お役立ち情報
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憧れの保育士になったものの、ミルクの飲ませ方が難しく、戸惑いを抱えている方もいることでしょう。ベテランの保育士は、当たり前のように赤ちゃんにミルクをあげていますが、はじめは誰もが慣れずにドキドキしていたのです。そこで今回は、保育園でのミルクの作り方や飲ませ方、そして注意点までを詳しく紹介します。
■目次
0歳児の赤ちゃんは、この世に生まれてからほんの数ヶ月しか過ごしていません。
自分でできることは少なく、保育士がきちんとしておかなければ、命に関わる危険も起こり得るのです。
以下では、赤ちゃんにミルクを飲ませるにあたって、保育士が頭に入れておくべきことを紹介します。
手順をマスターして、実践できるようにしましょう。
赤ちゃんにミルクを飲ませる際は、手洗いの徹底はもちろんのこと、哺乳瓶の消毒やミルクの衛生管理にも十分に気を配らなくてはいけません。
赤ちゃんはママのお腹の中にいるときに、さまざまな抗体をもらって産まれます。
しかし、その抗体は生後6ヶ月頃にはなくなってしまいます。
そのため赤ちゃんの免疫力は弱く、すぐに病気にかかってしまうのです。
また、赤ちゃんの皮膚は大人のおよそ半分の薄さのため、かぶれたり荒れたりしやすいのが特徴です。
赤ちゃんにとって、ミルクは重要な食事です。
離乳食が始まっても、しばらくは咀嚼力や消化器官が未発達なため、ミルクが大事な栄養源となります。
保育士は、何人もの子どもにミルクをあげなくてはいけません。
ミルクを飲ませる時間が、業務的な流れ作業になってしまいがちな方もいるでしょう。
しかし、ミルクは一人ひとりていねいに飲ませてあげることが大切です。
>>>あわせて読みたい「【0歳児クラスの担任になったら】0歳児保育のポイントを紹介」
保育士にとって、ミルク作りは基本中の基本です。
以下では、ミルクの作り方やあげ方について説明します。
0歳児クラスにいると、よだれや給食の食べこぼしなどで手が汚れることがあります。
菌を残さないように、しっかりと決められた方法で手洗いをするようにしましょう。
哺乳瓶は、必ず洗って消毒したものを使いましょう。
また、哺乳瓶はさまざまなメーカーから販売されており、商品によって特徴があります。
弱い力でも簡単に吸えるものや、強い力で吸っても一気に飲んでしまわないように、ミルクの出る量が少ないものなどがあります。
赤ちゃんによって吸う力は異なるため、保護者に確認して適切なものを準備しましょう。
ミルクの粉を必要量測り、哺乳瓶に入れます。
お湯を先に入れる方法もありますが、粉ミルクを先に入れた方が固まりにくくおすすめです。
沸騰させたお湯を、3回くらいに分けて哺乳瓶に入れましょう。
一気に規定量のお湯を入れるよりも混ぜやすくなります。
お湯を入れたら、哺乳瓶を振って粉を溶かします。
このとき、激しく振るのではなく、ゆっくりと振り混ぜるのがコツです。
乳首・キャップはしっかりと閉めましょう。
このとき、閉め方がきつすぎると、赤ちゃんが吸いにくくなってしまいます。
ゆるすぎても、赤ちゃんがミルクを飲むときにこぼれたり、空気を飲み込んだりしてしまうため、注意が必要です。
振るときはしっかりと閉め、授乳する際に赤ちゃんが飲めていなければ、少しだけゆるめます。
熱いままでは、赤ちゃんが飲んだときにやけどをしてしまいます。
流水にあてて、体温とほぼ同じ36℃くらいまで冷ましてあげましょう。
コップに水を入れて哺乳瓶をつけておくと、ほかの作業ができますよ。
次にミルクの飲ませ方を紹介します。
赤ちゃんによって飲みやすい角度やペースが違います。
基本をマスターしたうえで、赤ちゃんと会話しながら、赤ちゃんにとって快適な方法を見つけましょう。
授乳クッションや背当てのクッションを準備して、授乳しやすい場所を作りましょう。
月齢が低いうちは、授乳クッションの上に赤ちゃんを乗せると抱きやすくなりますよ。
赤ちゃんはミルクを飲みながら、吐き戻したり口から溢れさせたりしてしまうことがあります。
そのため、こぼれたミルクをすぐに拭けるように、ガーゼやタオルを準備しておきましょう。
赤ちゃんを抱っこして、授乳体勢を整えます。
利き手とは逆の腕で赤ちゃんの首を支え、利き手で哺乳瓶を持ちましょう。
しっかりと赤ちゃんの首を支えるのが大切です。
哺乳瓶を立てて赤ちゃんの口に入れます。
赤ちゃんの口に対して、哺乳瓶は90度くらいの角度にします。
下唇が内側に入ったり、口先だけ加えた状態にならないよう、深く口に含ませましょう。
縦抱きにして背中をさする方法と、膝に座らせ赤ちゃんが前屈みになるように脇を支える方法があります。
どちらも、お尻の上から首の方へ向かって優しくトントンと叩きながら、空気を抜いてゲップをさせます。
>>>あわせて読みたい「【保育士必見】離乳食の食べさせ方のコツ!基本の進め方や注意点」
赤ちゃんにミルクを飲ませた後は、必ずゲップをさせなければいけません。
以下では、なぜゲップが必要なのか、そしてゲップが出ない場合の対処法について解説します。
授乳後にゲップをさせるのは、吐き戻しをしないようにするためです。
赤ちゃんの吐き戻しは、窒息のリスクを高めてしまいます。
大人の胃は水平ですが、赤ちゃんの胃は垂直のため、吐き戻しをしやすい構造なのです。
また、赤ちゃんは胃のつなぎめ部分の筋肉が弱いため、ちょっとした刺激でも開いてしまいます。
ミルクと一緒に空気を飲み込んでいると苦しくなり、空気を出そうとして吐き戻しをしてしまうのです。
ゲップをしやすい赤ちゃんと、そうでない赤ちゃんがいます。
5分程度試してもゲップが出ない場合は、上半身を高くして寝かせるか、背中にタオルを当てて横向きに寝かせましょう。
吐き戻しをしても、喉につまらないようにするためです。
おならがでていて機嫌がよければ、空気を上手く出すことができています。
首が座るまでは、しっかりとゲップをさせてあげましょう。
月齢が上がると、自分で体を動かせるようになり、ゲップをさせなくてもよくなっていきます。
3〜5ヶ月頃には自然と空気を排出できるようになっていきます。
>>>あわせて読みたい「乳児保育とは?特徴や仕事内容、向いている人の特徴を解説」
赤ちゃんにとって、ミルクははじめての食事です。
たくさんの刺激を受けて成長していくなかで、授乳は唯一変わらない安心できる時間でもあります。
毎日の保育に追われて慌ただしくなりがちな保育士も、ミルクをあげるときは、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんと関わりましょう。
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