お役立ち情報
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保育士は幅広い年齢の子どもをお世話しますが、いったい何歳児が大変なのでしょうか。担当する年齢によって、保育士の仕事内容も大きく異なるため、ぜひ知っておきたいところですね。そこで今回は、保育士は何歳児が大変と感じるのか、それぞれの年齢の特徴と対応のポイントを解説していきます。新人保育士さんもぜひ参考にしてみてください。
保育士一人が担当できる子どもの人数について、現在はこのようになっています。
年齢 | 子どもの人数:保育士の人数 |
---|---|
0歳児 | 3:1 |
1・2歳児 | 6:1 |
3歳児 | 20:1 |
4・5歳児 | 30:1 |
実際には、一人ではなく常時複数人の保育士が配置されるところがほとんどです。
個別の支援が必要な子どもが多く、この基準では十分な保育ができないというのが現状です。
>>>あわせて読みたい「保育士の配置基準とは?国や地方自治体の違いや計算方法について」
成長著しい子どもたちの保育。
いったいどんなところが大変なのか、年齢別に詳しく見ていきましょう。
以下では、0歳~2歳児の特徴について解説します。
まだ産まれて間もない0歳児の赤ちゃん。もちろん自分では何もできないため、保育士が常にそばでお世話をしていきます。
成長の個人差が大きく、必要な保育も違うことが特徴です。
きちんと成長過程を把握したうえで、適切な保育が行えるように備えなければなりません。
さらに、体調の変化にも常に気を配る必要があります。
ミルクを飲まない、睡眠が取れないなど、ちょっとしたことが体調を崩す前のサインになっていることもあります。
また、0歳児に起こりやすい誤飲やベッドからの転落事故などにも、十分注意したいところです。
0歳児の子どもは、スキンシップもとても大切です。
保育園では、保育士が第二の母親の役割を担います。たくさん触れ合い、安心した保育園生活が送れるように積極的に関わってあげましょう。
信頼関係が形成されるうちに、子どもの気持ちや状態を把握できるようになり、子どもの些細な変化や成長にも気づきやすくなります。
>>>あわせて読みたい「【0歳児クラスの担任になったら】0歳児保育のポイントを紹介」
自分で歩けるようになる1歳児は、その嬉しさから活発に動き回ります。
行動できる範囲が広くなり、いろんなものに興味を持つため、目が離せなくなるのです。
1歳後半には自我が芽生え、自分のやりたいことや意思が出てきます。
しかし、まだ自分の言葉で物事を伝えることは難しいため、嫌なことがあると、叩いたり噛みついたりしてしまいます。
話す言葉は、喃語と言われる「あー、うー、ばばば」などの意味を持たない単語から、徐々に意味のある単語へと変化していきます。
1歳児になると自我が芽生え始めるため、反抗的になることがあります。
そんなときは否定せず、その子の気持ちに寄り添った対応をしてあげましょう。
いろんなことに興味を持つ時期のため、成長段階に沿った遊びを用意したり、保育士とたくさんおしゃべりを楽しんだりして、言葉の発達の手助けができるとよいですね。
>>>あわせて読みたい「【1歳児クラスの担任になったら】1歳児保育のポイントを紹介」
“魔の2歳児”とも呼ばれるこの時期。
とても多感で「自分でやりたいことがたくさんあるけれど、うまくできない」という状態になりやすいのが特徴です。
「自分でやりたい」という意思を尊重してあげながら、気持ちに寄り添ったサポートをすることが求められます。
遊びの面では「○○ちゃん一緒に遊ぼう」と友達を誘ったり、保育士との遊びを楽しんだりするようになります。
しかし、まだ感情のコントロールがうまくできず友達を叩いたり、物を投げたりするなどの行動をしやすいです。
運動能力面では手先や足を上手に使えるようになり、クレヨンをしっかり持って絵を描いたり、狙った場所にボールを蹴ったりするなどの動作ができるようになります。
また、幼児クラスへの進級に向けてトイレトレーニングを行う際には、保護者と協力しながら、子どもの負担にならないよう少しずつ進める配慮が不可欠です。
2歳児の子どもは、さまざまなことに敏感になっています。
まずは日々の生活を、安定的かつ安心できる環境で過ごすことが大切です。
友達と喧嘩してしまったときは、保育士が気持ちを代弁し、感情を整理してあげるとよいでしょう。
>>>あわせて読みたい「【2歳児クラスの担任になったら】2歳児保育のポイントを紹介」
以下では、3歳~5歳児の特徴について解説します。
3歳児クラスは、担任と副担任で構成されることが多いようですが、園の体制によっては一人で担任を持つ場合もあります。
この年齢になると、着替えやトイレなどの基本的なことは一人でできるようになり、生活のリズムも整ってきます。
自分でできることが増えると、それが向上心にもつながりますね。
その反面、大きくなりたい気持ちと、まだ甘えたい気持ちの狭間にいるため、それがわがままや反発的な態度となって表れることもあります。
成長ペースに個人差があるため、クラス全体がまとまりづらいのが3歳児クラスの特徴といえるでしょう。
クラス活動が主体になってくると、ついていけない子や、孤立する子が出てくるかもしれません。
慌ただしい集団生活の中でも、一人ひとりをたくさん褒めるようにしたいですね。
そうすると、子どもは「認められている」「先生がちゃんと見てくれている」と思い、自分のペースで安心して生活できるでしょう。
>>>あわせて読みたい「【3歳児クラスの担任になったら】3歳児保育のポイントを紹介」
身の回りのことがほぼ自分でできるようになる4歳児は、やるべきことも自分で判断できます。
クラスのルールや決まりごとも理解できるでしょう。
友達同士で遊びたいという意欲が表れ、自分が好きなことやこだわりを持った遊びをするようになります。
友達間の喧嘩やトラブルも増えますが、それによって感情をコントロールすることや、他人を思いやる気持ちを学んでいきます。
頭で考えて理解できるようになる年齢だからこそ、ルールを守ることの大切さや、人の気持ちを考えることの重要さを伝えていきましょう。
クラスの集団生活にも慣れてきたころですが、個々の気持ちに寄り添った保育を心がけたいですね。
>>>あわせて読みたい「【4歳児クラスの担任になったら】4歳児保育のポイントを紹介」
5歳児は自分の体を上手に扱い、さまざまな運動を楽しめるようになります。
その分大きな怪我などにつながるケースもあり、安全に配慮する必要があるでしょう。
仲間意識が芽生え、友達と一緒に何かをすることが楽しくなります。折り紙やぬり絵、ブロック遊びなど、自分の好きな遊びを集中して極めようする姿勢も見られます。
また、運動会や発表会などのイベントや、季節ごとの製作など、活動の種類とレベルが上がります。園によっては鼓笛隊の活動もあるかもしれません。
それに加えて、小学校生活を見据えた準備を行っていきます。
5歳児が友達と喧嘩したときは、保育士が間に入りつつ、できる限り子どもたち同士で解決させるようにしましょう。
言葉と言葉で仲直りできた経験は自信になり、小学校生活でも役立つはずです。
日々の活動量が多いため、子どもたちの負担にならないように考慮しながら、仲間と一つのことに取り組む時間を大切にしてあげましょう。
>>>あわせて読みたい「【5歳児クラスの担任になったら?】5歳児保育のポイントを紹介」
今回は、保育士が大変と感じる部分について、年齢別の特徴と対応を解説しました。
結論として、何歳児であっても子どものお世話は大変ですが、年齢によってそれぞれ違う楽しさとやりがいがあります。
「乳児クラスを担当したい」「幼児クラスがあっていそう」など、希望するクラスがあれば、理想の働き方ができる園を探してみるのもよいですね。
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