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ピアノに苦手意識があり、コンプレックスを抱えている保育士は多いと聞きます。「ピアノが弾けないから保育士を辞めたい……」という方もいるかもしれません。実際に保育園では、保育士がピアノを演奏し、子どもたちが歌うという場面が多く見られますよね。では、ピアノが弾けなければ保育士になることは難しいのでしょうか。本記事では、保育士向けのピアノ練習方法や、どうしても苦手が克服できなかった場合の対処法について解説します。
■目次
ピアノが弾けない人は、保育士を諦めなければいけないのでしょうか?
ピアノと保育士資格の関係について解説します。
保育士資格を取得するためには、大学・短大・専門学校などの指定保育士養成施設を卒業する方法と、保育士試験に合格する方法があります。
保育士試験には実技試験がありますが、音楽表現・造形表現・言語表現のなかから選択するのは2つだけ。
そのため、造形表現と言語表現を選べば、ピアノを避けて試験に合格できるのです。
大学・短大・専門学校に通って保育士資格取得を目指す場合、ピアノを避けては通れません。
必修科目にピアノがあり、弾けなければ卒業できない学校が多いからです。
学校ごとに授業内容やカリキュラムは異なるため、これから進学を考えている方は、ピアノレッスンが手厚い学校を探すとよいでしょう。
保育士に必要なピアノスキルは、バイエル終了レベルだといわれています。
バイエルとは、ピアノ初心者向けの入門書『ピアノ奏法入門書』のこと。著者であるドイツの作曲家兼ピアニスト“フェルディナント・バイエル”の名にちなみ、通称バイエルと呼ばれています。
バイエルの内容は、子どもやピアノ初心者にもやさしい基本的なものです。こちらを修了すれば、保育士に必要な伴奏レベルに到達しますよ。
また、保育士はピアノの演奏だけでなく、弾き歌いも求められます。伴奏に自信がない方は、大きな声で堂々と歌うことを心がけましょう。
>>>あわせて読みたい「ピアノが弾けなくても保育士になれる?求められるレベルと練習法」
「ピアノを克服したいけど、どうすればよいかわからない……!」
そんな方におすすめの、ピアノ練習方法についてまとめました。
ピアノ初心者は、譜読みをするのも一苦労。
読むのに時間がかかってしまい、なかなか演奏する段階にたどりつけない方も多いでしょう。
譜読み力を上げるために必要なポイントは、以下の通りです。
●まずは楽譜を一通り読み、曲全体を捉えてから弾き始める
●音符を見ただけで、すぐに音がわかるようにする
●基本的な音楽記号を覚える
●鍵盤を見ずに、楽譜を見ながら弾く練習をする
●暗譜しようとしない(譜読み力が上がりにくくなってしまう)
運指とは、ピアノを弾くときの指使いのこと。楽譜には数字がふってあり、それを見ればどの音をどの指で弾けばよいのかがわかります。
自己流の指使いで演奏しても弾けないことはありませんが、指がスムーズに動かなかったり、指が足りなくなったりしてしまいます。
指番号は無視せずに、きちんと覚えるようにしましょう。
ピアノ初心者にとって、右手と左手で別々の動きをするのは至難の業ですよね。
「どうしても両手が同じ動きになってしまう……」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
まずは、片手の動きをマスターすることを目標にしましょう。
右手の主旋律を覚えてから左手を練習します。いきなり両手で弾けないのは当たり前なので、心配する必要はありません。
ある程度ピアノが弾けるようになると、スムーズに弾ける箇所とつまずいてしまう箇所が出てきます。
そんなときは、できないフレーズだけを繰り返し練習することが大切です。
このとき、「今日中に完璧にする!」などの目標設定はおすすめしません。
人間は寝ているときに記憶を定着化させるため、翌日にできるようになるケースも多いためです。
保育士のピアノ練習には、子ども用の教本もおすすめです。
内容が簡単なため、大人用の初心者向け教本よりもレベルがやさしく、スムーズに練習できますよ。
また、子ども用の教本には、子どもの歌や童謡などが多く載っているため、実際の保育現場にも役立ちます。
先述のバイエルとともに、ぜひ取り入れてみてください。
出典:amazon.co.jp
ピアノが苦手な保育士が一人で練習する場合、上達するまでに時間がかかってしまいます。
そんなときは、動画で運指を確認するのがおすすめです。
YouTubeには、初心者向けのピアノ動画がたくさん投稿されています。
子ども向け・初心者向け・保育士向けという風に、段階的に動画のレベルを上げていくとよいでしょう。
独学でピアノを練習する場合、自分の演奏を録音して聴くことも大切です。
客観的に聴くと、苦手だと自覚しているポイントはもちろん、弾けていると思っていた箇所もずれている場合があります。
また、演奏の癖を発見することもあるでしょう。スマートフォンのボイスメモ機能を活用すれば、簡単に録音することができますよ。
保育士がピアノを練習する際は、実際に保育園で演奏される曲をチョイスするのがおすすめです。
ある程度覚えることができれば、実践にも活かすことができるでしょう。
保育園では季節に応じた歌を歌うことが多いため、春夏秋冬の定番曲は抑えておきたいところですね。
慣れてきたら、弾き歌いにもチャレンジしてみましょう。
>>>あわせて読みたい「【春の歌】保育園で3,4,5月によく歌われる手遊び歌8選」
モチベーションが続かないときは、好きな曲で練習してみましょう。
ディズニーソングやJ-POP、学生時代に歌った合唱曲など、曲自体はなんでもOKです。
“初級”や“初心者向け”と書いてある楽譜であれば、比較的簡単にアレンジされているため、ハードルも高くありません。
曲選びを工夫して、スランプを乗り切りましょう。
保育士のピアノは、基本的には子どもたちの歌の伴奏です。そのため、大幅に曲が変わることがなければ、弾きやすいようアレンジしても大丈夫。
楽譜通りに弾くことも大切ですが、楽しそうに弾く姿を子どもたちに見せることも大切です。
自己流のアレンジが気になる方は、録音をチェックして不自然かどうかを確認するとよいでしょう。
>>>あわせて読みたい「【保育士必見】ピアノでの弾き歌いのコツは?練習方法を紹介」
保育士がどうしてもピアノを克服できなかった場合、どうすればよいでしょうか。
対処法について解説します。
園によっては、ピアノ以外の楽器を許可している場合があります。
「ピアノは無理だけどギターなら!」「タンバリンならできるかも!」という方は、一度園に相談してみましょう。
どうしても楽器を演奏できない場合は、手拍子や歌声でカバーするのもひとつの手です。
保育士が楽しそうに歌う姿は、子どもたちにも伝わるはずです。
ピアノに挫折してしまった方は、ピアノの演奏が必要ない保育園に就職・転職することをおすすめします。
下記の保育園は、ピアノがない場合が多いです。
反対に、リトミックや歌あそびなど、ピアノを使うカリキュラムに力を入れている保育園では、ピアノ演奏を求められる可能性があります。
しかし、自力で情報を集めたり、園に問い合わせをしたりするのはハードルが高いですよね。
そんなときは、転職エージェントに相談するとよいでしょう。事前にピアノが苦手だと伝えれば、おすすめの求人を探してくれますよ。
今回は、保育士向けピアノの克服方法について紹介しました。
ピアノが弾けなくても保育士資格を取ることができますが、学校を卒業するためには、ある程度のピアノスキルが必要です。
また、ピアノを弾けた方が保育士としての選択肢も広がるため、練習して損はありません。
しかし、ピアノの上達にはどうしても個人差があります。
ピアノがストレスになる場合は、無理せず、自分らしい保育が実現する道を模索していきましょう。
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