

保育活動中の安全管理

保育活動中は、保育室内・園庭・園外の3つの安全管理体制を整えなければなりません。

3つそれぞれの安全管理については、以下の通りです。

保育室内

保育室内で特に注意すべき点は、道具の取り扱い方です。

例えば、製作やお絵描きなどで使用するはさみや鉛筆は、取り扱い方を誤れば大きな怪我につながります。

道具を持ちながら歩いたり走ったりしていないか、他の子どもに向けていないか、口に入れていないかと言うことを注意して確認しましょう。

また、間違った使い方をしないためにも、正しい使い方を指導しつつ、子どもたちとルールを共有することも大切です。

園庭

園庭で遊ぶ際は、入ってはいけない場所と遊んで良い場所を確認することや、遊具での正しい遊び方などを確認しましょう。

また、靴のかかとは踏んでいないか、子ども同士仲良く遊べているかということも注意深く観察することが大切です。

園庭遊びは子どもが散らばりやすいため、常に目を光らせておく必要があります。

園外

園外での活動は、保育室内や園庭での活動とは異なり、何が起きるか分かりません。

歩道を歩く際は手をつなぐことや道路に飛び出さないこと、友達を押したりしないことなどをルールとして、子どもたちにしっかりと伝えましょう。

また、公園に到着した後の行動についても、あらかじめ子どもたちと約束事を決めておくことで、事故や怪我などのトラブルを未然に防ぐことにつながります。

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感染症への安全管理

子どもはまだ免疫力が少ないために感染症にかかりやすく、重篤にもなり得ます。

そのため、換気や消毒を徹底する他、朝の受け入れ時に変わりがないかよく確認することが大切です。

また、正しい手洗い・うがいを身につけることや、子どもたちが触りやすい場所や玩具を定期的に消毒・除菌するといった対応を行うことで感染のリスクを軽減することができます。

>>>あわせて読みたい「春・夏に保育園で流行りやすい子どもの感染症について知ろう」

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持病やアレルギーへの安全管理

保育園に通い始めるまでにかかった病気や持っているアレルギーを把握することも、子どもの安全を守るうえで大切なことです。

そして、注意が必要な場合は、全職員に知らせましょう。

薬を預かる場合は、使用する際に保護者に連絡が必要か確認しておきます。

命に関わることであるため、使い方を熟知し、保育士や保育園の看護師判断で使用するのが望ましいです。

>>>あわせて読みたい「保育士が知っておくべきアレルギー対応!対策や対応の流れを解説」

災害時の安全管理

火災・地震・津波などの災害が起きたときは、瞬時に対応する必要があります。

いかなる事態にも落ち着いて対応できるよう、定期的に避難訓練を実施したり、研修に参加することが大切です。

避難経路の確認
避難経路は、災害が発生した場所によって変える必要があるため、いくつか確保しておきましょう。
また、あわせて避難場所も把握しておくことが大切です。
避難場所においても一つだけでなく、複数の場所を確保しておくと安心です。
避難経路マップの準備
災害が起きた場合、電話回線などのライフラインが遮断されることも考えられます。
保護者への連絡が困難になることが予想されるため、避難経路や避難場所をマップに記しておき、掲示することで日常から保護者にも知ってもらうことができます。
あわせてお散歩の際によく行く公園までのマップなども記しておくと良いでしょう。
避難訓練の実施
保育園では、定期的に災害の種類や場所に応じた避難訓練を実施することが大切です。
しっかりと災害別のマニュアルを作成し、保育士の中でも役割を決めておきましょう。
また、防災グッズについても、故障している道具がないか、食料や飲料水の消費期限は切れていないかといったことを定期的に確認する必要があります。
加えて、防災グッズの保管場所は、職員全員がきちんと把握しておきましょう。

>>>あわせて読みたい「保育園での避難訓練のねらいとは?方法や子どもへの伝え方」

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保育園で安全管理をするために徹底すべきことは?

大勢の子どもたちを保育している保育園では、保育士が予想できないアクシデントが起こることは珍しくありません。

そのため、どんなシーンであっても子どもの安全を確保できるよう、備えは確実にしておく必要があります。

以下では、保育園で安全管理をするために徹底すべきことを紹介します。

ヒヤリハットは必ず共有する

保育園では、「ヒヤッとした」「ハッとした」場面が毎日のようにあります。

中には、小さな出来事をヒヤリハットだと認識できず、見逃してしまうことも。

そのような出来事が大きな事故につながるケースもあるため、全てのヒヤリハットは保育園全体に共有することが大切です。

そして、必ず起こった原因を分析し、再発防止に努めましょう。

>>>あわせて読みたい「保育に必要なリスクマネジメントとは?重要性と対策について」

職場の連携を確実にする

子どもたちを守るためには、職員全員の連携が不可欠です。

日頃から職員同士がコミュニケーションを取れる機会を設け、連携する習慣をつけましょう。

業務の中で担当などが決められている場合でも、声をかけあってフォローし合える体制を心がけると良いですね。

また、子どもから少しの時間でも離れるときは他の職員に声をかけるなどして、大人が子どもを見ていない状況を作ることだけは避けましょう

全園児のことを把握する

保育園は子どもを預かる時間が長いため、常に同じ保育士が子どものそばにいるとは限りません。

そのため、万が一子どもにアレルギーや持病などの症状が出てしまった場合、保育士一人ひとりが子どものことを把握していなければ、命の危機にさらされる状況になることも予想できます。

そのような状況にならないためにも、全園児の特記事項は保育園全体で共有し把握することが大切です。

 

まとめ

今回は、保育園における場面別の安全管理の方法や徹底すべきことについて解説しました。

保育園は、子どもたちが楽しくすごせるような環境づくりに目が行きがちです。

ですが、最も重要なことは、その土台である子どもたちの安全です。

大切な子どもたちを預かる場所として、安全管理を徹底し、事故や怪我につながるリスクを減らす環境を作りましょう。

 

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