保育園に取り入れたいサークルタイムとは?ねらいややり方を解説

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保育に役立つ活動として注目されている“サークルタイム”をご存じですか。サークルタイムとは、子ども達が輪になって対話をすることで、自己表現やコミュニケーション力を育む活動のこと。さらに、想像力や言語能力も刺激されるため、子ども達の個性や才能を伸ばす効果も期待されています。今回は、保育園でサークルタイムを取り入れるねらいや、具体的なやり方について紹介します。

保育に取り入れたいサークルタイムとは?

サークルタイムとは、子ども達が輪になって座り、対話や意見交換を行う活動のこと。

子ども達が保育士の方を見て話を聞くスクール形式とは違い、お互いが一人ひとりの顔を見ながら話し合うのが特徴です。

サークルタイムで話す内容に決まりはありません。

例としては、以下のようなテーマが挙げられます。

絵本の読み聞かせの後で感想を言う

行事の役割分担を子ども達で決める

廊下を走ってはいけない理由について考えを話す

好きな給食のメニューについて発表する

この時間を通じて、子ども達は自己表現やコミュニケーションのスキルを育みます。

また、自分とは違う考え方や経験に触れることで、協力や共感の大切さを学ぶことができます。

このことから、サークルタイムは保育活動に取り入れるべき大切な活動だといえるでしょう。

保育におけるサークルタイムの効果

以下では、保育におけるサークルタイムの具体的な効果について解説します。

自己表現できるようになる

サークルタイムでは全員が輪になって座り、保育士やほかの子ども達と対話します。

この対話の中で、子ども達は自分の考えや感じたことを自由に表現します。

中には、緊張して自分の意見を上手く伝えられない子どももいるかもしれませんが、最初はそれでも問題ありません。

サークルタイムを重ねることで、子ども達は言葉や表現力を豊かに発展させ、自己主張する力を身につけていきます。

コミュニケーション力が養われる

サークルタイムは、子ども達の社交性を発達させる機会でもあります。

輪になって座ることで「自分は集団の一員なんだ」ということを理解できるのです。

また、ほかの子ども達とのコミュニケーションを通じて、クラスの連帯感も強くなります。

さらに、ほかの子ども達の発言を聴いたり、意見を尊重したりすることで、人間関係を築くスキルを磨くこともできるでしょう。

言語能力が発達する

自分の考えを言葉で表現することで、子ども達の言語能力は発達します。

話すことが得意な子どもはスラスラと自分の意見を言えるかもしれませんが、言葉が遅い子どもは「この気持ちをどう表現したらいいんだろう」と悩んでしまうかもしれません。

しかし、そんな中でもお互いに意見を出し合い、対話することで、話す力が磨かれていくのです。

状況に応じて、保育士が話し方や言葉の使い方をサポートしてあげましょう。

柔軟な思考が身につく

異なる意見や経験に触れることで、柔軟な思考や広い視野を得られることも、サークルタイムの効果です。

保育園に通う子ども達は、長くてもたった5、6年の人生経験しかありません。

しかし、一人ひとりの知識や経験には差があり、個々の考え方も異なります。

保育園のサークルタイムでは、子ども達がさまざまな経験を持つ友達と対話します。

異なる意見や経験を共有し、受け入れることは、多様な角度から物事を考えるきっかけにもなるでしょう。

想像力が刺激される

サークルタイムでは、子ども達が自由にアイデアを出し合い、想像力を駆使してさまざまなテーマについて話し合います。

テーマは自由なため、ときには「もし魔法が使えたらどうする?」といった空想の質問を投げかけるのもよいですね。

子ども達は自由な発想で自分なりの答えや理由を考え、それを言葉にして伝えてくれます。

こうした対話を行うことで子ども達の想像力や世界観が刺激され、考える力が鍛えられるのです。

保育園でのサークルタイムのやり方

子ども達の成長とコミュニケーション能力の発達に、重要な役割を果たすサークルタイム。
以下では、保育園でのサークルタイムの効果的なやり方を紹介します。

輪になって座る

サークルタイムでは子ども達が輪になって座ります。

円になって床に座ったり、椅子を円形に並べたりと、座り方は自由です。

円になって座ることはコミュニケーションを円滑に進めるために重要であり、子ども達がお互いの表情や仕草を見やすくなります。

クラスの人数が多いときは、5~10人のグループに分けると進めやすくなりますよ。

テーマを選定する

保育園でサークルタイムを行う際は、子ども達が関心を持ちやすいテーマを選びます。

好きなアニメや動物などの簡単な話題から始めて、年齢が上がるにつれて少し難しいテーマに移行するのがよいでしょう。

「幸せを感じるとき」や「友達のすごいと思うところ」など、感情や人間関係についての話題もおすすめです。

対話を促進する

子ども達の対話を促進し、自由な発言や意見交換が行われるようにサポートするのが保育士の役割です。

質問を投げかけたり、相槌を打ったりすることで、子ども達の思考や表現力を引き出します。

保育士は子ども達の発言に興味を持ち、尊重する姿勢を持つようにしましょう。

否定的なリアクションをするのはNGです。

フィードバックを行う

サークルタイムで子ども達が発言した後は、保育士が肯定的なフィードバックを行いましょう。

一人ひとりの価値観を認めることで、子ども達は自己肯定感を高め、人前で自己表現できるように育ちます。

「すてきな意見を話してくれてありがとう!」「もっと詳しく教えてくれるとうれしいな」などの言葉を使い、表現の成長を促すとよいですね。

トーキングスティックを使うのもおすすめ

トーキングスティックとは、そのスティックを持っている人だけが発言し、持っていない人は静かに聞くという使い方をする道具のこと。

話したくないときはパスして、隣の人に回すこともできます。

保育園では、ぬいぐるみやおもちゃで代用するのがおすすめです。

トーキングスティックを順番に回していき、それを持っている子どもに発言してもらいましょう。

>>>あわせて読みたい「保育士の声かけで子どもが変わる!?声かけで大切なこととは?」
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まとめ

今回は、保育園で取り入れたいサークルタイムについて解説しました。

サークルタイムは、子ども達の自己表現力やコミュニケーション力、そして柔軟な思考力を育み、想像力や言語能力を刺激する活動です。

また、人前で発言することや、自分とは違う価値観を認め合うことは、将来的にも大切な経験になるでしょう。

本記事を参考に、サークルタイムを保育活動に取り入れてみてください。子ども達の成長と学びに役立つことでしょう。

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