お役立ち情報
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療育のやりがいについて、気になっている保育士も多いのではないでしょうか。保育園の現場では、療育という言葉をよく耳にします。保育園で働きながら「療育についての知識があるとよいな」と感じることもあるでしょう。そこで今回は、療育の仕事内容や必要な資格、やりがいについて紹介します。保育士資格を活かして療育現場で働くこともできるため、知識を深めるきっかけにしてください。
■目次
療育とは、発達支援ともいい、発達に不安のある子どもや障がいを持つ子どもを支援することです。
子ども達が自立できるようにサポートしたり、訓練を行なったり、遊びや学びの場を提供したりします。
以下では、療育の仕事内容について紹介します。
子ども一人ひとりに合ったカリキュラムを立て、遊びや日常生活のなかで訓練するのが個別指導です。
言葉を上手く発することができない子どもには、絵カードを使って意思表示をさせるなどして、日常生活が少しでもスムーズに送れるように指導します。
成長とともに、臨機応変に対応する必要があります。
療育の集団指導は、子ども達が社会に馴染めるよう、社会生活のルールや集団行動についてサポートするものです。
一般的には二人もしくは少人数で行い、年齢や支援の種類によってグループが分けられます。
集団指導の際は、一人ひとりに目が行き届くよう注意しなければいけません。
我が子の障がいや発達の遅れで不安を抱えてる保護者へ、適切な説明をするとともに、子どもへの関わり方のフォローや今後の見通しについて助言します。
また、保護者同士の交流の場を紹介したり、子どもに医療的な援助が必要な場合は、医療機関との連携を図ったりすることもあります。
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保育士が療育を行う施設は、運営元や対象年齢などによって、児童発達支援センター・児童発達支援事業所・放課後等デイサービスの3つに分かれています。
以下では、それぞれ詳しく説明します。
未就学児を対象としており、主に自治体が運営している施設です。
障がいを抱える子どもが通い、日常生活で支障があることへの訓練を行うほか、保育園や幼稚園のように遊びの場も提供します。
乳幼児検診で心配なことがある際に、連携して紹介されることも多くあります。
主に民営で行われ、児童発達支援センターよりも地域に根付いている施設です。
発達に不安がある未就学児を対象とし、幼稚園や保育所と連携をとってサービスを提供しています。
主に発達障がいや、難病を持つ子ども、心身に障がいを持つ子どもをサポートします。
児童発達支援とサポート内容はほとんど変わりません。
放課後等デイサービスでは小学生から高校生までの子どもを対象とし、知的障がいや自閉症などを抱えている子どもをサポートします。
子ども達は放課後や夏休み・冬休みなどに通い、家庭や学校以外での自分の居場所を作ることができます。
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療育を行う施設では、さまざまな専門スタッフが子どもの支援をしています。
以下では、療育を行うために必要な資格を紹介します。
児童発達支援・放課後等デイサービスの保育士として働くことになります。
保育士資格のみを有する場合は、専門的な療育の指導に直接関わることはありません。
しかし、保育現場のプロとして、療育機関での需要は高くなっています。
言葉でのコミュニケーションや、子どもの摂食嚥下がスムーズにいかない場合に専門的に対応します。
言葉の発達に関しては、4〜5歳頃からの訓練が多い傾向です。
言葉への理解や発語などを指導し、社会生活の中で上手く馴染めるように訓練します。
身体に障がいを抱える子どもに対して、運動訓練や電気治療などを行い、日常生活をよりよく過ごせるように支援します。
一人ひとりの生活環境や障がいの程度に応じて、プログラムを組まなければいけない仕事です。
発達障がいによって運動能力の発達が送れている場合もあるため、しっかりと見極めて適切に対応しなければいけません。
理学療法士が“座る・立つ”などの基本的動作の支援をするのに対し、作業療法士は“食事・書字”など、日常生活における細かい作業に関して支援を行います。
主に就学・就労などの社会復帰を目指して指導するのが一般的です。
精神科で働く作業療法士も多く、メンタルケアも行うのが特徴です。
児童発達支援士は一般社団法人人間力認定協会が認定する民間資格ですが、発達障がい支援に関する資格のなかでは、非常に受験者数が多くなっています。
国家資格ではありませんが、認知度が高いため、就職の際は有利になります。
発達障害児支援士は、日本発達障害支援協議会が認定する民間資格です。
全国規模の四谷学院が展開しているため、圧倒的な人気があります。
スマートフォンで受講できることや、動画での講義があることも人気の理由です。
ただし受験できるのは、保育士や幼稚園教諭の資格を有する方や、福祉従事者などに限られるため、初級向けの資格ではありません。
転職やキャリアアップのために取得を目指すのがよいでしょう。
療育は奥が深い仕事です。子どもの人生を左右させるため、療育の仕事に興味があっても、一歩踏み出せずにいる保育士もいるかもしれません。
しかし、保育園で働く保育士とは違うやりがいも味わえます。
以下では、療育のやりがいについて紹介します。
保育園で働いていると、どうしても集団を意識した行動になりがちです。
一斉にトイレに行かせたり、全員で同じ製作活動を行うことが多いでしょう。
しかし、実際には一人ひとり成長の早さが違うため、遅れてしまったり、みんなと同じようにできなかったりする子どもがいます。
保育園では、常に一対一で援助することは難しく、もどかしく思う保育士は少なくありません。
療育では、一人ひとりの個性に合わせて成長をサポートできるため、そんなもどかしさはなくなります。
保育園で言葉の発達や理解が気になる子を見つけた際に、「専門知識があればよいな」と考える保育士は少なくないでしょう。
自分で調べて対応するのには限界があります。
しかし、療育の現場では、保育士以外にも言語聴覚士や作業療法士などの専門家がいます。
身近で保育士以外の専門的な対応を見ることができるため、新たな知識が身につくのです。
療育では、できるところを伸ばし、苦手なところをサポートします。
一対一で向き合ってサポートするため、その子自身の成長に目を向け、ほかの子どもと比べることはありません。
みんなの流れに乗る必要もなく、個性を大切にできるのです。
そのため、周りに合わせるために無理強いする必要がなく「みんな違って、みんなよい」と実感することができるのです。
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今回は、療育に必要な資格ややりがいについて紹介しました。
年々発達障がいと診断される子どもは増えており、療育の需要は増加しています。
保育士が知識を身につけ、連携をスムーズに取ることで、療育の現場が混乱しないような体制を作ることが大切です。
興味があれば、療育に関わる資格の取得を目指すのもよいでしょう。
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